Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

楽しいシューカツ⑥ 住宅見学

2021-12-09 | 日記
先日、家内の運転免許証更新手続きに付き添って、千葉県流山運転免許センターに行ってきました。朝8時15分頃に到着すると、8時30分受付にも拘わらず、すでに30~40名の人が並んで受付開始を待っていました。ウイークデーということもあるのでしょうが、待っている人の50~60%ほどが、70歳以上と思われる人でした。中には、腰が90度近く曲がったおばあちゃんや、杖をついて歩くおじいちゃんもいて、思わずエ~ッと驚いてしまいました。



75歳以上の運転免許保有者数の推移を見ると、令和元年の75歳以上及び80歳以上の免許保有者数は、平成21年と比較して、75歳以上は約1.8倍、80歳以上は約1.9倍となっており、75歳以上及び80歳以上の免許保有者数はともに増加を続けています。(内閣府HPより)



最近は、高齢者による自動車事故のニュースが連日取り上げられ、社会問題のひとつとなっています。交通事故発生件数が年々減少している反面、高齢者が関与する交通事故の割合は増え続けています。死亡事故を人的要因別に比較すると、ブレーキとアクセルによる踏み違い事故は、75歳未満が全体の0.5%に過ぎないのに対し75歳以上の高齢運転者は7.0%と非常に高くなっています。(内閣府HPより)



しかし、公共交通機関の整備が十分でない地方においての自動車の存在は、ライフラインやインフラのひとつと言っても過言ではなく、手放すわけにはいかないという高齢者も少なくありません。

私たち夫婦がサービス付き高齢者住宅を探すうえでのポイントの一つに、交通の便がよく、できれば車のいらない生活ができる地域=東京が有力な選択肢になります。東京都には「東京都シルバーパス」という高齢者に優しい制度があります。



(ア)東京都の区域に住所を有する方、(イ)年齢70歳以上の方、(ウ)寝たきり等で経常的なバス利用が困難でない方、の3要件を満たしていれば、年20,510円で都電、都バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーや東京都内の大部分の乗合バスが乗り放題で利用可能です。

また、日常生活で車が必要な時はカーシェアを使うという選択肢もありますし、旅行などの場合は航空機か新幹線を使い、現地でレンタカーを借りればよいと思います。



そのような事情から、最初に見学したのは東京都区内にあるサービス付き高齢者住宅です。ここは高齢者居宅支援施設、保育所、クリニック、薬局、多世代交流施設などを併設した「多世代共生のすまい」です。医療と介護のサービスを提供し、自分のスタイルにあわせて安心して住み続けることができる住まいが売りになっています。



交通の便もよく、私鉄駅まで徒歩6分で新宿、渋谷まで約15分で行ける等、アクセスが良いのも魅力です。1R 25.6㎡~2LDK 67.24㎡の全86室と単身入居、2人入居とニーズに応じて選択が可能です。



サ高住の基本要件、コンシェルジェによる生活支援サービスと緊急時対応に加え、訪問介護事業所の併設と医療面でのサポートとして、クリニックと薬局も併設されています。入居要件として自立~要介護5まで受け入れ可能です。



費用面ではサ高住の中では比較的リーズナブルな料金体系です。

1LDK(40.02 ~ 62.79m²)で月額183,450円 ~ 236,550円
内訳   家賃    117,000円 ~ 153,600円 
     管理費  30,150円
     サービス費 36,300円(1人) ~ 52,800円(2人)

これ以外に食費(3食全て食堂を使うと2名で131,400円)や水道光熱費、その他生活費が必要になります。各家庭の生活様式にもよりますが、現在の自己所有戸建て住宅で生活するよりも、かなり費用が嵩んでしまいます。



現在より大きく増える費用を、安心サポート料として容認するかどうかが難しいところです。先回のブログでも触れましたが、自分たちの寿命を短く読めば、グレードの高いシニア向け住宅が選べ、長生きすると読めばグレードを落とさなければなりません。この読みが大変悩ましいところです。

今回見学した物件は私たちのニーズにも近く、比較的魅力的な物件ですが、残念なことに現在は満室で、空き待ちの状況であり、入居時期が読めないのが難点です。これからも時間をかけて無理のない資金計画が組める住宅を見つけようかと考えています。