京都の八坂神社ではなく、今回はローカルな八坂神社のスサノオ様のお祭りで、長らくシリーズになっていた??スサノオの旅はこれで一旦終わります。😌
(一旦?😂)
神奈川県の相模川沿いに祭られる「八坂神社」の御霊祭。
(御霊信仰=中世、牛頭天王(スサノオ)の祇園祭・天王祭などで全国に広がった災厄除の祭り)
知人がお囃子をやっていて見学させて貰った。
相模川沿い蛇行するあたりの高台に鎮座されていて、やはり氾濫時における水防ハザードマップ場の安全地点に祭られている様だ。
上流にダムがありそう氾濫することも無いとは思うが、防災意識は今も共にある。
消防団
神輿の格納庫の隣に消防車の格納庫がある。
平安時代(貞観年間)、富士山史上最大の噴火を初め次々と火山が噴火し大地震が発生、東北地方を大津波が襲い、全国で疫病が大流行し未曾有の壊滅的な状況が日本列島を襲った。
陰陽師は、これを祟りと占った。
政争によって無念な死をとげた人が、(菅原道真公等)疫病などの災厄をもたらす存在とされ神様として祭ることで災厄を鎮めようとした。
いわゆる「御霊信仰」という中世独特の疫神信仰が広がった時代で、スサノオを祭る祇園祭りも貞観年間から盛んに行われる様になった。
(牛頭天王=スサノオも疫神であり無念な死を迎えた人だったのだろうか、、🤔)
『御霊式』
御霊式で、スサノオ様を神輿に降ろしてから、山車・山鉾で街中を巡行して地域一帯の災厄を除く。
地域の氏子さん達によって行われるお祭りで
これは、祇園祭り山笠祭りなどユネスコ無形文化遺産の様な日本を代表するお祭りや、ローカルな末社のお祭りであっても皆、同じ。
地域の人々の手によってその土地の災厄を除くお祭りだ。
お囃子も、獅子舞も、神輿も、全て氏子さん地域の方々の手によって行われる。
16世紀、八坂神社は神仏習合により比叡山延暦寺の末寺となっていた。
織田信長による比叡山焼き討ちがあった後、祇園祭は中止命令を受けたが
「神事これ無くとも山鉾渡したし」
と、氏子の方々によって祇園祭が行われた。
地域にしっかりと根ざした祭りであり、現代でもその伝統は全国隅々にまで根ざし続いている。
その土地を守っているのは神ではなくまず人々であり、
神威を開くからこそ神々と繋がりがある。
神輿連 囃子連 自治会 子供会 PTA 消防団 氏子会、 地域の総力が結集し祭が行われている。
しかしながら、街中の巡行はせず、倉庫から山車と神輿を出してお囃子を奏でるだけの縮小版。演目もコンパクトに。
それでも、お囃子は見事に尽きる。
相当練習を重ねてきたようで、スサノオ様の耳にも届こう✨
真ん中の太鼓が「親」。
囃子の要で、このリズムユニットを『調べ』という。
読んで字の如く、調べで和すと書いて調和で、
神輿に向けて調和のエネルギーを送っている。
『獅子舞』
演目『鎌倉』で、アクロバットな動きをする獅子舞。
「何もやらなければ記憶にも残らない」
と、氏子さんたちは規模を縮小し懸命に伝統を守ろうとしてきた。
八坂神社に限らず、無人の奉納をしたり、無人で花火だけ上げた神社もあった。
人々が伝え続けるからこそ伝統というが、
途中何度か途切れては復活し、今に続いてる。😮
(私は新興住宅地の育ちで、実は地域にはこうした神社やお祭りがなかったので、お参りだけでは分からない初めて知ることが多い😌)
神社には子供の遊び場があり、消防団の消防車があり、集会所があり、地域にとっては大切な拠点で、
今も、人々の集合意識と共にスサノオ様はいる。
社が傷めば修理し、
宮司さんはいないので、地域の総守護の神社などから来て頂き、
日々の掃除や管理、山車の購入の資金集めから例祭まで、全て氏子さん達の手によって支えられているのが地域の神社だ。
社務所もないし、あっても開けられないこともある。
今風に言えば『御朱印の貰えない神社』となるだろうか、、🤔
私は御朱印集めをしないので、
(その時その場所の感覚を味わう派)
よく分からないが、御朱印集めをしてる方は「神社なのになんで御朱印ないの?」と
思われるだろうか、、、
末社の神社、というより神社の殆どはこうした伝統的神社で、
むしろ御朱印を頂ける神社の方が全体の分母からすれば少なく珍しいのかもしれない、、
全国何千社の総社とか、総本宮などを周ることが
多かったが最後に、
何千の方の末社にも巡り合うことができて良かったと思う。
今回周ったスサノオ様全国ツアーでは、御朱印が頂ける神社は50ヵ所中
10カ所くらい。御朱印だけで周ると回れる神社がぐんと少なくなってしまう気がする、、、😔
須佐ノ男 2000年記念全国弾丸ツアー
(そういうタイトルだったのか🙄)
【弥生】人として生きたスサノオ 長崎県対馬 ⛩️島大國魂神社
【古代】神話になったスサノオ様 島根県奥出雲 ⛩️八重垣神社
【中世】信仰となったスサノオ様 京都・愛知県 ⛩️八坂神社⛩️津島神社
【近世】祭りとなったスサノオ様 祇園祭・天王祭・御船祭
⛩️八坂神社⛩️津島神社⛩️氷川神社
【近代】伝統となったスサノオ様 全国
【現代】今も続く、スサノオ伝説 宮城県岩手県 ⛩️八重垣神社⛩️八坂神社
この一ヶ月ちょっとの間で、全国八千㌔を巡り、
2000年の歴史を薄っぺらく語ってしまわない様にと、
自分なりに調べて周ったが、実際行かないと分からないことの方が多かった。。
今や民俗伝統芸能と共に存在している
スサノオ様。
千年以上の歳月をかけて、スサノオ様と共に
宮廷音楽だった雅楽は、民衆の「猿楽」に
宮中神事は、民衆のお祭りに、
かたちを変えながら時代に広く浸透していった。
【素鵞神社】神奈川県湯河原市吉浜
海を見下ろす高台に鎮座するスサノオ様
最後に、月一ペースでよく行くスサノオ様を祭る神社の紹介を🙏
こちらには鹿島神宮(茨城県)では既に失われてしまった
「鹿島踊り」という伝統が残る。
こちらにお参りさせて頂き、目の前の海でサーフィン🏄をしてから、美味しいお魚を頂き、背後にそびえる箱根山を登って(🚙30分)芦ノ湖畔にある箱根神社にお参りして、温泉に入って帰るという、、😌海と山を堪能する1dayツアーが、毎月のルーティンになってる🌊🏕✨⛩️
これで、スサノオ様を巡る旅を終わります⛩️
お読み頂きありがとう御座いました。✨✨✨🙏
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