設計事務所が設計以外に何をしているかの第六回目です
住まいづくりは大工さんがメインですが、木工事が終わると群雄割拠の戦国時代へと突入します。
基礎屋さんが外構工事
大工さんがウッドデッキ工事
造園屋さんが植栽工事
カーテン屋さんが木製ブラインド取付工事
左官屋さんがモールテックス工事
電気屋さんが器具取付工事
設備屋さんも器具取付工事
その他、鍛冶屋さんとステンレス屋さんが現場に納品に来て、畳屋さんが畳を敷きに来て、建具屋さんがドア引き戸類を建て込みに来ます。
住宅ってすごい数の職人さんの力によって作られてるんです。
全員と細かい納まり等の最終打ち合わせをしながら、コミュニケーションを取って完成を見届けます。
今回は室内の塗装工事がなかったので、仕上げ工事は3週間ほどの期間で、14回現場に通いました。
色んな職人さんと打ち合わせをするので3日で2回くらいのペースとなりました。
室内の塗装工事があると、塗装工事期間中に他の職人さんはほぼ出入り不可能になるので、プラス3週間くらいになります。
そしてようやく完成。
結局完成までに75回通って、お引渡し後にもちょくちょく通っているという感じです。
だから、設計事務所って実は事務所で図面描いているのと同じくらい、現場での時間に使っています。
これはある意味当たり前の話で、
設計事務所は発注者(硬い)と設計・監理を業務委託契約しているから。
って書くと、話が難しくなるので、簡単に伝えると
私はお客さんの代理人だから。
建築中、お客さんが工事を確認に行けないから私が代わりに確認に行く。
工務店さんは工務店さんで自分が行うべき管理をしてもらって、私はお客さんの代理人として現場に行く。
つまり、そんなことです。
サッカー選手が契約更改するのに、代理人を立てるじゃないですか。
理由は、サッカー選手はお金の話が苦手なので、クラブと対等に話すために代理人を立てます。
設計事務所も同じ。
お客さんは建築が苦手なので、工務店と対等に話すために設計事務所を立てる。
設計事務所はお客さん側の人間なんです。
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