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昨日の続きです。
壁パネルが終わって、次に屋根の梁を作っていきます。
ここはいつものミニストックらしい風景
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屋根を登り梁で作る設計を始めて10年経ちます。
当時はこんな事誰もしていませんでしたが、今では気密断熱と構造を合理的に施工する方法として普及しています。
結構冗談抜きで私が最初にやり始めたと思っています。
しかも、その登り梁構造をそのまま2階の天井として見せるわけですから一石四鳥くらいのデザインなんです。
と自慢していても仕方ないので、大工さんが梁を組んでいる間、私は1階の釘打ち状況をチェック。
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その後、2階の床合板の釘打ち状況をチェック
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納品された材料の強度が設計通りかも確認します。
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なんてしている内に屋根が組みあがって、梁の上に合板を張り始めたので屋根に上がって釘打ちの指示をします。
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施工後、釘の打ち忘れがないかもチェックします。
毎回、1-2本打ち忘れヶ所があります。数百本、数千本打つので、2重3重のチェックは必要。
これで屋根パネルの準備ができたので、パネルを空に飛ばします。
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これを順番に敷きならべるんですけど、
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ただ並べるんじゃなくて、きちんと水平垂直を出さないといけないので、数mmの微調整を行います。
一応工場の方で、ここを基準にしてねっていうマークがついているんですけど、
そこはやっぱり、建て方は現場で起きている。
机の上の数字と現場の数字は違っていて当たり前。
だから、現場は面白い。
そして、ビス止めする場所を再びチェック
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こちらも仮敷きで全体を並べるているので打ち忘れがあると思い、未施工部分を指示しながら、そして施工チェックも行います。
並べ終わったら防水処理目的でテープを貼ります。
ちなみに今回は5次防水まであります。
限りなく雨が漏れない仕様。
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棟の部分のわずかな断熱欠損の補修も行って、
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最後に防水テープを貼って屋根の通気層が完成
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パネル内部をのぞき込んで光が漏れていることも確認
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つまり、しっかり空気が流れますよという証拠。
これで、夏涼しく過ごせます。
同様の作業を1階も行って無事屋根のパネル工事が終了。
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ここからは、通常の工事に戻りますが、私と大工さんでいつもの工事とパネルとで何か違うところはあるかなチェックで建物をぐるりと回りました。
工場で作るから安心の部分もありますが、工場で作っているから、分からないところが沢山あります。
その分からないをなくすためにここから現場でどんな作業が必要なのかを確認しあいました。
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例えば小さな隙間の断熱補修など。
一個一個作っていけば気が付きますが、パネルでいきなり出来上がるとどこに隙間があるのか分からないですからね。
こういうチェックは大事
ということで見事建物のシルエットが浮かび上がりました。
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いつものミニストックらしさ満点。
窓からの景色の掴み方もいつも通り満点。
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今回は、色々超盛りだくさんなミニストックです。
めっちゃ大工さんの頑張りが必要ですが、それを現場でサポートするのがこれからの私の役割りです。
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