歩きながらの通話も地図アプリもNG!足立区「ながらスマホ防止条例」スタート

2020年07月22日 20時24分30秒 | 日記


自民党から議員提出議案 

第2回定例会で自民党から議員提出議案「足立区ながらスマホの防止に関する条例」が出されました。

7月2日の建設委員会で質疑され採択となり、7月10日の本会議で賛成多数で可決。

月13日から施行されました。

日本共産党は、スマホを見ながら歩いたり、自転車に乗ることで他者を巻き込む重大事故の発生が増える中、スマホ操作時におけるマナーの向上を図ること、そのための啓発は重要と考えます。

したがって、「危険なながらスマホはなくしたい」との思いは同じですが、罰則規制がないとは言っても条例が制定されたら、守らなければなりません。

条例の制定は権利を縛るという面もあることから、曖昧さや不明瞭さを残してはいけないと考え、

慎重に論議を進める必要があるということで継続を求め委員会でも質疑を行いました。

歩きながらの通話も禁止 

しかし委員会で明らかになったことは、道路や駅前、公園など、公共の場でスマホを使いながら歩いたり自転車に乗ることを禁止し、(現時点で罰則はない)通話しながら歩くと違反となるという全国初の条例です。
 自動車や自転車の「ながら運転」は道路交通法で禁止されている違法行為です。

そのうえで歩きながらのスマホと自転車でのスマホを一緒にして規制をする意味や整合性もはっきりしません。
 

神奈川県大和市も歩きスマホ防止条例をスタートしましたが、大和市は事前調査で、人通りの多い駅では通行人の8人に1人にあたる12%の人が歩きスマホをしていたことで、重大な事故が起きてからでは遅いと市長自ら条例を発案しました。

パブリックコメントを行い市民の声を広く聞き、そのうえで議会に提案しています。

しかも大和市は歩きながらの「操作」を禁じているだけで、歩きながら通話しても違反にならないといいます。
 

守るために意識啓発を

事故防止という狙いはわかりますが、実際守られるのでしょうか?
 

地図を見て目的地まで行く地図アプリもみることが出来なくなります。

画面を注視するのではなく、歩きながらの通話もいけないというのはなぜなのか?みんなが守れるのか?

など疑問点、曖昧で不明瞭なことだらけです。 

共産党は、「この条例を可決するのは早すぎる、もっと論議をするべき。そして意識啓発の面でも区民のみなさんにも意見を聞くために、パブリックコメントを行うべき」

と考え継続を求めました。
 

しかし継続は少数で多数の賛成により採決を迫られたので、このままでは賛成することは出来ないと反対しました。

 本会議で討論を行いました。

すでに条例はスタートしています。

しかし区民のほとんどの方は知りません。今後の周知が求められます。

「危険な、ながらスマホをなくしていく」ということがみんなで行えるよう、区としての対応も求められます。
 

ご意見・ご要望をおよせください。