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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

信濃路

2022-05-04 23:10:32 | 旅行記
善光寺は昨年の延期を受けて、今年がご開帳です。
私の両親がどうしても善行寺さんにお参りに行きたいと年明け位から言ってたので、久しぶりの親孝行でアテンドしてきました。


回向柱は山門を超えて、仲見世通りに達するほどの大行列でした。
しかし、我が家はいつも善光寺ではなく、善光寺大勧進にお参りしているので回向柱はスルー。

大勧進の回向柱はすりすりしてきましよ。
一切並ぶことなく。

その後昼食でいつも行ってるお蕎麦屋さんに。
善光寺から車で10分ほどの場所にある「蔵之内」へ、
と思ったらお店が「多聞」に変わってしました。

えっ、って思ったけど、いただいた「すだちそば」がありえんくらいおいしかったです。
すだちとみょうがでスッキリサッパリしていて、そばもめっちゃ締まってる。
家族で、ずっとうまいうまいって口に出して食べていました。

とんかつも捨てがたいので、長野を訪れる際は季節でローテーションしようと思います。

そして、時間もちょうどよくなったので、予約していた湯田中温泉「よろづやさん」に移動しました。
ここに決めた理由はこの大浴場一択
※ホームページより引用

※ホームページより引用

期待通りのお風呂でした。
さすが、浴室自体が登録有形文化財になっているだけあります。
また、現在サウナが流行っていますけど、ここの蒸し風呂がありえんくらいのカオス空間でめっちゃ癒されました。
おしゃれの真逆。
お化けが出そう雰囲気満点でしたが、逆に気に入りました。
とにかく気持ちよくてずっと入っていたかったです。
撮影禁止でホームページにも蒸し風呂は掲載されていないようなので、ぜひ行ってみてください。

そして、泊まった本館の方も60年代に建てられた8階建て鉄筋コンクリート造の建物なんですが、これがまたモダンアートな建物で素敵なんですよ。

ロビー

ラウンジ

杉板を型枠にしたコンクリート打ちっぱなしに折上げ天井と障子の組み合わせ。

今でも色あせないデザインです。

っていうか最近強く思うことがあるんです。
先日、中銀カプセルタワービルの解体工事のニュースを見て思ったんですが、飽きないデザイン=無難なデザインってよく言われますけど、

違うじゃないかなと。

やっぱ、めっちゃとんがったデザインこそ飽きないデザインなのでは?
実際無難な建物は、空き家になったり、すぐに解体されたりしますが、中銀カプセルタワービルは、反対運動が起きたり、実際に再利用先も決まっていたりと脈々と引き継がれようとしています。

個人的な部分で言えば、ファストファッションの服はせいぜい2シーズンくらいで寿命を迎えますが、これは!と思って買った服は10年、15年、20年と着続けています。

そして、このよろづやさんも、きっと残り続ける建物なんだろうなと思わせてくれました。
それだけで幸せな気分になれるってすごいことだと思います。

ちなみに、部屋からの景色は、左半分はとてもよかったんですけど、

なんと右半分は現在解体中の建物が目の前。
ちょっと見た目がヨーロッパでの出来事と重なっちゃたりして、複雑な気分にもなりましたが、今この瞬間が幸せに感じていることへの感謝がより深まりました。

また、解体後素敵な建物がまた建つそうです。
浴室や本館同様、残り続ける建物に生まれ変わってほしいですね。


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