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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】ぽい-新潟の小さい家-

2020-08-02 21:45:19 | ministock-11(lab)
遂にネイティブディメンションズの設計例におけるラボの割合が半数を超えてしまいました。

11年前にミニストックを考え始めて2年かけてミニストック-01のプランを考えたわけですけど、その直後にミニストックラボのプランに着手しています。

私の基本理念が、オーナーさんのおかげでどんどん成長していってくれてます。
本当に感謝です。

で、改めてラボとは。

単なる玄関ですが、単なる断熱されていない玄関です。

だって、新潟の玄関は広い方がいいけど、そもそも玄関は冷暖房しなくてもいいじゃないですか。

そして、

基礎高1mもあるわけだから、階段を玄関内に設けられるのも、雨雪が多い新潟では大変なメリットです。


おかげで、過去にはドアツードアで玄関に入ることのできるレイアウトもありました。段差がほぼないのがいいですね。


また、タイムリーなネタとして、流し台を設置して手洗いができるようにもしてあります。

ただし、元々これはウイルス的な対策から発想したわけではなく、

汚れたものを洗うために設置したのが始まり。
というのもですね。
アウトドアが好きな人のあるあるなんですけど、
キャンプとかで雨の中撤営した道具を持って帰ってきたら、やっぱり、すぐ洗いたいんですよ。
でも、雨降ってたら結局洗うことができない。
晴れるの待ってると、結局乾いちゃって洗うのが大変になっちゃう。

そんな時、屋内でガシガシ洗える場所があったらどんなに便利なことか。

それと似た話で、例えば子供が泥だらけの靴で帰ってきても、ここですぐに洗えます。

便利~。

土間も広く確保しておけば、濡れたモノを乾かすための一時置きにとても便利。

冬場の根菜や冷蔵庫に入らないクリスマスケーキも楽勝です。

つまり、

皆さんがイメージしやすい「土間のある家」って

室内にある屋外っぽい空間だと思いますが、

私が提案しているラボは

屋外にある室内っぽい空間なんです。

室内にある屋外っぽい空間ももちろん魅力的ですが、


屋外にある室内っぽい空間とは、結局外なので臭いを気にしなくていいんです。
これが一番かな。

外で使うものを一時的に乾かしていると変な臭いが出がちですし、
自転車やスキーなどのメンテナンスにスプレーなんか吹いても全く気にする必要なし。

だって、そもそも屋外扱いだから。

屋根のあるソトなんです。

そしたら、Sさんから追加でご要望いただきました。

「屋根なくていいから、風通しが良くて、道路から見えない外も作って」と。

それが一番上の画像の右にあるフェンス。
土間がフェンスで囲われているので、ここも人目を気にすることなく作業することができます。


で、もちろん水道も完備


一昨日の話につながりますが、やっぱり、どんな家を建てたいかじゃなくて、どんな暮らしをしたいかが住まいづくりと言えます。

そこを一つ一つ丁寧に打ち合わせをして、ご提案させていただくのが私のお仕事です。



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