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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-04】原点-建築家の小さな自邸-

2022-08-12 20:35:13 | ministock-04
ミニストック-04の配置計画はどの様にして生まれたのか。

元々私のデザインの源流は「日本の暮らし」にあります。
日本らしい「しつらえ」が大好きで、寸法や比率など日本で古くから使われていたものを使ってデザインしています。

農家でも町屋でも武家屋敷でもなんでも好きですが、我が家に取り入れたかったのが最初の画像。

世界的な観光地京都。
私も一時期仕事の関係で、毎月京都を訪れていました。
有名観光地も好きですが、私が一番好きだったのがふっつーの住宅街。

なんてことない住宅街を一人とぼとぼ歩くのが大好きで、昔ながらの等身大の生活感を学びました。

ちょっと入ると家がある。

これをそのまんま表現したのがタバコ屋の脇の通路。
もろパクリです。
そして、
わざと、
気持ち、
通路幅を狭くしました。

で、
案の定というか、
通路前には
アレをぶら下げようと思っていて、
想像するだけで
目がハートになります。

なので、その通路を必ず通ってきてもらいたいので、タバコ屋左のお庭はCGよりもうっそうとさせようと思っています。
樹種は決めていて、庭屋さんにそれを中心に作ってくださいと伝えてあるので、提案が出てきたら発表したいと思います。

で、この配置にしようと思ったきっかけは、そもそも車は縦列駐車にしようと思ったからなんです。
普段縦列駐車は提案しません。

どう考えても車の入れ替えが面倒だから。

我が家の場合は、平日車を使うのが私だけなので、休日くらいの入れ替えは「ま、いっか」と家族の承認をもらいました。
また、縦列駐車のメリットはミニストック-10の設計時に教えてもらいましたが、
上のCGの様に手前の車を前に出すとカーポートの屋根下が、手前の車の物陰になりつつ雨の当たらない場所が作れます。

これは、キャンプ道具を乾かしたり雨の日でも道具を広げて作業できる場所になるので、意外に便利そうだと思ったんです。

まとめるとこんな感じ。
駐車スペースからの動線は敷地内をショートカットできるようになっています。

ウッドデッキは正面に庭に隠れるので、道路からの視線が気になりません。

敷地内に3つの建物があって、ウッドデッキもあって、お庭もあって、やたらと盛りだくさんな感じですが、建築物は敷地面積に対して1/3しか使っていません。

めちゃめちゃ余裕のある計画。

これが敷地全体を広く使うということではないでしょうか。

使いやすさや暮らしやすさ、そして私の原点を建物配置に取り入れてみました。


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