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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

はじめのいっぽ

2016-05-13 22:06:47 | 建築雑談
今日は新潟市内にて、これから省エネ住宅に取り組む方を対象とした講習会の講師を務めてきました。

世の中にある省エネ住宅に関する講習会と言うと、今の基準はこうです。やり方は大体こんな感じです。あとは帰ってからテキストをよく読んでおいてください。

・・・

いや、わかんねぇーよ。

が、正直な感想。

こんな講習会やってたら、省エネ住宅が普及されるばかりか、遠ざかる一方です。
目的をよく伝えずに方法だけを伝える講習会。

超不要です。

なので、今日はひたすら、なぜ省エネ住宅が必要なのか、省エネ基準はこんな風に利用出来ます。よって、お客様にはこんな提案ができますよ、といった、目的をじっくりとお話させていただいてから、申請方法ではなく、お客様への提案方法を中心に話をしてきました。

つまり、実務に直結できる理由があれば使いたくなるでしょっていう話。

例えば、日本の景気が良くならない理由。
それは、原発が止まっている今、エネルギーは海外からの輸入に頼るしかありません。
その時、私たちが一生懸命稼いだお金は海外に流れるばかり。
そのお金が日本に帰ってくることはありません。(貿易赤字)

だから、エネルギーを買う量が減れば、一生懸命稼いだお金は国内での消費に回すことができます。
国内で消費されれば、再びそのお金は国内で消費されて、また国内で・・・とそのループが続けば景気が良くなる理論。

今はそのループが少ないから景気が良くならない。

景気は待っていればよくなるものではなく、頑張った人から景気が良くなります。
だから、皆さん一緒にがんばりましょう。

って。

省エネルギー基準は「ギガジュール」で評価しますが、「ギガジュール」てなに。「ギガ割り」じゃなくて?
知らない言葉をどうやってお客様に説明するの?

じゃぁ、それを電気ならKwH、ガスなら立法メートル、灯油ならリットルで表現できれば、お客様にとって身近なことばになります。
そしてそれを「¥」に換算しちゃえばより分かりやすくなりますよ。

って。

何事もそうですが、まずは興味を持ってもらわないと。

その話についつい力が入り、パワーポイント102ページ、熱弁する事2時間以上。

伝えたいことが多すぎて、かえって伝わらなかったかな、と心配にもなりましたが、今私が思う事をすべて出してきました。
これで一人でも興味をもっていただけたらな。


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