なぞの旅人スーのブログ

鉄道、旅行、その他日記にしたい事を書いていきます。実際の面識が無い方からのコメント、歓迎。荒らしや誹謗中傷は×。

古都の旅 2回目 東大寺編

2015-09-05 23:59:59 | 日記

 薬師寺を出てから1時間後に東大寺に到着した。ネットでは「午後遅くになると観光客も少なくなる」なんて書かれていたけど、修学旅行生もまだいたし、一般の観光客も多かった。さすが、一番人気の観光スポットだなあ。修学旅行生や子どもが鹿に鹿せんべいをあげながら戯れていた。


 鹿の中にはお辞儀をするのもいて、びっくり。ごめんね、ケチな人間で(苦笑)


 中門。


 拝観料を払って大仏殿へ。ホント、デカい!


 廬舎那仏坐像(奈良の大仏さん)は撮影可能なので、記念になる。小学の修学旅行の時には、もっと大きく見えたんだろうなあ。




 裏側は案外見るのスルーする人が多かった。


 大仏さんの鼻の穴の大きさと同じで、くぐれると頭が良くなると言われている柱の穴。子どもがくぐっていた。


 大仏殿右手にある びんずる尊者像。なんか、還暦祝いで着ける赤い帽子、上着みたい。「ぶっちゃけ寺」では「お酒を飲んでしまったから外に置かれている」と言っていた。体の悪い部分を撫でるとそこが良くなると言われているそうで、僕も酒好きなんで肝臓の部分を撫でたかったけど、高くて手が届かなかった(苦笑)


 日没まで時間があるけれど、二月殿に向かった。


 坂を登ってきたのに、まだ大仏殿の屋根がほとんど低くない。


 曇っていて、空は夕焼け色に染まらなかった。でも、奈良の街に明りが広がっていく様子、灯った吊り行燈を見ながら、まったりできた。




 幻想的だねえ。


 夏には東大寺他近くの有名観光スポットがライトアップされる。行くのを今日まで待ったのは、8月は午後7時からライトアップされるけど、9月は6時からだからである。日帰りだから日没後あまり滞在できないから。ジョギングしている人が何人かいた。


 
阿形像はライトアップではっきり姿が見れた。なお、吽形像は修理中である。


 南大門の重量感も昼間に比べて増していた。


 JRで帰れる最終の時間(奈良19:50発)まで残り少なくなってきた。奈良発が午後8時台から普通列車しか走らないので、最寄駅終電にうまく接続する列車が無い。近鉄で京都まで行けば8時半近くまで滞在できるけど。はしょって他のライトアップスポットを廻った。舗装されたところにもいた鹿は、夜になると緑がある所にいた。


 浮見堂。面倒臭がらずに三脚持ってくれば良かったなあ。まあ、時間の余裕が無かったけど。


 猿沢池の向こうには興福寺五重塔。


 いつもは豊橋方面の快速に乗ると同方面の普通列車を追い越す駅で乗り換えるけど、日付を越えるので、午前0時を過ぎて最初の停車駅まで有効という青春18きっぷのルールで、その停車駅である蒲郡まで乗り、一旦改札を出て最寄駅までの切符を買い、普通列車が来るまで待った。今年の夏の青春18きっぷの旅はお寺によく行ったなあ。どれもいいお寺でした♪












 

 


古都の旅 2回目 西ノ京編

2015-09-05 23:59:55 | 日記

 今夏青春18きっぷの旅、最後となる。本当は明日行こうと思ったけど天気予報が雨なので、今日行った。青春18きっぷの利用期間最後の週末で、天気も良いし、東海道線は混雑した。近江長岡に東京メトロの甲種が停まっていたり、京都で381系くろしおを見るのもこれで最後だろうし、EF510形青色(元北斗星)牽引の貨物を見たり、今日は目で鉄も。
 まずは唐招提寺へ。唐から苦難の末に来られた鑑真和上が開いた。厳かな金堂。中には中央に廬舎那仏坐像、右に薬師如来像、左に千手観音像が安置されている。千手観音は昔実際千本手があったと言われているそう。胴体の部分でも、合掌する腕、座禅の時の様におへその辺りで手の指を組んでいる腕、物を持って下ろしている腕があった。千手観音像は他の仏像と違って人間の姿とかけ離れているので、「神々しい」みたいに表現すれば「仏々しい」と感じた。


講堂。本尊弥勒如来坐像他が安置されている。本尊弥勒如来坐像は唇が厚いなあ。


 開山堂。鑑真和上坐像は年にわずかの日にちしか公開されない。平成25年に御身代わり像を造り、ここに安置している。レプリカでも撮影禁止なんだ。


 本物の鑑真和上坐像は御影堂に安置されている。


 修学旅行生がやってきた。土曜日でも実施するところあるんだなあ。
 鑑真和上御廟の入口の塀は土でできていて、中に瓦が入っていた。


鑑真和上御廟。


 かろうじて売店・ご朱印所近くに蓮の花が咲いていた。


 すぐ近くの薬師寺に移動。効率がいい。毎月5日は玄奘三蔵縁日の法要と法話があるとパンフレットにあり、ちょうどその日に当たったし、始まる午後1時前に到着しできたので、ラッキーだと参加することにした。薬師寺は法相宗で、その始祖玄奘三蔵のご頂骨を玄奘三蔵院伽藍内の玄奘塔に祀っている。なんと、お盆と秋の期間しか公開されないこの中で法要と法話が行なわれるという。ちなみに、玄奘三蔵院伽藍公開時は通常より拝観料が高いけど、今日は通常料金だった。




 中にある玄奘三蔵像の間近に座ると、経本を貸してくれた。僕もそうだったけど、夏目雅子、堺正章、西田敏行、岸部シローが演じる三蔵一行のドラマ「西遊記」のイメージから、玄奘三蔵は女性と誤解する人が多いそうで、実際は男性である。小6の時の学習発表会で「西遊記」をやったんだけど、三蔵法師役をやったよ(笑)


 何人かのお坊さんが大きな下駄を履き、音を鳴らしながらやってきた。像の前でお坊さんが長い棒を持って儀式をする姿を斜め前から見て、身が固くなった。
 ナビ役のお坊さんの声に従い、頭を下げた後、お経が始まった。お坊さん達が唱えているお経のページを教えてくれるのだが、なんか僕に渡された経本はその数字とは異なる様で、焦った・・・。後ろのおばさんが探してくれ、追いついた。般若心経はウチの仏壇にお経を上げに来てくれるお坊さんが唱えていて、子どもの頃に面白がって読み唱えていたので、そうじっくり読まずに唱えられた。お坊さんが色紙を投げたんだけど、近くには落ちなかった。先のおばあさんが「ご利益だから」とくれたけど、直接手にしたわけではないから、あまりありがたみは感じない。記念として持ち帰ることにした。
 続いて平山郁夫画伯作「大唐西域壁画」前で法要が行われた。これも公開日が限られている。しかも、法要中はガラスを外すので、公開時よりさらにスケールの大きさを感じたと思う。玄奘三蔵が旅したシルクロードの風景が描かれている。特に雪山の画とか綺麗だったなあ。
 経本を返し、法話の会場となる写経をする建物に入った。


 お茶、菓子までいただけ、ありがたかった。お菓子はおさがりだそうである。法話は玄奘三蔵が先の玄奘塔に掲げられていた「不東」の決意でインドまで行って経典を手に入れ、その膨大なお経を漢訳したことが、どれだけ大変だったかという話であった。さらにその教えを考察し、解いた訳だから、翻訳より大変である。お坊さんはインドの文字も書いて見せてくれたりした。もう1つの話が「唯識」という法相宗の基本理論についてである。「心が大事なんですよ」とおっしゃっていた。例を挙げ、「40度のお湯に50度の湯に浸けていた手を移すと冷たく感じるが、30度のお湯からだと温かく感じる。だけど、40度のお湯が温かい訳でも冷たい訳でもない」という話だった。同じ世界でも捉え方は人それぞれだということである。感じた、思ったことも、違う感じ方、考え方があったかもということを気にすることが人生を豊かにするという教えだろうが、唯識理論は難解なものであろう。


 薬師寺は玄奘三蔵院伽藍と白鳳伽藍とエリアが細い道を間にして分かれている。白鳳伽藍に入ってすぐの建物に入ると、修学旅行生向けの法話が行われていた。後ろに一般の人も座って聴いていたし、立入禁止でもなかったし、僕も座った。でも、じきに終わってしまった・・・。お坊さんが「顔がまっすぐ向いている時は何色に見える?」と生徒達に訊いていて、「青色」と冗談を言う生徒もいたけど、「白」という声が上がったところで、「それが正解。だから何かを一生懸命やっている時は『面白い』わけだよ」という話であった。ホワイトボードには「面倒」とも書かれていて、打ち込めていない時は顔がうつむくという話だったであろう。最後の礼をするところで、本当にそうだったのか分からないけど、「○○、背筋が曲がっている。居残り。」とお坊さんが言って、笑いを取っていた。それに、どうしてその生徒の名前を知っているんだろうか?生徒達にお兄さんみたいに接していた。


 金堂。朱が鮮やかで、先日訪ねた平城宮跡を思い出した。あの時もそうだったけど、この色の使い方は空の青、雲の白を上の景にして、美しい。


 中には中央に薬師如来像、右に日光菩薩像、左に月光菩薩像が安置されているが、月光菩薩像は奈良国立博物館の企画展に貸し出されていた。薬師如来像が主役であろうが、日光菩薩像に魅入った。腰を横に曲げ、セクシーである。
 大講堂。弥勒三尊像が安置されている。


 東塔は解体修理中であった。奈良のお寺は建物、像の一部が修理中であったり、仏像が博物館等の企画展に貸し出されたりして、訪ねた時には見れない物も多いね。西塔でやっている「中村晋也作 釈迦四相像」特別公開を見学した。なお、見学は別料金となる。お釈迦様が美女の誘惑、動物の頭を持った化け物、武器を持った魔衆にも動ぜずに瞑想を続け、成道を果たすところから、涅槃に入り、さらに死後荼毘に付されて争いが一旦生じた末に分舎利(お骨分け)される様子が四方のブロンズ像で表現されている。


 中門。二天王像は金色や水色も使っていて、胴防具にカッコ良さを感じた。






 実はこの後興福寺、県庁、東大寺に行くというキツキツなプランを立てていたけれど、午後3時になってしまった。東大寺二月堂から夕焼けを見る予定なので、東大寺だけ行くことにした。近鉄で向かった。