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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

究極の選択

2011-03-14 18:40:10 | 住宅設備

タイトルほど大袈裟な事でもなく、このタイミングだからなのか、たまたまこのタイミングなのかもよく分かりませんが、少し思う事を。

ガスとオール電化どっちがいいの?

この議論をする時に1か所だけ決定的に間違っている事がいつも言われます。

「オール電化は電気にしか頼っていない分、停電になると全て使えなくなり不便だから災害時を考えるとオール電化は控えた方がいい」

この意見に対して言いたい事は、災害時にライフライン(ガス、水道、電気)が影響を受けると一番復旧が早いのは電気です。

ガスや水道は一度被害を受けると復旧までに数カ月かかる事が当たり前ですが、電気は2~3日、遅くても1週間あれば復旧します。(←今回の災害では難しいかもしれません)

但し、水が出なければ生活ができない訳で電気が復旧するのは、元の生活に戻る為の条件の一つでしかありません。

ガスについても、今では電気に頼るガス暖房機や給湯器がほとんどなので、電気が復旧しない事には用を足さなくなります。

つまり災害時の緊急対応としては、電線からの電気やガス管からのガスではなく、ガスのカセットコンロや反射式の灯油ストーブ、電池式の懐中電灯や自家発電式のラジオや携帯充電器など外部のライフラインに頼らない物が必要となり、必要なインフラは普段の生活と緊急時で全く違うと言えます。

ですので、ガスかオール電化を決める際、災害の事はあまり考えないでください。但し、今は災害の事について、自分で何ができるのか一生懸命考えて下さい。

それ以外の時間を利用して、じゃぁ、何で決めればいいのかという事ですが、絶対どっちが有利というのは存在しません。

どっちが好きかだけです。

参考記事:2010.03.16


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