8月5日、熱中症対策で緊急申し入れを行いました。
日本列島の広い範囲で猛烈な暑さが続き、熱中症で搬送される人たちが相次いでいます。
厚生労働省の人口動態統計によると、昨年6月~9月の熱中症の死者は実に1518人に上ります。
一般的な報道では、救急搬送された人のみを対象に総務省の数値を使いますが、在宅で亡くなられる方等も含めると、信じられないくらい多くの方が犠牲になっています。
「熱中症」から身をまもるために、直ちに行う対策に絞って、緊急に申し入れました。
要望項目をお知らせします。
1、 高齢者・障害者・低所得者・子育て世帯へのエアコン設置支援を直ちに行ってください。
屋内で熱中症になり死亡するケースが後を絶ちません。
すでにご承知のように、荒川区では昨年から今年にかけて、子育て・高齢者・障害者世帯などに、所得制限なしで、一世帯当たり5万円のエアコン設置助成を行いました。
昨年来区に対応を求めたところ、当初は「検討しなければならない」といっていましたが、結局実施せず、エアコン設置目的では、実質借り受けが不可能な「応急小口資金(福祉部管理課)」「生活福祉資金(社会福祉協議会)」の利用をすすめています。
しかし、借りられない制度をあげて、制度の改善も行わず、効果的な制度の実施を拒むのは、エアコン故障などで緊急に購入したくても購入できない弱者を死に追いやることにつながります。期間限定で、直ちに設置支援を行っていただきたい。
2、「暑さ指数31度以上」の対応について 暑さ指数は、実際の気温とは異なり、気象庁の定義では「参考気温は35度以上で、外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。運動は中止する」となっており、区では全体として「暑さ指数31度以上は、原則屋外での運動は中止」としています。
(1)屋外施設について 本来公園などすべての屋外施設について、環境省が示すように、日よけ、保水性ブロック、冷却ルーバーを組み合わせた「休憩スポット」を設置すべきと考えます。
しかし、緊急に対応できるものではないため、まずは 熱中症予防のために、「暑さ指数」と気温の関係の周知、とりわけ、スポーツ施設において「単に中止」とするだけでなく、十分な周知をはかっていただきたい。
(2)じゃぶじゃぶ池について とりわけじゃぶじゃぶ池は、掲示により「気温31度以上で中止」と捉えられかねません。
そのため「この猛暑の中では31度以上中止では、殆どの日が中止になってしまい、涼しい時しか利用できない」「夏の暑い時に、多くの子どもが楽しめるようにしてほしい」などの声が寄せられています。
単なる「中止」表示ではなく、「暑さ指数とは」「参考気温」などをわかりやすく表示し、「室内に移動を」などの周知・注意喚起も行っていただきたい。
(3)学校施設について 「暑さ指数31℃以上」は原則運動は中止ですが、郊外活動についても子どもの命、安全優先で学校長が判断するよう指導を強めていただきたい。
以上