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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-03(modern)】前が後ろで、後ろが前で-現代版最小限住居-

2016-04-27 23:48:02 | ministock-03(modern)
超ニッチな話です。

今回は広い洗面所ができました。
なかなかの出来栄えかと思います。

しかし、今日の話はこの洗面所ではなく、ここに写り込んでいるある違和感について。
見学会の時にはご来場いただいた方に間違い探しをしていただきました。
正解率は0%でしたが、納得率は100%。
ちなみに、今日の話はミニストック-01のYさんからのご提案を実践したもの。
ネイティブディメンションズのお施主様もニッチな事が大好きなようです。


ここ。

風呂ふたが写り込んでいます。

これの何が悪いんでしょうか。

住設メーカーに黙って浴室のプランをお願いすると、この矢印の位置には、給湯リモコンであったり、オプションで鏡が付いたりします。浴槽の排水栓も付いていたりするので、風呂ふたはここには置かないはず。
つまり、風呂ふたは、写真には写っていない反対側の壁にフックを付けて片付けるのが当たり前。

風呂ふたを壁に引っかけるタイプであればさほど問題ないのですが、普及グレードの浴室の場合は、浴槽の縁にふたを立て掛けるのが一般的。

これってお風呂入っている時、頭の廻りに風呂ふたがあって邪魔じゃないですか。

ということで、風呂ふたと給湯リモコンの取り付け位置を一般的な位置と逆にしてしまいました。

つまり、お風呂に入っている時、

頭の後ろにあるふたを前にして、目の前にある給湯リモコンを頭の後ろにしました。
ショールームで再確認され、発注時にも再確認され、取り付け時にも職人さんから再確認されましたが、「これでいいぃんです(川平風)」とかたくなに回答。

結果、こうなります。

お風呂に入っている時、風呂ふたが邪魔にならず、お湯を張るときは、足を濡らすことなく(っていうか靴下)、洗面所からリモコン操作ができるっていう事に。

お風呂洗ってからお湯を張るんであれば、風呂ふたが壁掛け式であれば、さほど問題ありませんが、
その条件から外れるのであれば、こうした方が便利ですよね。

超ニッチとしか言いようがない話でした。



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