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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

再考・坪単価

2011-10-25 21:46:45 | 建築雑談

現在、マイホームを計画中の方にとって、「坪単価」はとても気になる所だと思います。

坪単価を物差しに他社比較したい所ですが、坪単価の定義って教科書に載っている訳じゃないので根拠がマチマチです。

建物総額(外構や空調、カーテン、家具など全て含めた額)なのか、建物本体価格(建物部分だけの額)なのか。

延べ床面積(確認申請上の面積)なのか、施工床面積(確認申請上の面積+ポーチや吹き抜け、ロフト等確認申請には含まれないが工事には含まれる面積も合計した面積)なのか。

いろんな組み合わせで表現されているので注意が必要です。

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ところで、私たちは今年大変な災害を経験しました(しています)。直接災害、二次災害、風評被害等で日本中が混乱していますが、その混乱の中、みんなが共通して思っている事が「これからは省エネ」だと思います。

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再び話は変わりますが、綿密な打ち合わせを繰り返して購入する住宅ですから、きっと使い勝手も見た目もよくなると思います。

しかし、見た目、使い勝手共に納得していても、寒いばっかりに使わない・使えないスペースになってしまっては、生活範囲が狭まるばかりです。

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つまり、坪単価とは箱の大きさが物差しになるのではなく、使えるスペース(生活範囲)を物差しに考えなければいけません。

どんなに坪単価の安い家だとしても、冬場の活動範囲がこたつで丸くなる生活になってしまっては、生活範囲の坪単価は高くなってしまいます。

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わずかなエネルギーでどこまで暖房できるのか。それにもこだわれば建てた箱の活動範囲が広がり、坪単価が安くなると言えます。


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