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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

第11回住学-過去とは違うのだよ、過去とは編

2019-10-24 16:40:14 | 建築雑談
(今回の住学はランバ・ラルが二人来たのかと思いました)←心の声


先日、11回目の住学が開催されました。
今回もよかったです。

発表者はまんなみ設計室の堀井さんと #桐生建設 の桐生さん。
どちらも住学では超有名人。



堀井さんは、そもそも住学の立ち上げメンバーの一人。

(黒髪の方)
堀井さんも来ていたこの時の見学会(リンクの見学会)がきっかけで(同業者同士で忘年会をすることになり、その忘年会の時期が早すぎて、もう一回やりたいねってなった二回目の忘年会で)住学の企画が生まれました。
(決して、次の飲み会の企画をしてたわけじゃないよ)

そして、番外編で見学させていただいた建物は、「これが天才なんだな」と思わせる空間に溢れていたんですが、それが建築家のいやらしさではなく、優しさに包まれていたのがとても印象的だったのでした。



桐生さんは、記念すべき第1回住学でモデルハウスを見学させていただきましたし、その後、そのモデルハウスが2018年のグッドデザイン賞を受賞するなど、新潟のバリバリの第一線で活躍する方。

(シルバーグレーの方)



改めて座学でお話を聞けるという事で超楽しみにしていたんです。


さて、お話の方はというと、


堀井さんは学生時代からずーっと華々しい経歴(私から見たらとんでもなく眩しい)の持ち主なのに、東日本大震災の時、すごくこれからの事について考えたそうです。

建物や街並みを作る側にいて、それが一瞬にしてなくなってしまった東日本大震災のすごさ。
私たち全員が思うところは何かしらあったはずですが、堀井さんにとっても、それが切っ掛けで独立することになり、自邸の建築につながっていったそうです。

その建築の中でチャレンジしたことや失敗したことなど、それが今どう活かされているかなどをたっぷりをお話してくださいました。
ほんと隅々まで。
ほんと住学らしい。

私的には、前段の「箱化」からの脱却のお話がとても共感できました。

家具として捉えるというキーワードと
小さな中間領域というキーワード。
私なりにすごく共感できました。



桐生さんからは、工務店経営についてのお話。

桐生さんなんて、自社で何十棟もこなしちゃうような超左ウチワな会社なのに、メーカーの下請けもこなしちゃうスーパーな工務店さんなんです。

下請けなんてやめたら~、なんてのがギョーカイからの言葉ですが、桐生さんはちと違う。


だってパートナー。

メーカーが教えてくれることは沢山ある。



メーカーの現場管理体制は、小さな工務店じゃ真似できないし、気付きもしないと思います。
現場での顧客第一姿勢は絶対に見習うべき。

また、新しい技術を取り入れるのは、大きな会社が素早いのは当たり前の話。



そこをまじめに桐生さんは取り組んで、どんどん吸収しちゃってます。
そしてグッドデザイン賞を取っちゃうようなデザイン力を組み込んじゃう。

設計者として、経営者としてちょっと見てる先が随分向こうだなと思っちゃうお話でした。

さらに、「学生時代、設計事務所とかでのアルバイトでだいぶお世話になったんだけど、今度は自分が学生たちに返していきたいな」っていう、仕事以外の夢も語っちゃってました。



今回の住学は、とても推進力を感じるお話ばかり。



そっか、住学って愚痴がないんだ。きっと。
仕事がらみの飲み会って、愚痴の共感が世の常でしたが(私の経験情報じゃないよ。ドラマ情報だよ。きっと)
住学は違うのかも。
昔とは違うんだな。
だから居心地いいのかも。



次回も期待しよーっと。





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