73年前、県民の4分の1が命を落としたとされる沖縄戦が終結したこの日、糸満市摩文仁の平和祈念公園では戦没者の追悼式が営まれました。
式典では、浦添(うらそえ)市立港川中学校3年の相良倫子(さがらりんこ)さん(14)が、県平和祈念資料館が募った作品の中から選ばれた自作の「平和の詩」を朗読。先人たちに不戦を誓いました。
翁長氏は平和宣言で、戦後73年を経ても、国土面積の約0・6%に過ぎない沖縄に米軍専用施設の約70%が集中している現状を説明。昨年来、米軍ヘリの不時着・炎上や窓落下、米軍機の沖合での墜落などが相次いでいることも踏まえ、県民が過重な負担に苦しんでいると訴えました。
史上初の米朝首脳会談があったことにも言及。東アジアの緊張緩和に向けた動きの始まりと指摘し、普天間飛行場の辺野古移設を「唯一の解決策」とする日米両政府の方針について「沖縄の基地負担軽減、アジアの緊張緩和の流れに逆行していると言わざるを得ず、全く容認できない」と改めて批判した。平和宣言に辺野古への移設問題を盛り込むのは、知事就任以来4年連続となります。