四季・彩

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低感度切望

2012年09月06日 | Camera


これは昨日、一昨日アップした写真の一部ですが、普通に桜を撮っていて風が吹き始めたので、「スローシャッターで花をブラして撮ろう」と考えて、シャッター速度を落として対応したんですが、後で現像して見て予想通りの結果にガッカリでした。本来ならシャッター速度をもっと落としたいところだったんですが、これ以上絞ると更に画質が悪くなるので妥協もしています。オーバー気味に撮って、現像でアンダーに修正もしています。

写真は左の縦列が通常の撮影(絞り値F9.0)、右縦列が低速シャッターでの撮影(絞り値F16)で、写真の一部を等倍で切り出してみました。上段はカメラブレを起こしているのでは無いと言う証明で、F16の方が若干くっきりと写っていますが、これは被写界深度の差ですね。F9.0の方は枝を見てもらえればブレていない事が分かると思います。

問題は桜の幹の部分、ここは台風くらいの強風でも吹かない限り動かないと思うので、被写体ブレの要素は排除して良いと思います。当然ながらピント位置もいじっていません。となると、レンズの画質だけが比較対象になりますが、F9.0のシャープさに対してF16のボケボケ具合はどうでしょう!これが分かっていたから、シャッター速度をもっと落としたいのに妥協せざるを得ませんでした。いくらブレている部分が多いとは言え、静止している部分がこんなにボケボケになってしまっては・・・。

「シャッター速度を落としたいのならNDフィルターを使え」と言われるのは分かりますが、この写真の様に風が吹き出してからフィルターを取り出し、取り付けってやってたら、必ずシャッターチャンスを逃しますよ。フィルターを付けたら次の風が来るまでボーっと待つしかありませんし、風がまた吹いてくれるとも限りませんからね。

実際にこういう事があるんですから、低感度を使いたいと切実に思います。風が吹いてきても、ISO感度を下げるくらいの操作は数秒あれば出来ますから、フィルターを付け外しするのとでは操作性が段違い。風が止めば通常の撮影に戻すのも数秒ですし。しつこいようですが、万単位の高感度なんて要りません。必要ならそう言うボディを買えばいいんですから、低感度(出来ればISO13まで)が使えるカメラボディが欲しい!

Nikon D800(E)は3600万画素と画素数が多いので、わざわざ使用レンズや絞り値をメーカーが推奨していますが、1800万画素のEOS 7Dでもそれは同じ事です。手ブレでも同じで、画素数が多いカメラで撮るとシビアになると言われていますが、手ブレでも絞り値による解像差でも、写真をきちんと見れば同じ事。光の回折が不可避な物理現象である以上、カメラボディ側でそれを回避、軽減出来る機能があっても良いと思うのですが、いかがでしょう。

「高感度化による新しい写真表現」と言うのであれば、その逆もまたあると言う事を分かってもらいたいですね。
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