私たちの要求が実りました!
2012年1月16日、足立区議会総務委員会で旧千寿第六小跡地利用について区の報告がありました。
・千六小跡地と千住図書館跡地を「防災ひろば」および地域活性化用地として活用。①跡地東側は「防災広場」②西側を暫定利用用地
・今後のスケジュール(予定)
2012年1月以降:地元対応、用地取得交渉
2013年3月まで:境界確定測量、防災広場等基本構想検討
2014年3月まで:防災広場等基本計画・実施設計
2015年3月まで:防災広場等整備
・千住龍田児童遊園を廃止し、代替地および売却
委員会で「要求実現へ」と共産党が質問
16日の総務委員会では、ぬかが区議が「防災広場のイメージは?用地取得は経過があり、誠意をもって話し合うべきだ」との質問に対して、区側は「防災広場は今後の検討になる。用地取得は今までの経過からお詫びして誠意をもってすすめる」と回答。
23日には、災害オウム調査対策特別委員会で、針谷区議が「東京新聞が災害時の給水について取り上げている。水道局長が依頼した委員会の報告書でも、送配水管・浄水場の耐震化について懸念が出されている。跡地利用案では応急給水槽について触れられていないが?」の質問に対し区の災害対策室長は「跡地利用についての方針が出たので、基本構想の中で検討する」と回答しました。
今までの経過
2010年1月、後地利用についてのパブリックコメント(区民の意見公募制度)において
[区民の意見]
・認可保育園、特養ホーム、老人保健施設を作ってほしい。防災機能の向上、地下に応急給水槽、防火水槽を作ってほしい。
[足立区の考え]
旧千住図書館と一体活用で防災性を高める広場として活用できないか検討。教育関係の視点も勘案。認可保育園等の建設は計画していない。給水槽、防火水槽の設置は地域の防災対策を踏まえ検討していく。
2010年6月 足立区議会総務委員会への報告資料
「旧千六小・旧千住図書館の検討状況は、区が主体となって敷地内に防災機能を備えた防災広場を整備するとともに、大学連携等教育関連施設などの活用を検討している。」と報告されていました。
2010年11月 区に説明申し入れ
大島都議らと足立区の資産活用課長に説明を受けました。課長は「地域の防災機能の向上や千住西地区の街づくりと関連させ検討。防災機能については災害時の仮設住宅建設用地を検討している。帝京科学大学がテニスコートとして関心をもっているが、決まった訳ではない。売ることはないが、貸すことはある。」と。それに対し「区民の意見を聞くこと。防火水槽・応急給水槽の設置を」と要請しました。
2011年6月 足立区議会への陳情署名開始
「旧千寿第六小学校跡地を地域の防災拠点にすることを求める陳情」を提出しました。
一、旧千寿第六小学校跡地は安易に売却せず、区民の意見を充分聞いて活用すること。
一、跡地は地域の防災拠点とし、災害時の避難所または仮設住宅建設用地とすること。
一、東京都と協力して地下に震災対策用応急給水槽と防火水槽を設置すること。
2011年9月12日 足立区議会議長あて陳情書提出。署名646名分
2011年9月17日 区議会各会派に要請行動。
9月20日、10月20日、11月10日、12月16日、2012年1月23日、災害・オウム対策調査特別委員会で5回の審議、継続審議。
これまでの審議で明らかになったのは
「防災広場で検討している中には、応急給水槽・防火水槽も含まれている」
「応急給水槽まで水を取りに行くのは大変なことはわかる」
「千住地区の仮設住宅建設用地は緑町スポーツ公園、関屋公園の78戸分」
など、区は答弁しています。
民主党の議員から「地元の人から水は足りている、と聞いている。応急給水槽を作る意味があるのか」との質問に、
区は「数量的には足りているが、今後東京都と水道管の位置・経費などで協議していくというのが妥当」と答えています。
署名916名分区議会に提出、その後署名は1000名を超えました。
この間、署名のいっせい行動を5回実施。訪問して話を聞いてくれた人はほとんどが協力してくれ、事務所に署名を届けてくれる人も多数。
署名をすすめる中で「生活用水を応急給水槽まで取りに行く」
「都の給水車は10台しかない。給水車での給水はない」
などのことは知らない人が多い、知らされていないことがわかりました。
東京直下型地震の発生確率は中央防災会議の発表で4年以内に70%、30年以内では98%。東京都発表の足立区のライフラインの被害は水道の断水73%以上、下水道の官きょ被害率31%以上、電気の停電率28%以上、ガスの停止率21%以上となっています。
いかに防災が大切かがわかります。今後も署名を積み上げ、運動を続けて行きます!ご協力ください!