2015年の映画、気になりながらみすごしてしまい、
今年になり、テレビで放映されたのを録画して、やっと観ました。
長崎で被爆し、消失してしまった息子を諦めきれず、
息子の恋人と共に、待ち続けた母が、終戦後三年を経て
諦めることを決意した日、
息子の亡霊が、現れる・・・・・
「原爆は人が、兵器として使ったものだから、自然災害ではない。
戦争は、人間が防げるはずだ」という母の言葉が、胸に響きました。
切なくって、ひとりで泣きながら観ていました。
自分でも気づかぬうちに、骨さえも残さず、消えてしまった人達の無念、
遺族の悲しみ、生き残ってしまった悲しみ、手足を失った戦士の悲しみ・・・・
声高に表現しているわけではないのに、
優れた映画人の方々の、声なき声まで聞こえた映画でした。