工場の遠く後ろに見える山の稜線。
もう大好物です。
人間が作り出した幾何学な線と自然が作り出したおおらかな線。
たまりません。
とりあえず毎日見ていても飽きないものなのか実験中です。
そして、昨日セミナーのダブルヘッダー無事行ってきました。
久々に頭が茹で上がりました。
ここ数日、気持ちがどっちに行ってるのか分からない時があったんです。
あっちの資料づくりしているのに、こっちのアイディアが突然降ってきたりするもんだから、常に迷子状態。
さすがにちょっとヤバいなって感じでした。
まずは午前は新潟大学での講義。
主に快適性を中心とした建物に求められている性能について、世界の中の日本の現状や、いくつかの事例を紹介しながらお話させていただきました。
専門用語をバンバン並べても伝わらないので、なるべく身近なものに例えながらお話しさせていただいて、講義後の質疑もそれなりにあったので、一通り伝わったのかなという感触でした。
その質問の中で、「○○の中で何が一番いいですか、お勧めですか」って質問が多かったんです。
私からは「ぼんやりしすぎていて申し訳ないんだけど」という前置きをした上で、何が一番とか、お勧めっていうのは、その人の価値観で決まるもの。もちろん僕のお勧めがあるから伝えるけど、それを参考に自分で選択できる社会人になってくださいって、回答させていただきました。
そもそも今回の講義は建築の授業ではなく、社会の課題を体感しながら、自ら挑戦する態度や姿勢を磨くという授業なので、そんな回答になっちゃったっていう所なんですが、
表面的なものではなく、本質的な部分で判断できるようになってくださいというメッセージを講義に仕込まさせていただきました。
育ってもらいたいなあ。
と、いい感じの余韻まで増えちゃったので頭はより渋滞。
うー切り替えなきゃと言い聞かせて午後の資料の言い回しについて最終調整。
午後のセミナーはこれから構造計算覚えたい方向けのセミナー
なんと結局当日までに届いた参加申し込みは対面・オンライン合わせて900名を越えちゃいました。
すごい数!
構造系のセミナーでこんな申込があるのは前代未聞なんだそうな。
まあ企画が良かったと思います。
意匠設計者が構造を意匠にどのように組み込んでいるのかを実例を用いて紹介したり(私)
構造設計者が構造計算を分かりやすく、イメージしやすいように解説したり(實成さん)
構造計算実務者が、構造計算を覚える過程でどんな苦労があったのかなどのインタビュー(私と木村さん)
などなど
知ってる人が分からない人に教えるというよりも、当事者目線のお話しを絡めながらの紹介だったので、等身大のお話しとして聞きやすかったんじゃないかと思います。
今日早速アンケート結果を見せていただきましたが、概ね好評でよかったです。
三者三様の話だっただけに、まちまちな参加者のレベルを満遍なくすくえるようになっている構成が良かったんでしょう。
終了後、心の底から終わったーというエクトプラズム的なものが出てきました。
ただし、来週からはいよいよ2週間に1回ペースで、構造計算実践塾が始まります。
計算をモノにしていただけるようもっと頑張らないと。
もうしばらく頭が沸いてそうです
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