朝一番に妻から「今日って凄く忙しい?」という質問。これは彼女がどこかに出かけたい時のサイン。現在、順番に送られてくる原稿を元に、200点以上のイラストを制作していますが、またしても原稿の数に制作が追いつき、偶然にも朝からびっしりと詰めなくてもよい状況だったため、午前中だけなら出かけられる旨を告げると、その行き先は図書館でした。
いつものことですが、返却期限が大幅に遅れているらしく、朝の6時半から夕方まで部活のために終日出かけている長男を除く3人で、さっそく図書館へ。
小学生や中学生の姿をちらほら見かける夏休みらしい図書館は、冷房によるエアーコンディションも快適で、いつもより少し長く本の散策を楽しめる素敵な空間。真夏の図書館といえば、真っ先に頭に浮かぶのが、私の好きなジブリ作品の上位に位置する「耳をすませば」です。
あの作品は淡くてくすぐったいような初々しい主人公やストーリーも好きなのですが、なんといっても綿密に練られた舞台設定が最高に素敵。主人公の住む生活感あふれる団地や、通学路、駅を中心とした街の描写など、一時も目が離せないような背景美術に終始釘付けです。そんな物語の中で度々登場する図書館が、我々のようなタイプの人間にはホントに魅力的に映って、この作品を何度観ても飽きない大きな要素となっています。加えて、さすらいの猫「ムーン」の体型や歩き方がウチのマロンにそっくりなのも、新たに親近感を感じる点。
今日も沢山の本やCD、DVDを借りてきたけど、いくつになっても「耳をすませば」の主人公のように、いろんなものを自分に吸収していきたいと思います。