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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-02(lab)】ついついノリで。-省エネルギーな小さい家-

2016-07-21 17:06:50 | ministock-02(lab)
昨日はミニストック-02の残工事+追加工事に立ち会っていました。

残工事の一つはポスト口のバージョンアップ作業なんですが、もともと超簡単にポストを作っていました。
それで、実際に作ってみてどんな補強が必要かを確かめながら完成させましょうというのが当初からの予定で、その最終補強を行ったというわけです。

ところで、私が日頃言っているデザインとは、格好ばかりの事でなく、機能が備わっていることが前提です。
特に、建物の内と外の区別、つまり断熱と気密のラインについては、シビアに考えるのが私の設計の特徴で、ここのでの妥協はそれ以上の理由がない限りありえません。

よって、出入り口については、気密断熱性の高いドアを使うことがほとんどですが、引戸いいなぁが頭から離れません。
そんな設計の矛盾を解決するのが私の仕事。というより、私自身のわがままを一人で悩んでいただけですね。

その答えの一つがミニストック-ラボでした。
玄関を非断熱空間にすることで、玄関の出入り口そのものが断熱・気密ラインから外れます。
つまり何したっていいって事。

ということでオリジナルデザインで作っちゃえ。
もうノリだすと止まらない私ですから、高さ2m40cm、幅1m20cmの超特大サイズにしてしまいました。

しかも、閉じるとポストを兼ねた壁と一体化するので、見た目の幅は1m70cmまで広がります。
もう、どこぞのお屋敷です。「どうだ!!!」感が半端ありません。
21坪しかないですけどね。

ちなみにポスト口は羽目板の幅に合わせて作りました。
「たぶんあれだな」程度の存在感です。

それにしても、結構隙間だらけの引戸。それなりに風は入るわ、雨は入るわです。
でも、ラボだから心配ない。

加えて、結構隙間だらけのポスト口。それなりに風は入るわ、雨は入るわです。
これは、問題。

郵便物や新聞が濡れたら大変。
それは、「だって、こっちのほうが恰好良かったから」では済まされません。

で、どのくらい入り込むのかを確かめてからの補強作業。

ポスト口の中を二重床にして、万が一雨が入り込んでも上げ底の床は雨がかりにならないように。
上げ底の下は掃除できないとイライラするので、それなりの隙間を作って。

そして、上げ底は当初から想定していたので、上げ底をしても回覧板や週末の新聞が入るように大き目に作っておきました。

ノリで考え始めた出入り口ですが、準備と対策はさぼらない。
真剣にふざけるのが住宅設計です。

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