梅雨前にして、すでにムシムシした暑さになりつつあります。
昨日の話の続きみたいな感じですが、省エネの為に日射対策を心がけなければいけません。
この「日射対策」ですが、よく見られる風景として南面や西日の差し込む所にすだれが掛けられているのが日本の風景です。
しかし、日光による室温の上昇を防ぐには、日射を室内に取り入れない事が大原則です。
何が言いたいかと言うと、
太陽は東から昇り、西へ沈みます。
つまり、朝日から日射対策が必要と言う事です。
真夏(8月15日頃)の日中の太陽高度は、約66°です。昼間、太陽は屋根の上にある様な状態です。ですから庇が出ていれば、南面からの日射は遮るのに充分ですし、冬至(12月22日頃)は、日中の太陽高度が約31°しかないので、庇の下から日光が差し込み、暖を取るのが日本人の知恵です。
それに対して、真夏(8月15日頃)の朝7時30分の太陽高度は約28°で真東の位置に太陽が来ます。そして、9時で45°になる程度です。
つまり、朝日は冬至の頃の様に、庇の下から日光が差し込むので、その時間帯、と言うよりは東面も日射対策をするのが、ベストと言えます。
勿論、西日が嫌われるのも、これと同じ理由。
夕方の6時には太陽高度が30°を下回り、間西の位置に太陽が来ます。ですから、庇だけでなく簾などの日射対策が不可欠になるのです。
簾越しにきらきら光る太陽光も日本の風景ですし、今年の夏いかがですか。
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