native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

描かない事務所

2017-03-16 19:42:30 | 設計業務
事もあろうか、なかなか図面を描こうとしない設計事務所のお話です。
(私の事です。)

ミニストック-06のアイコンを2パターン考えてどっちにしようか本気で悩んでいます。
こじんまり感はこっちの方が表現できてるんですよね。
こっちかなぁ~。

みたいな事を本気で悩んで、時間使っていますが、何の役にも立ちません。
ただの自己満足です。
ちゃんと仕事しましょう。

さて、皆さんは家を建てる時に必要な図面と言ったらなんでしょう。

まぁ、いろいろありますが、ツートップは平面図と立面図ですね。
確認申請にだってこの図面が必要です。

私も、プラン確定までのお打合せには平面図と立面図だけ作っていました。
当然ですね。

ミニストック-06は詳細設計が昨年の12月に始まって、そろそろ終盤と言ったところです。
ご家族の生活に合わせるために細部の寸法をミリ単位で検討して、全体のバランスを整えて、いかに使いやすくて格好良くなるかを突き詰めています。
そんな密度の濃い打ち合わせをしているのに、平面図と立面図はありません。

描きたがりません。
私。


打ち合わせでは部分部分の詳細図を使うのがメインとなります。

なぜかというと、平面図や立面図って部分部分の集まりなんですね。
だから、細部が決まって、それらを寄せ集めないと平面図と立面図って描くことができないんです。

プラン提案時の平面図を基に数カ月かけてお客様とそこに「生活」を落とし込んでいきます。
すると最初にご提案した時から、はるかに成長した平面図と立面図が完成します。

私とお客様でチームになって、最初の簡単な図面を一生懸命育てた結果なんです。

先日のお打合せは気が付いたら4時間が経過していました。
最後にお客様から「今日も楽しかったです」と言ってもらえて、とても育てている感を実感できました。

理由ができるまで描かない事務所です。








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