「今頃何言ってんだ」と言われる自覚はありますが、フィルム時代の超広角ズームに付いていたゼラチンフィルターホルダーってもう無いんですね。色調の補正はデジタルだったらクリックひとつで出来ますから不要なんでしょうけど、個人的にはNDフィルターを使いたいんです。標準ズーム以上の長焦点域だったら普通のND+PLフィルター2枚重ねが可能ですが、超広角ズームだったらケラレますよね、間違いなく。
実例を挙げると、こう言う写真をどうやって撮ればいいのかと。
レンズ:Canon EF17-35mm F2.8L USM
フィルム:フジクローム ベルビア
0.8sec. F20 ND8 C-PL
RVPはISO50ですから、ND8を使っての感度はISO6相当で、後継にいいなと思っている EF16-35mm F4L IS だとPLは付けられますが、ゼラチンフィルターは付けられないのでカメラ側で感度を下げたいのに、Nikon D810でもISO32までしか下げられませんし。ISO12.5まで下げられれば何とか妥協出来るかなと思うんですが、そんなカメラは出そうにないし、困ったものです。明るいPLはあっても、暗いPLはありませんし・・・。
ステップアップリングでも使えばいいんでしょうけど、77mm→82mmではそんなに変わらなさそうだし、大口径のお値段が高いPLフィルターをこれだけのために用意するってのもねぇ。ゼラチンフィルターなら安いのに。
困ったものです。
ゼラチンフィルターホルダーと言えば、20年以上前にNewFD135mmF2の内蔵フードが短いので、大阪のカメラのナニワに延長フードを見に行った事があって、その当時居た偉そうな店員に聞いたらゼラチンフィルターホルダーを勧められ、カッコ悪いし隙間もあるので「他に良い物は無いですか?」と聞いたら、「色に厳しい人はみんなゼラチンフィルターを使うんですよ!」と、キレられました。
今だったら「何を言ってるんだ、お前は」と言いますけど、当時はアホらしくなって上新電機で金属のねじ込み式フードを買いました。その方がカッコ良かったし。
「大阪のNewFD300mmF2.8Lの在庫は僕が握ってます」と言って、偉そうに名刺を差し出してくる店員とか、当時のカメラのナニワには変な店員が多かった。何か勘違いしてるんじゃないですかね?