究極の選択で、一年中「真夏」と一年中「真冬」、過ごすならどっち?
好き嫌いではなく、ヒトとして過ごしやすいのは夏です。(余程ウインタースポーツが好きでない限り真冬と答える人はそうそういないと思いますが。
理由は、全身が毛で覆われていないから。
基本的にヒトは他の動物に比べて毛が少ないので冬が苦手ですし、発汗という優れた放熱能力も持ち合わせているので夏が得意です。他の動物と真逆の進化をしてきました。
暑い暑いと愚痴を言いながら過ごす夏ですが、私はかつて部活で炎天下の中、1~2時間走らされた事がありました。一般人でもその位の経験はありますし、真夏のフルマラソンとかトライアスロンなんて超人レベルです。
そんな事できるのは世界中探してもヒトと馬くらいです。他の動物には絶対にできない事。
それほどヒトは夏に強いんです。
そして、家がヒトを外部環境から守るのは当たり前の原則で、苦手なものから優先順位を付ければ、冬過ごしやすい家が当たり前の家となります。
少なくとも新潟以北と言っておけば、まず間違いないでしょう。数字で表しても、新潟市の室内と屋外の温度差は、真夏で10℃程度、真冬で20℃程度ですから、冬が厳しいのは明らか。
それに対して、吉田兼好の「家の作りやうは、夏をむねとすべし」という一説はあまりにも有名です。
冬が大して寒くないのなら、どちらかと言えば夏が苦手になるのかも。
関東以南の地域には当てはまるかもしれません。数字で表すと、東京の室内と屋外の温度差は、真夏で10℃程度、真冬でも10℃程度でほとんど同じです。冬の乾燥と、夏の湿度、どっちが苦手という比較で、夏の方が苦手なのでは。(と言っても、関東でも夏の冷房費と冬の暖房費は冬の方が多いんですけどね。吉田兼好に気を使って夏を苦手としておきます)
日本は小さな島国ですが、北と南で苦手な季節が違う国です。
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だから、雑誌を眺めていると思う事があります。
エコ住宅とか省エネ住宅、最近ではスマートハウス。
似たキーワードの家が紹介されていますが、夏に主眼を置いた家と冬に主眼を置いた家、両方対策してある家もあり、相当まちまちです。
住宅を検討されている方にとって、省エネというキーワードが先行し過ぎて、具体的に何を目的にしているのかが見えにくいのではないのでしょうか。特に雑誌では。
頼りにするべきは、その地の苦手を知っている地元のプロだと思います。
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