先日、第8回エコプロダクツ大賞が発表され、環境大臣賞にTOTOのエコシングル水栓が受賞しました。
2~3年前に販売が始まった水栓だと思います。これを知った時、当たり前の事だと思ったと同時に、すごいアイディアだとも思いました。
今年受賞したと言う事は、ようやく普及してきたという事なんでしょうか。
この水栓の素晴らしい所を説明すると、普通シングルレバー水栓は、レバーを一番右にすると水が出て、一番左にするとお湯になります。レバーを真ん中にするとぬるま湯位の水が出てきます。
実はこれが危険で、レバーを一番右にしない限り「水」が出てこないんです。逆に言うと右以外は全てお湯が混ざっています。
手で触った感じ、飲んだ感じが水でも、レバーが一番右になければ相当ぬるいお湯が出てきます。
つまり、省エネじゃないんです。
曖昧な感覚を持つ人間が水を使っているつもりでも、きっちりした性格の給湯器は、レバーが一番右でない限り、その設定のお湯を作ります。
とても些細な事ですが、一般家庭における給湯器のエネルギー消費量は20%~30%を占めており、この様な無駄も含まれていると思われます。
そこでTOTOが開発したのが、レバーの真ん中までは水が出てくる水栓。
レバーを真ん中にすると「カチッ」と止まります。その止まった所までは水が出ますと言う事。その「カチッ」を過ぎれば給湯機が作動してお湯が出ます。
お風呂でもそうですね。
シャワーとカランの切り替えがレバー式の場合は「カチッ」と止まるところが境目。
そのアイディアをキッチンに持ってきただけだと思うので、なんとも簡単で当たり前すぎる発想なんですけど、TOTO以外のメーカー含めて今までそんなレバーを作らなかったんだから、気が付いた担当者が凄いと言う事になります。
結構、この小さなアイディアは大きな省エネになるんじゃないかと思っています。
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