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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

「街中の狭小二世帯住宅」夏と冬

2016-09-27 20:11:16 | タッチザスカイ!
延べ床面積26坪の二世帯住宅。

どんだけギチギチかと想像しているかもしれませんが、玄関は自転車置き場も兼ねた広さを確保しています。
確認のため、私の愛車を置いてみました。
余裕ですね。

しかもこの玄関、スロープも利用しつつ、道路からわずか15cmの段差1段でたどり着けます。
置くことと、置ける過程が大切です。

というよりも、旗竿敷地をうまく利用した二世帯住宅ならではの提案です。

そんな私が下でニヤニヤしている最中に、大工さんは今日屋根で気密・防湿・断熱・防風・通気工事を行っていました。

一日で目まぐるしく工事の種類が変わります。

今、なんの工事をしているのか目的をキチンと大工さんも理解して行ってくれています。


断熱材の下は、ちゃんと気密と防湿処理がされており、屋根一面に断熱材が敷き詰められています。

断熱材の継ぎ目にはテープが貼られています。

これが防風工事。
断熱材の継ぎ目はつまり隙間です。

皆さん、真冬にダウンジャケット着て、ファスナー開けっ放しにしてたら寒いですね。
だから閉めます。


これが通気工事。

新潟の省エネって言ったら、真っ先に冬暖かく過ごすことを想像しますが、新潟は夏も暑い。
今年も暑かった。

よって、この通気が大事。
こもった熱はここを通って、排気されます。
その通気となる隙間が、すべてにキチンと確保されていることを確認します。


そして、壁から上がってきた熱との出会いの場。

この隙間がとっても大事。

基礎同様、すぐに隠れてしまうところでありながら、建物の寿命や快適性を決める大切な場所ですので、図面通りになっているか確認します。

単に自転車乗りたいわけではありません。
帰って、図面描かなきゃ~。




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