「えべっさん」の愛称で親しまれている恵比寿さま。
前々回の投稿、兵庫県⛩️西宮神社を総本社として祭られている神様で、その起源を探ると、意外と不思議な事が多い。
今回は、古代ミステリーの投稿です。興味のある方はご覧ください。
😌神社の紹介ではなく、エビス様について書いてます
✨✨✨✨✨🐟🎣
エビス様は、タイと釣り竿を持った姿で、大漁の神様、商売繁盛の福の神として父親の大国主神(大黒天)と共に祭られている。親子ともども「七福神」に連なる神様だ。
七福神は、エビス様以外のメンバーは日本の神様ではなく中国・インド仏教の神々で構成され、古来より神社で祭られていた神々ではない。
寿老人・福禄寿・布袋※(中国)
大黒天・毘沙門天・弁才天(インド)
そして、恵比寿さまだけが日本の神様なのだ。
※中国では、7世紀の中国人僧侶である布袋様と、インド仏教の弥勒=マイトレーヤーを同一視して同じ神とした。しかし、中国仏教が伝来しても日本では弥勒は弥勒として、布袋様は布袋様として別々に祭られている。
これは中国仏教が日本に伝来したタイミングにもよるが、実はそれ以前から日本には弥勒信仰が既に根付いていた為だと思われる。弥勒信仰は元々、西アジアの信仰で、もっと早い段階で中国を介さずに、西アジアから直接日本へ伝わった弥勒信仰があった様だ。
話しをエビス様に戻して…😌🙏
古事記に登場する日本神話の神々、
国生み神話のヒルコと
国譲り神話の事代主、
この二人の神様を合わせて「エビス」と呼んだ。
大黒天(マハーカーラ)は日本の大国主と、
弁才天(サラスバディ)は日本の市杵島姫と習合され、インドの神様と同じ神様として祭られているが、
エビス様だけが生粋の和製仏教神であり、しかも仏教神でありながらもインド仏教の神話でなく、古事記に登場する日本神話の古い神々を合わせて作られた神なのだ。
神仏習合の時代(神社が仏教の下に置かれていた中世独特の宗教時代)であり、日本古来の神々は全て仏教の神と習合させられていたが、何故、この時だけは仏教神ではなく逆に神道の日本神話の神々二人を合わせ、エビス様という新たな神が、生み出されたのか? 🤔
(仏教神が足りなくなったから?🙄)
一度葬られた神を復活させ新たな伝説を作り信仰の対象となるのは、世界でも類がなく大変珍しいと言う。
「たまたま混同されただけ」と解する学者もいるらしいが、本当にそうだろうか?
信仰の変化には自然発生的なものもあるが、通常は支配者側の宗教政策によるものか、或いは敗れた側、支配される側が堂々と祀ることが出来なくなった為に、表向きは御神名を変えて影祀りしているかのどちらかだ。
エビス様は前者の様に支配者側が、教化の為に考え出した神ではない様に感じる。
では誰が、何の為に創り出した神なのだろうか?
ヒルコは、イザナキ・イザナミの国生み神話で最初に生み出された存在であり、天照大神などよりも遥かに古い。柔らかく、3年経っても動くことが出来なかったので、船で流されたという。
事代主は、出雲の国譲りで天孫族に国を譲り明け渡した最後の神々の1人だ。父・大国主と共に船で去っていった。事代主は、天皇守護の宮中八神にも祭られタカミムスビなど「霊=ムスビ」の神々と並び唯一の国津神として、今も皇居の神殿に祭られている重要な神だ。
(出雲市稲佐の浜・国譲りの地)
二人ともヤマト王朝の前時代の代表的な存在であり、ヤマト王朝以前の最初と最後の存在を、わざわざ結び付け祭るには何らかの意図があったとしてもおかしくはない。巷の者にとっては「たまたま」と言う事にして、放っておくには気になるところだ。
そして、エビスとは他国の異民族のことを指して言う呼び名だ。
エビス=「戎」と言い、習合により恵比須・蛭子(ヒルコ)と当て字表記された。
中国では、西にいる異民族を指して「西戎」というが、日本の「西宮の戎」とも一脈通じる気がする。
それにしても、何故、ヒルコと事代主を合わせた神を、
わざわざ「エビス」と言う異民族の呼び名を御神名にして祭ったのだろうか?
寡聞にして知らないだけかも知れないが、古事記に登場する二人、ヒルコと事代主が合祀され「エビス様という神になった」という様な特殊なケースは他には無い。日本唯一の存在だ。🤔
そして、
エビス同様にヒルコも事代主も
支配者・征服者側ではなく、
追われた側、除かれた側の存在だ。
続く・・・
✨✨✨✨✨✨✨⛩️
次は、エビス様の起源について、もう少し綴っていきます。
お読みいただきありがとうございました。🙏✨
3回シリーズくらいで書く予定です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます