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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

故事付

2017-02-10 23:51:21 | 建築法規・施策
今日は、国交省の支援制度等説明会に行ってきました。
国が47都道府県すべてを行脚する壮大なイベントのため、そんなに重要な事?何か教えてくれるの?と期待しましたが、とりあえず今年度の事業のご紹介という感じにとどまりました。

それにしても早口だったなぁ。
伝えるのが目的じゃなくて、時間内に終わらせるのが目的なんだろうなと斜めからしか見れない自分にもすこしダメ出しをしつつ帰ってきました。

でも、共感するところはありましたよ。

資料の抜粋ですが、現在住宅は全国で6063万戸ある中で、人が住んでいるのは5210万戸。
つまり853万戸余っていて、空き家問題として取り上げられる機会が増えてきましたが、
それと同じくらいに5210万戸ある住宅のうち、国が優良な住宅だなぁと認めるのはわずか200万戸しかなく、まぁまぁな住宅も1300万戸のみ。
つまり、残りの3700万戸はちょっと何とかしないといけないレベルと考えているそうです。

現時点で余っているわけですから、これ以上住宅は増やさなくていいわけですよ。

だから、今ある住宅をリフォームしてまともにするか、壊してから新しい住宅を作りましょうと。
これから人口が減ってく時代ですよ。
何も造成地増やさなくたってって。
作ったところでいずれゴーストタウンになる可能性も高いわけです。
東京や大阪の団地でその問題がすでに出始めていますし。

今あるところに住み続けて、街の形態をコンパクトに保ちましょう。
人の動きやインフラが小回り効けば省エネにもなりますよって。

(ただし、重要なのは郊外に住む人たちをないがしろにしないという事。どこに住むかという権利は基本自由です。わざわざ広げなくていいって話です)

国の施策として、リフォームや既存住宅を壊してからの建て替えには250億の予算がついていて、補助金は上限¥50万/戸。
一方、優良な新築住宅には114億円の予算がついていて、補助金は上限¥100万-¥165万/戸。

額は新築の方が多いけど、対象戸数はリフォーム関連が5万戸に対して、新築が1万戸。
対象となる物件はリフォーム関連の方が圧倒的に多いんです。

たとえば、土地・建物を探されている方については、古家付きの土地を購入して、自費で解体してから住宅を建てれば¥50万円の補助金が貰えます。
もちろん、あらかじめ不動産屋さんと、ほにゃららな折衝はしておくべきですが。

空き家問題に貢献しながら、性能の高い住宅を建てて、補助金ももらう。
なんか良さそうじゃないですか。
でも、街中の土地は小さいよなとか思っているあなた。

そんな時のネイティブディメンションズです。
全然豊かにできます。





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