先週、省エネ法改正のセミナーに参加
してきました。
お話の中で、住宅省エネラベルの説明があったのですが、講師の先生が、「これは簡単で、すぐにできるから、皆さん今日のブログで紹介して下さい」とおっしゃっていました。
セミナーから4日経ってしまいましたが、今日、計算してみた所、確かに30分
もかからずにできましたので紹介したいと思います。計算に4日かかった訳ではありません
。
そもそも「住宅省エネラベル」とは、今年の省エネ法改正で盛り込まれた内容の一つで、年間150棟以上の建売住宅を販売する業者に対しての新しい法律です。
皆さんは、家電品の広告やカタログで省エネ達成率が105%とか110%と表示されているのを見た事
あると思うんですが、これを住宅
でも表現できるようにした法律
です。
この法律のメリットは、簡単に省エネに対応した住宅かどうかが誰でも判断できる事と、分かりやすい数値で表現されることによって、市場で競争が生まれて、住宅の質が上がる事です。
だから、建売業者に義務付けられていますが、その他は使っていけない訳じゃないので、誰でもこの法律(計算)を用いて、省エネ達成率をアピールしても構わないんです。
日本が8つの地域に分類されていまして、その地域ごとに年間のエネルギー消費量が設定されています。
それに対して計画する建物の、断熱性能、暖冷房設備、給湯設備、換気設備、照明設備、太陽光発電設備の有無、仕様を入力して、合計したエネルギー消費量が、どの程度年間のエネルギー消費量を下回っているかで、達成率○○○%と表現する事が出来ます。
住宅で必要なエネルギー消費量(電気代やガス代等)って暖冷房費が一番多いんじゃないかと思われていますが、実は暖冷房費って25%程度しかなくて、給湯器や照明が70%も占めているんです。
だから、建物の性能を上げる
事も当然大切ですが、どういった設備を採用するかも非常に大切
になってくるんです。
計算は、すごくシンプルなんですけど、この計算のシステムを作った日本の研究者レベルは非常に高いと講師の先生は、とても感心していました。確かに。
そこで、当事務所の平均的な仕様で入力した所、117%となりました。ガス給湯器(エコジョーズ)で、照明は一部白熱灯を使用します。空調はエアコンで、換気扇は一般的な壁付けタイプ。太陽光発電は設置していません。
この仕様に対して、給湯器をエコキュートにして、照明を全て蛍光灯にすると、さらに15%アップして132%になりました。
エアコンはカタログにある数値を入力するだけですし、換気扇の所で消費電力の計算が少し必要(換気扇の消費電力を送風量で割り算します)なくらいで、とっても簡単でした。ただし、断熱性能については、仕様規定の数値を入れるともっと簡単に計算結果を出せるんですけど、熱損失係数を計算してQ値を入力した方がより結果が具体的になりますし、達成率も上げる事ができます。
そして、目標を達成した建物に対しては、この様なラベルを貼ってアピール
する事が出来るんです。
正に家電品並みの分かりやすさです。
だったら、住宅にもエコポイントが付くとかね。どうでしょう。
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