10月9日、決算特別委員会での西の原えみ子議員の質問要旨は次の通りです。
通常のプレミアム商品券を発行し、
商店街振興につなげよ
●質問ー今回のスパープレミアム商品券は買えなかった区民が続出。当日朝早く並んだ人しか買えず、そのほとんどが上限10万円買ったため、買えなかった人との不公平を生む結果となった。もともと消費税増税の還元策として国が補助をしたのだから、多くの人が買えるようにすべきだったのではないか。
◎答弁ー今回の事業は、先着順での販売、購入額が高く多くの人にいきわたらなかったことを反省している。
●質問ー7・8月だけで半分近くが使われているがその内74%が大型店。労多くして自分たちの所で買ってくれない状況で、商店街振興とはならない。今後は他の自治体でもやっている抽選にするとか、上限を2万円にするとか、一つづりの半分は商店街でしか使えない券もいれるなどの工夫をすべきと思うがどうか。
◎答弁ー商品券の換金状況は7・8月で、大型店と商店街で3対1という結果。いま提案があった様々な自治体でいろいろな方法がとられている。こういった事象を検討し次回、こうした事業がある場合には、不満を招かないような事業にしていきたい。
●質問ーぜひ検討してほしい。商品券が商店街に還元されるのはこのペースでいくと約3億円、通常の2億2千万円と比べてもスーパープレミアムにはならず、不公平感だけが残った。商品券の認知が広がった好機を生かして、年度末に向けて通常のプレミアム商品券の発行を行ってはどうか。
◎答弁ー12月末で、実績や他の自治体の事例などを検証していく。年度内に新たに発行する考えはない。
花保商店会、買い物支援事業を
応援し、地域に広げよ
●質問ー次にいま千住桜木団地、千住元町団地、神明、中川などの住民から近所に商店がなくなり、高齢化で遠くにも買い物に行くことができないという買い物難民問題が出ている。その対策の一つとして行われている花保商店会の買い物支援の取組みは、区で初めて行われ、お休み処を作り、そこを拠点に買い物のための送迎をするとともに地域の人たちのよりどころとなっている。今後もこのような買い物支援の取組みを他の地域でも広げて欲しいがどうか。
◎答弁ー利用状況は極めて厳しく低迷している。まずはそれを引き上げる工夫、方策を考えなければならない。いまの段階で広げる考えはない。
●質問ー花保商店会の取組みは、3年のモデル期間が終わり「補助金をあてにしないで自立を」と言われているが、来年も継続するのですよね。
◎答弁ー商店会でも熱意を持っているのでなんとか利用実績が上がらないか商店街と話しを進め、推移を検証しながら考えていく。
●質問ー全国的に商店街への加盟が減っている中で、花保商店会の事業は、会員が360人になり、加盟商店は75と倍にしている。この様な商店会を応援することこそ、地域経済循環になる。「お休み処」という拠点があることで商店街の活性化にもつながり、地域の高齢者のコミュニティ、安心・安全なまちづくりとして重要な取組みとなっている。それを一日の利用者が何人だからと一気に切り捨てるべきではない。区がはしごをかけておいて、さっさと外すようなことは絶対にやらないでほしい。
◎答弁ー何とか両立できる形にしていく必要がある。
産業振興の仕事として
移動販売を活用し、地域とのマッチングを
●質問ー採算ベースだけを取り上げていては、買い物難民の対策はできない。人と人がつながることで地域経済の活性化がうまれる。また、協力している老人会が手弁当で事務所につめてお手伝いするなど、まさに買い物事業がコミュニティになっている。それをつぶしていいのか。長い目で見て、活性化につながる取組みの支援を継続することをぜひお願いする。
また、新田1丁目都住の取組みは社協の小地域福祉活動として行っている。3丁目にある新田商店街の商店3店が月1回、団地に品物を移動販売車が運び、自治会の方たちがテーブルを出すなど協力して、8時から10時まで朝市として販売を行っている。この取組みの素晴らしいところは、この朝市が住民のコミュニケーションの場となり、高齢の一人暮らしの方が買い物に出てきて元気の源になっていて介護予防の一策になっている。産業振興の問題として、こういうマッチングを行う考えはないか。
◎答弁ー現地を何回か視察しているが、地域の商店街が出向いて多くの方が商品を買い求める。それによりコミュニティーが形成される、非常に地域にとっても商店にとってもいい事業だ。こういった希望があれば商店街と地域の橋渡しを進めていきたい。
●質問ーまた、個店の中で移動販売をしてもよい商業者を区がつかみ、買い物に困っている地域とのマッチングしていくことが産業振興の仕事ではないか。
◎答弁ー移動販売については初期投資300万とか400万円かかると聞く。商店の方の体力なども関係してくるので十分勘案して考えていく。
●質問ー千住元町・桜木地域では「SEIYU」がなくなり、買い物ができなくなり、北千住駅に自転車で買い物に行っても駐輪場が有料だ。せめて西新井駅や綾瀬駅のように一定時間無料にできないか。
◎答弁ー2時間無料化のことかと思うが少なくとも今後つくるところには、行っていきたい。
●質問ー足立区商店街振興組合連合会が昨年葛飾区と一緒に取り組んだ「バル」は、区民にはこれまで行ったことのないお店に入るきっかけを作り、商店には新たな顧客開拓のきっかけとなった。一方、西新井・関原地域の商店街の自主的な取組みは多くの商店が参加したし、また西新井大師での婚活の商店の取組みもある。これらの取組みで、お店は新たなお客が、お客は新たなお店が開拓できるなど産業振興の循環になった。このような自主的な取組みにも支援する仕組みをつくるべきではないか。
◎答弁ー商店街の活性化につながるような事業は、商店と相談してイベントになるよう努めていきたい。