native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【坂の上の狭小住宅】ない理由があるのか、理由がないのか。

2018-04-13 20:22:14 | 坂の上の狭小住宅
住学第2回目 いよいよ明日開催です。
話すストーリーはこれからお酒飲みながらまとめようかなと思ってます。(寝るのが先かも)

住学は、その前身も含めて建物見学から始まりました。
今回は初の座学。

どんなことになるんだろうとドキドキです。

耳は飽きやすいので、なるべく目で伝わる時間にしようかなと考えています。
建物見学総集編というか建物見学パブリックビューイングというか。

で、写真を並べてみましたが、つくづく思うのが、私の設計の特徴って、全体よりも部分的な事が多いんだなって事。
もちろんその「部分」が集まった時のバランスも気にして設計していますが、細かい所が好きなようです。

なぜ、そこにあるのか、みたいなことをいっつも考えちゃうんですね。

なぜ、人は生まれてきたのか、みたいな答えが見つからないのは考えていても仕方ないので。

そして、今回の建物も相変わらず、セオリー通りやお客様自身のライフスタイル、私の悪ふざけなどを取り入れていますが、もう一つ設計に大事な要素があります。

それは、

なぜ要らないか。

使いやすくしようと機能を盛り込むのも大切ですが、決め打ちはよくありません。

ライフスタイルは変化があるのが当たり前。
その場合、変化に対応できるように、何もないのが理由になる部分もあります。

実はこれが大変。

「何も考えない」は思考時間0秒。

「何もないのが正しい」は考えられるパターンを出し尽くした結果「ない」のが理由になるので、たどり着くまでに数日かかることが当たり前。

出来上がりは両者とも同じですけどね。

前回の打ち合わせでは、数日考えた挙句、私からの提案が「なにもしないことにしましょう」でした。
拍子抜けされたかもしれませんが、もちろん、なにもない理由を説明して共感していただきました。

何も考えていないとでは背景が真逆です。
背景とは、「住まいへの愛着」と捉えているので、お客様とその背景を見つけます。
背景が「お客様のライフスタイル」と「建物」をリンクしてくれます。





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