私の実家敷地内で、母が外飼いをしていたZIGGYちゃんと黒くんのお話。
何故、室内飼いしないかというと「ペット不可住居」だから。
ZIGGYちゃんは、約5年前チビ時代より居着いていました。
黒くんは、そのおよそ3年後から参入。
最初は仲良くなかったのですが、ZIGGYちゃんが門戸を開いた感じ...黒くんは“外飼い猫弟子入り”を認められたのです。
メチャ賢いZIGGYちゃん、母が起床し朝食を食べる頃には、ドアの前でチョコンと待っている。
母が買い物へ行く時は、テリトリーリミットまで同行しお見送りを、帰宅すればコロンしてお迎え。
やがて母は、卵巣の抗癌治療から1年後に、脳腫瘍となり余命宣告を受けます。
本来ならば、その間に家猫修行をさせて里親様探しをしなければならなかったのですけれども。
母が入院する度に、文京区のボランティア「ぶんねこ」さんが、朝晩フード給仕をし2匹を見守って下さいました。
「ぶんねこ」さんも、猫達の行く末を案じ「ネコリパブリック」の里親システムをご紹介して頂いたり。
でもこちらの提案に、母はのらりくらり応じてくれません。
※『 ぶんねこの会 』
東京文京区のボランティアグループ
※『 ネコリパブリック 』
自走型保護猫カフェ
発病後、ZIGGYちゃん&黒くんの存在が、母の生きる支えになっているようで、私も強行し難かった面がありました。
しかし、あれよあれよという間、母は寝たきりに完全介護となります。
私が見舞訪問した帰り、通りから母の部屋を、顔を上げて真っ直ぐに見つめているZIGGYちゃん&黒くんの並ぶ姿がありました。
「おばあちゃんは、もう会えないかもしれない...寂しいね、ごめんね」
私の疲れた頭に「どうしよう、どうにかしなくては、どうしたらいい」──木霊の如く反響します。
2015年秋、2年前のこと。
私は既に保護活動を始めていて、里親様転居後にお届け予定のレンくん&モニカちゃん・里親様探し難航中エイズキャリア黒ちゃんを抱え、さらにメイくんが首を長くして受け入れを待っている状態だったのです。
【 ねこてん 公式HP 】