その日、父は深夜2時半過ぎに、仕事に出かけていった。
いつも夜更かしする私は、父が出かけて行ったのを確かめてから
ベッドに入った。
いつもは寝つきがいい私なのに、その日はなかなか寝付けなかった。
『早く寝なくちゃ』って思ってたその瞬間
けたたましく電話が鳴った。
時計は午前3時を回ってた。
『お父さんかな?』
『また、誰某が出勤してないから電話しろって言うのかな』
家は運送業を営んでいて、毎朝5時には現場に着いてないといけない。
1日の睡眠時間は平均4時間。体力的にもかなり厳しい仕事なので
真冬のこの時期は、遅刻者が出てくる。
温まったベッドから渋々抜け出す。
『はい、○○です』
『・・・・・・・・』
『もしもし?もしもーし?』
『・・・・・・・・』
やだ、無言電話?!
受話器を置いて、ベッドにもぐりこむと、また電話が鳴った。
また起きて受話器を取った。
『はい』
『・・・・・・・』
ゲッ!!また無言!?
急に怖くなって電話を切った。
ベッドに戻る。そして、また電話。
無視してたら、鳴り止んだ。
しかし、間髪おかずにまた鳴り響く。
うそー!!
リダイヤルしてきてるよー!!
こんな真夜中に無言電話の嵐かよッ!
しかも、ずっと鳴ってるしッ!
怖ーーー!!
ちょっと、お母さん、何で全然起きないのよ!!
この間も、家の前の公衆電話のドアのガラス、粉々に割られてた。。。
どこのバカよ??怖いよーーー!!
でも、5回目の電話が鳴ったとき、とうとう堪忍袋の尾が切れて
一言『殺す』って言ってやると勢いこんで受話器を取った。
『はい』
『・・・・・』
『もしもし?!(怒り心頭)』
『俺だ。お父さんだ。』
『お父さん?!何よ、もう!
もしかして、さっきから電話鳴らしてたのお父さんなの?』
そんな私の言うことなんて耳を貸さず、立て続けにしゃべる父。
『もしかしたら、居間のストーブ、消さなかったかもしれねぇんだ。
消したとは思うんだが、自信ねぇんだよ。
心配だから、お前、下(一階)に行って見てきてくれ。』
それだけ言うと、ブチって電話は切れた。
階下に降りてみると、ストーブなんて付いてない。
寒々としたリビング。
今まで、父が電気つけっ放しとか、ストーブ消さないで出かけたとかってない。
人一倍、用心深いし。
そういや、お父さん、商売人のくせに電話出るの遅いし
反応も鈍かったっけ。
時計は午前4時になろうとしていた。
新聞配達のバイクの音が、どこかからしてきた。
母に話したら
『あら、本当?お母さん、全ッ然わからなかったわぁ。
そうなのよ、お父さんって、電話の反応が遅いのよね。
なかなか、話さないのよぉ(笑)』
・・・って、あれはないよー。
こんな世の中だし、怖い人いっぱいいるし、マジで怖かったんだから。
そういうわけで、睡眠不足な私です。
BGM・・・HYDE 『MADE IN HEAVEN』
いつも夜更かしする私は、父が出かけて行ったのを確かめてから
ベッドに入った。
いつもは寝つきがいい私なのに、その日はなかなか寝付けなかった。
『早く寝なくちゃ』って思ってたその瞬間
けたたましく電話が鳴った。
時計は午前3時を回ってた。
『お父さんかな?』
『また、誰某が出勤してないから電話しろって言うのかな』
家は運送業を営んでいて、毎朝5時には現場に着いてないといけない。
1日の睡眠時間は平均4時間。体力的にもかなり厳しい仕事なので
真冬のこの時期は、遅刻者が出てくる。
温まったベッドから渋々抜け出す。
『はい、○○です』
『・・・・・・・・』
『もしもし?もしもーし?』
『・・・・・・・・』
やだ、無言電話?!
受話器を置いて、ベッドにもぐりこむと、また電話が鳴った。
また起きて受話器を取った。
『はい』
『・・・・・・・』
ゲッ!!また無言!?
急に怖くなって電話を切った。
ベッドに戻る。そして、また電話。
無視してたら、鳴り止んだ。
しかし、間髪おかずにまた鳴り響く。
うそー!!
リダイヤルしてきてるよー!!
こんな真夜中に無言電話の嵐かよッ!
しかも、ずっと鳴ってるしッ!
怖ーーー!!
ちょっと、お母さん、何で全然起きないのよ!!
この間も、家の前の公衆電話のドアのガラス、粉々に割られてた。。。
どこのバカよ??怖いよーーー!!
でも、5回目の電話が鳴ったとき、とうとう堪忍袋の尾が切れて
一言『殺す』って言ってやると勢いこんで受話器を取った。
『はい』
『・・・・・』
『もしもし?!(怒り心頭)』
『俺だ。お父さんだ。』
『お父さん?!何よ、もう!
もしかして、さっきから電話鳴らしてたのお父さんなの?』
そんな私の言うことなんて耳を貸さず、立て続けにしゃべる父。
『もしかしたら、居間のストーブ、消さなかったかもしれねぇんだ。
消したとは思うんだが、自信ねぇんだよ。
心配だから、お前、下(一階)に行って見てきてくれ。』
それだけ言うと、ブチって電話は切れた。
階下に降りてみると、ストーブなんて付いてない。
寒々としたリビング。
今まで、父が電気つけっ放しとか、ストーブ消さないで出かけたとかってない。
人一倍、用心深いし。
そういや、お父さん、商売人のくせに電話出るの遅いし
反応も鈍かったっけ。
時計は午前4時になろうとしていた。
新聞配達のバイクの音が、どこかからしてきた。
母に話したら
『あら、本当?お母さん、全ッ然わからなかったわぁ。
そうなのよ、お父さんって、電話の反応が遅いのよね。
なかなか、話さないのよぉ(笑)』
・・・って、あれはないよー。
こんな世の中だし、怖い人いっぱいいるし、マジで怖かったんだから。
そういうわけで、睡眠不足な私です。
BGM・・・HYDE 『MADE IN HEAVEN』