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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-04】スケート場で落書きをしないでください。-建築家の小さな自邸-

2022-10-05 22:04:18 | ministock-04
なんか建築現場っぽくなってきました。

今日現場検査をしていたらちょうどご近所の方に会って、
「自分で設計して、自分で検査して最強ですねぇ」
って言われました。

あ、私が設計事務所をしてるって知ってたんだって思いました。
近所の方と仲良くても、どんな仕事をしてるかなんて知らない事の方が多いじゃないですか。

しかも、ずっと家に引きこもっている旦那って、ちょっと薄気味悪いと思うんですよ。

認識されていてよかったです。
今日一番のうれしい出来事でした。

さて、建築現場っぽくはなってるんですけど、本格的な工事は明日からです。
今日までは基礎工事の下準備。

基礎を作るためのキャンパスを作っていました。
キャンパスって言うとネイティブディメンションズの場合、落書きOKみたいなニュアンスに聞こえるかもしれませんが、落書きは一切禁止です。
あー、書いてある!

容赦なく書いてある!

まぁ、仕方ないです。
こんないかにもなんか書いてくださいみたいなキャンパスですから。
はらたいらもびっくりの真っ平らです。

スケートできそう。

落書きは、基礎の正確な位置を出すための印。
地墨といいます。
そこに基礎の種類か数種類あるので、番号も書いて間違わない様にしてあります。

マンションとか鉄筋コンクリートの建物だと当たり前なんですが、住宅でここまでしっかり書くのは珍しいかもしれません。

理由は、基礎の底ってまっ平らじゃないから。
一般的な住宅の基礎って底が平らじゃないので、むしろ書けないんです。
書きにくいというか。

多くは水糸を頼りに基礎を作ります。

でも、地墨の方が寸法しっかり出せるし、ネイティブディメンションズは施工上の理由から鉄筋芯とコンクリート芯をわざとずらして設計してるので、地墨の方が安心できるんです。

でも、タバコ屋はベタ基礎までは不要なので布基礎にしました。
つまり、基礎の底が平らではありません。
近所の方に家庭菜園スペースですかって言われました。

確かに!

でも、コッチの基礎にも地墨がキチンと書いてありました。
仕事って慣れれば何でもできるようになるんだなって思いました。

昨日、群馬の工務店さんがブログで私と基礎屋さんのことを紹介してくれました。
基礎の一発打ち(一体打ち)という施工技術を勉強したいということでわざわざコンクリートの打設だけを見学に来ていただいたんですが、その時の様子をこれまたわざわざ紹介してくれたんです

しかも、めちゃめちゃ褒めていただいて照れくさい。
照れくさいので是非ブログ読んでみてください(!?)

いい技術はどんどん広めていきたいですし、
いい職人さんがいることももっと知ってもらいたいと思います。

そしたら、日本の住宅はもっともっと良くなります。



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