native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

師匠の存在

2015-09-02 23:59:04 | 建築雑談
今日は、朝一番で地域型住宅グリーン化事業のグループ内で取り決めている構造検査に行ってきました。
何を言っているかと言うと、新築において瑕疵保険の加入が義務付けられて、それにに加入するためには現場検査に合格する必要があります。

しかし、この現場検査には落とし穴があって、検査の基準は設計図通りに工事が行われているかの検査を行っているため、もしその設計図そのものが間違っていたら、元も子もないと言う仕組みになっています。

ちょっと分かりにくい。

世間ではこの現場検査に合格すれば第三者から法律違反をしていない事のお墨付きを貰えたと思われています。
しかし、この検査は法律を違反していないかではなく、図面通りかどうかでの検査でしかないので、もし図面が間違っていたら瑕疵ではなくただの設計ミスだから保険は適用されませんよという事になります。

設計ミスは工事の瑕疵ではありません。設計ミスは設計ミスの保険を使わないといけないんですね。

冷静に考えるとすごい怖いです。
瑕疵保険はそもそも消費者保護の保険ですから、保険がおりないとは考えたくないですが、いずれにしても工事に瑕疵がある上に図面も間違っていたなんてことが明らかになったら、もう信頼関係は絶対に回復できないでしょう。

だから、この事業で作ったグループにおいて、設計図が間違っていないかのチェックを行った上で、現場での施工が間違っていないかの検査を行っているわけです。

新築を考えている方にとってあまりうまいアピールができていないのは反省材料ですが、結構真面目な事をしています。
新築を検討の際には地域型住宅グリーン化事業のグループに加入しているかどうかのチェックもお勧めします。

なんなら私に相談してくださいってのが一番ですけどね。

いやぁ、前置きが長い。

で、その検査が終わって、そういえば私の師匠の事務所が近くだな。最近いつ会ったっけ。という事で、ハチャメチャに忙しいのを知っていながら図々しく電話をすると、おいでよという事で遠慮せずにお邪魔してきました。


駐車場に着いて、これか、最近買った車は。ルノーのWINDだっけ。

2シーター。オープン。左ハンドル。
相変わらずやんちゃですわ。

私が20年前新卒で入社した会社の初めての上司。
現在はオーブルデザインという設計事務所の所長様。

まぁ、私が説明するまでもありませんが、高気密高断熱住宅の教祖様です。
充填断熱外張断熱も、熱損失係数の計算も現場の納まりもすべて教わりました。

そこから自分のモノにするまでいろいろ試行錯誤はありましたが、ほとんどの影響を受けています。
いい人に出会ったなと感謝の気持ちでいっぱいです。

この20年の間にとても大切な方々にお会いしてきました。
色んな出会いがあって今のネイティブディメンションズがあります。

この感謝の気持ちを是非皆さんの住宅でカタチにしたいと思います。



追記。
ナビスコカップですが、アルビレックス新潟浦和レッズに9年ぶりの勝利。
しかも5-0の夢スコ。
単独でヤフーに上がるほど歴史的な日となりました。

色々楽しい事があったので、今日の晩酌は美味しかったな。


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