Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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柏の葉公園で出会った花たち2

2021-12-18 | みんなの花図鑑
12月9日(金)、テニスの帰りにコートの近くにある柏の葉公園に立ち寄った時に見つけた花たちです。公園センターギャラリーに展示されていたシクラメンです。シクラメンは花を咲かせる植物が少ない冬季において、華やかな彩りで楽しませてくれる数少ない植物の1つです。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


株と花の大きさによって、大輪系、中輪系、小輪系(ミニシクラメン)にタイプ分けされ、さらに寒さに比較的強く庭植えにもできるガーデンシクラメンがあります。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


日本ではシクラメンは「死」や「苦」を連想させるという理由でお見舞いには向かない花とされていますし、プレゼントするにも少し気を遣う花です。日本はマナーや常識を重んじる国ですから、マナーや常識に引っかかることを強く記憶して避けるのは仕方のないことだと言えます。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


しかし、シクラメンの花言葉の由来には素敵なエピソードがあります。

偉大なソロモン王は、自分の王冠を作るときに花のデザインをあしらいたいと思っていました。彼は万物と会話ができる力を得られる指輪を持っていたので、あらゆる花にお願いするのですが断られてしまいます。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


気落ちしている王に「元気をだして」と言葉をかけたのがシクラメンだと言われます。ソロモン王はその優しいシクラメンを気にいり、私の王冠にとシクラメンに頼みました。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


シクラメンは静かにうなずきました。しかし、本当はとても嬉しかったのですが、恥ずかしくて顔を上げることが出来ず、それ以来シクラメンの花は、うつむきかげんになったのでした。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


シクラメンのエピソードからは内気さの中にもソロモン王を励ましたり、誰もが断った王冠のモチーフという、内気なシクラメンにとっては身に余るような頼み事でも承諾してあげる優しさが感じられます。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


また、シクラメンの和名である「篝火花(かがりびばな)」は、そり返った花弁の形を見たある貴婦人が「これは篝火のような花ですね」と言いました。植物学者である牧野富太郎は当時呼ばれていた「豚の饅頭」という名前よりも断然、美しいシクラメンの花にぴったりだと思い、シクラメンの和名を篝火花にしたというエピソードが残されています。

<シクラメン(サクラソウ科 シクラメン属)12月9日 柏の葉公園>


その他、公園内で出会った花たちの次はアリッサムです。
アリッサムの名前で流通する植物には、実はアレチナズナ(アリッサム)属以外の植物が多くあり、アリッサムやスイートアリッサムとして最も多く流通するのはロブラリア・マリティマのことを言います。

<アリッサム アブラナ科 アレチナズナ属(アリッサム属) 12月9日 柏の葉公園>


ツワブキの花がまだ頑張って咲いていました。ツワブキ(石蕗)は秋から冬に地際から長く花茎を伸ばして、キクに似た一重の黄色い花をまとめて咲かせます。「ツヤのあるフキ(蕗)→ツヤブキ」が転じて「ツワブキ」となったと言われます。

<ツワブキ(石蕗)キク科ツワブキ属 12月9日 柏の葉公園>


シャコバサボテン(デンマークカクタス 蝦蛄葉仙人掌)
名前は「シャコのような葉っぱのサボテン」という意味で葉っぱの姿を甲殻類のシャコに見立てたものです。デンマークで品種改良された大輪で花付きの良い品種群を「デンマーク・カクタス」と呼ぶこともあります。

<シャコバサボテン サボテン科カニバサボテン属 12月9日 柏の葉公園>


ネメシア(ウンランモドキ)
学名や属名、花名のネメシアは、金魚草(キンギョソウ)の一種のギリシア語名が由来とされています。ネメシアの花姿が金魚を連想させることから名付けられたそうですが、ネメシアがゴマノハグサ科なのに対し、キンギョソウはオオバコ科で別の植物になります。

<ネメシア ゴマノハグサ科 ネメシア属 12月9日 柏の葉公園>


ベゴニア
ベゴニアは900余りの原種と15000を超える交配種があります。世界中の環境に適応しているため、かなりバリエーションが豊富です。開花期が長く、品種によって様々ですが、気温が高く適度な日光があたる環境では一年中開花します。

<ベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属 12月9日 柏の葉公園>


ヤツデ(八つ手) 
ヤツデは、掌のようなユニークな葉の形が特徴的な植物。秋から冬にボール状の小さな花がはじけて咲く姿も可愛く、とても丈夫で育てやすい庭木として古くから親しまれています。

<ヤツデ ウコギ科・ヤツデ属 12月9日 柏の葉公園>


サフィニア(衝羽根朝顔 ツクバネアサガオ)
サフィニアは、ペチュニアを育てやすく改良した品種。丈夫で育てやすく、春から秋まで華やかな花が咲き続けます。サフィニアの名は、サーフィンとペチュニアを合わせて名付けられました。匍匐(ほふく)した枝に花が波打つように咲きあふれることからイメージしたそうです。

<サフィニア ナス科ツクバネアサガオ属 12月9日 柏の葉公園>


スイセン(水仙)
スイセンの野生種はスペインやポルトガル、北アフリカなど地中海沿岸に自生しています。地中海から中近東を経由してシルクロードを渡り、日本には室町時代に中国から渡来したと言われています。中国ではスイセンは水の仙人と呼ばれています。

<スイセン ヒガンバナ科スイセン属 12月9日 柏の葉公園>