12月9日(金)、テニスの帰りにコートの近くにある柏の葉公園立ち寄った時に見つけた、私にとって今シーズン初めて出会った花たちです。公園のエントランスを入ると、最初に出会ったのが公園中央通路に植えられているのがオトメツバキです。
<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
乙女椿は八重咲きの中輪種で、まるい花びらが重なり合い、美しく咲きます。一番の特徴として、椿の特徴である黄色い雄蕊(おしべ)が見えないことがあげられます。花色はピンク色が一般的ですが、紅色や白色、紅白絞りの品種も存在します。
<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
乙女椿の名前の由来は諸説あります。実を結ばないことが、婚姻前の乙女を思わせるからという説、愛らしい花形が美しい乙女を連想させることから乙女椿と呼ばれるようになった説、江戸時代、他藩に出回らないように門外不出とされたことから「お止め椿」と呼ばれていたのが転じて「乙女椿」になった説などが有名です。
<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
次に出会ったのが、日本庭園内に咲いていたカンツバキ(寒椿)です。昭和人間の私は寒椿というと、南野陽子の映画「寒椿」を思い出してしまいます。南野陽子の可憐な美しさと、日本女性の奥ゆかしさとはかなさを演じた見事な演技力、西田敏行の任侠心、男気溢れる演技に感動しました。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
寒椿は山茶花同様、寒さに負けず、美しい花を咲かせる日本の冬を代表する花の1つです。山茶花とは、葉っぱも花も開花時期もほぼ同じです。また、花弁は山茶花と同様一枚ずつばらばらになって散るので、なかなか見分けがつきません。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
しかし、背丈でおおよその区別がつくようです。山茶花は樹高2m~5m近くありますが、寒椿は枝が横方向に伸びるので背丈が高くならず、せいぜい1mぐらいです。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
寒椿は、寒さ厳しい中や日陰であっても、鮮やかで豪華な花を咲かせます。その花の姿のイメージから、「謙譲」「愛嬌」「申し分のない美しさ」という花言葉が付けられました。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
次に出会ったのがドッグラン近くで咲いていたヤブツバキ(藪椿)です。一般的には「ツバキ」と呼ばれていて、「ヤブツバキ」という呼び名は植物学上の名称です。日本最古の観賞用花木あるいは代表的な茶花として知られ、江戸時代には本種とユキツバキを掛け合わせるなどして数多くの品種が作られましたが、単にツバキという場合はヤブツバキを指します。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
通常は2月から4月にかけて赤又は白の五弁花を咲かせます。花は枝先に一輪ずつ、やや筒状に開くのが特徴。しばし混同される山茶花のように全開せず、その控えめな様子が好まれて茶花に使われます。花にはヒヨドリやメジロが集まり、花粉を運びます。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
野生種では咲き終わった花が丸ごと落下するのも山茶花との違いであり、「武士たちは、これが打ち首を連想させるとして忌み嫌った」との俗説が知られます。花はサルの好物であり、人間社会でも花弁を天婦羅にして食べる風習があります。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
葉は長楕円形で先端が尖り、周囲には細かなギザギザがあります。長さ5~11センチ、幅3~8センチほどで、枝から互い違いに生じます。両面に毛がなく、年中ツヤツヤとしていることから、光沢を表す古語の「ツバ」を冠した「ツバの木」からツバキとなったそうです。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
最後に出会ったツバキの仲間が、ゴードニア・ラシアンサスという私には初めて聞く名前の花です。北米フロリダ半島の付け根を中心とした湾岸部の湿った低地の森林部やサバンナでに自生するツバキ科の常緑樹です。
<ゴードニア・ラシアンサス ツバキ科ゴードニア属 12月10日 柏の葉公園>
9月~11月まで光沢のある長円形の葉にツバキと同じような白い花を咲かせます。常緑の葉は秋には美しく紅葉し、見どころの多い木です。
<ゴードニア・ラシアンサス ツバキ科ゴードニア属 12月10日 柏の葉公園>
台湾椿(ゴードニア・アキシラリス)ツバキ科 タイワンツバキ属とよく似た白い花を咲かせますが、台湾椿は蕾がたくさんまとまって付くのに比べてそれほど多くありません。また、花も少し大きく、葉も長めで一回り大きく、樹形は立ち性です。台湾椿とは属も異なります。
<ゴードニア・ラシアンサス ツバキ科ゴードニア属 12月10日 柏の葉公園>
今日はツバキの仲間を紹介しましたが、最後にもう一回、柏の葉公園で出会った花たちを次回に投稿する予定です。
<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
乙女椿は八重咲きの中輪種で、まるい花びらが重なり合い、美しく咲きます。一番の特徴として、椿の特徴である黄色い雄蕊(おしべ)が見えないことがあげられます。花色はピンク色が一般的ですが、紅色や白色、紅白絞りの品種も存在します。
<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
乙女椿の名前の由来は諸説あります。実を結ばないことが、婚姻前の乙女を思わせるからという説、愛らしい花形が美しい乙女を連想させることから乙女椿と呼ばれるようになった説、江戸時代、他藩に出回らないように門外不出とされたことから「お止め椿」と呼ばれていたのが転じて「乙女椿」になった説などが有名です。
<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
次に出会ったのが、日本庭園内に咲いていたカンツバキ(寒椿)です。昭和人間の私は寒椿というと、南野陽子の映画「寒椿」を思い出してしまいます。南野陽子の可憐な美しさと、日本女性の奥ゆかしさとはかなさを演じた見事な演技力、西田敏行の任侠心、男気溢れる演技に感動しました。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
寒椿は山茶花同様、寒さに負けず、美しい花を咲かせる日本の冬を代表する花の1つです。山茶花とは、葉っぱも花も開花時期もほぼ同じです。また、花弁は山茶花と同様一枚ずつばらばらになって散るので、なかなか見分けがつきません。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
しかし、背丈でおおよその区別がつくようです。山茶花は樹高2m~5m近くありますが、寒椿は枝が横方向に伸びるので背丈が高くならず、せいぜい1mぐらいです。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
寒椿は、寒さ厳しい中や日陰であっても、鮮やかで豪華な花を咲かせます。その花の姿のイメージから、「謙譲」「愛嬌」「申し分のない美しさ」という花言葉が付けられました。
<カンツバキ(寒椿)ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
次に出会ったのがドッグラン近くで咲いていたヤブツバキ(藪椿)です。一般的には「ツバキ」と呼ばれていて、「ヤブツバキ」という呼び名は植物学上の名称です。日本最古の観賞用花木あるいは代表的な茶花として知られ、江戸時代には本種とユキツバキを掛け合わせるなどして数多くの品種が作られましたが、単にツバキという場合はヤブツバキを指します。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
通常は2月から4月にかけて赤又は白の五弁花を咲かせます。花は枝先に一輪ずつ、やや筒状に開くのが特徴。しばし混同される山茶花のように全開せず、その控えめな様子が好まれて茶花に使われます。花にはヒヨドリやメジロが集まり、花粉を運びます。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
野生種では咲き終わった花が丸ごと落下するのも山茶花との違いであり、「武士たちは、これが打ち首を連想させるとして忌み嫌った」との俗説が知られます。花はサルの好物であり、人間社会でも花弁を天婦羅にして食べる風習があります。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
葉は長楕円形で先端が尖り、周囲には細かなギザギザがあります。長さ5~11センチ、幅3~8センチほどで、枝から互い違いに生じます。両面に毛がなく、年中ツヤツヤとしていることから、光沢を表す古語の「ツバ」を冠した「ツバの木」からツバキとなったそうです。
<ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属 12月10日 柏の葉公園>
最後に出会ったツバキの仲間が、ゴードニア・ラシアンサスという私には初めて聞く名前の花です。北米フロリダ半島の付け根を中心とした湾岸部の湿った低地の森林部やサバンナでに自生するツバキ科の常緑樹です。
<ゴードニア・ラシアンサス ツバキ科ゴードニア属 12月10日 柏の葉公園>
9月~11月まで光沢のある長円形の葉にツバキと同じような白い花を咲かせます。常緑の葉は秋には美しく紅葉し、見どころの多い木です。
<ゴードニア・ラシアンサス ツバキ科ゴードニア属 12月10日 柏の葉公園>
台湾椿(ゴードニア・アキシラリス)ツバキ科 タイワンツバキ属とよく似た白い花を咲かせますが、台湾椿は蕾がたくさんまとまって付くのに比べてそれほど多くありません。また、花も少し大きく、葉も長めで一回り大きく、樹形は立ち性です。台湾椿とは属も異なります。
<ゴードニア・ラシアンサス ツバキ科ゴードニア属 12月10日 柏の葉公園>
今日はツバキの仲間を紹介しましたが、最後にもう一回、柏の葉公園で出会った花たちを次回に投稿する予定です。