設計士は、事務所でひたすら図面描きというイメージがありますが、着工中の物件があれば現場に行き、図面通りに工事が進んでいるかの確認作業を行います。
確認した工事については、後に行政とお客様に報告の義務があるので写真撮影を行いますし、竣工すれば完成写真も撮りたいので、カメラは商売道具の一つと言えます。
作業写真中心であれば埃や水に強いカメラが現場で活躍しますし、完成写真であれば本格的な一眼レフでの撮影が一番望ましいと思います。
まぁ、使い分ける事ができればいいんですけど、1台でまとめる事ができればそれに越した事はありません。(当然ある程度の妥協は必要ですけど)
上記以外にも、現場では足場に登りながらカメラ以外の荷物(コンベックス・図面・テープ・マジック等)も持ち歩いているので、なるべくコンパクトな方が助かります。それと、室内を撮影する場合、焦点距離が一般的な35mmだと部屋全体を撮る事ができないので、より広角なレンズを持ったカメラが条件です。
当初、広角23mmのデュアルレンズを搭載したコダックのeasyshare V570がどうしても欲しくて欲しくてたまらなかったんですが、悩んでいる内に無事生産終了の運びとなり、ヤフオクや海外モデルを探しましたが、なかなかクリックできずにいました。
その後、コンパクトデジカメも広角機種が増え始めたんですけど、28mmの機種がほとんどで23mmで悩んでいたのに28mmを買うのは、なんか負け組な気がしてより深みにハマっていました。
そんな中、2年程前に出会って購入したのがリコーのCaplio GX100です。
まず、この見た目。中途半端に古臭い感じがもろストライクです。自宅用で使っているPENTAX optio Xの超個性的デザインも好きですが、昭和臭たっぷりのこのデザインも、古いもの好きにとってはたまりません。
コンパクトデジカメに有効画素数はさほど重要じゃないような気がしますが、一応1001万画素あります。最後の1画素が気になりますが。1000万画素じゃ駄目なんでしょうね。
そして、この機種の焦点距離は24-72mmと言う事でなかなかの広角撮影が可能です。ちなみに接写は1cmまで可能。
また、最近のコンパクトデジカメは「誰でも使いやすい化」が着々進んでいますが、逆行するかの様にマニュアル設定が結構細かくできるので、そこそこ遊んだ撮影も可能になります。
この時点でeasyshare V570に比べれば98点位上げられます。マニュアル操作が可能と言うだけで本来圧勝なんですけど、23mmに対しての24mmがやや「チッ」って感じなので98点です。
まぁ、満足です。
ただ、98点じゃ買いません。私は。
妥協しちゃだめ。設計も妥協しちゃだめ。お客様のご要望は120%で応えます。(たぶん)
実はこのカメラ、オプションでワイドコンバージョンレンズなるものがありまして、焦点距離が19mmになります。レンズ付け足すんで、被写体のクリアさは減ると思いますが、私レベルでは全く気になりません。
それにしても、恐るべし19mm。なんでも入ってきます。吹き抜けのある部屋を撮影すると、すごくダイナミックな写真になります。
また、カメラの上にちょんまげが付いていますが、これは覗きこむ用のファインダーで、真上から覗きこむ事ができます。
つまり、ローアングルからの撮影時は、液晶画面でなくファインダーを覗きこんで確認する事が出来るので、態勢に無理がありません。
現在は、Caplioの名前がなくなり、GX200という機種が後継モデルとして販売されています。さほど大きな変更点はないので、十分GX100で満足しています。
結果、私にとって120点のカメラです。
ちなみに、先日のひまわり広場の記事にある写真はGX100で撮影しています。
言う割に腕がイマイチなのがばれますが…。
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