Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

(修正分)「使える英語表現」(No. 139)「相性の問題ってわけね。」

2023-03-10 | 英会話
Pantryboyさんから間違いを指摘していただきました。marry withではなく、marry toですね〜もちろん。なぜ間違えたのか…うっかり?(冷汗)ともかく、Pantryboyさんに感謝です。ありがとうございました!ということで、それを修正した上で再度掲載します。読んでいただければ幸いです。いつものぞいていただいている皆さん、本当にありががとうございます。これからもよろしくお願いします。ポッドキャストの方もよかったら聴いてくださいね。もちろん、無料です!以下がリンクです。フォロ−、よかったらお願いします(ペコリ)。

TOEIC(L&R)の点数を上げる方法! | NAOKI (大学人)「Naokiの英語学習応援ラボ」/ Voicy - 音声プラットフォーム

音声放送チャンネル「NAOKI (大学人)」の「TOEIC(L&R)の点数を上げる方法!(2023年2月18日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

Voicy - 音声プラットフォーム

 

表現139)It's a matter of chemistry. (相性の問題ってわけね。)

ケミストリーと言えば…歌手のグループ名…化学?ですよね。まあ、それらに関係があるかどうかは知りませんが(すみません、無知で…)、頭にすぐ浮かぶのはそんな感じですね。でも、今回のケミストリーは、「相性」と言う意味に使われるchemistryです。なぜかわからないが、なんとなく相手に対して感じる、合う、合わないという感じ。この感覚のことを英語ではchemistry(ケミストリー)と言います。

この言葉(chemistry)は、もともとはalchemy(アルカ(ケ)ミー/錬金術)という言葉が語源になっています。1600年代に出来たこの言葉のもともとの意味は、natural physical process(自然な物理的プロセス)というもので、その意味合いが現在のchemistryの中に残り、「相性」という使われ方に現れているようです。ちなみに、alchemyはその後「錬金術」に特化した言葉となり、そこから派生した現在の意味でのchemistryは、1700年代の後半から使われ始めたそうです。

今はあまり「錬金術」の意味では使われないalchemy(アルカ(ケ)ミー)ですが、何かをいい方向に変える魔力、秘術等「何か不思議な力」の意味では日常語として使われることがあります。The Alchemy of Happinessといった類いのタイトルのついた本も結構ありますね。余談ですが…。

「相性」と日本語では簡単に言いますが、英語の感覚では、instinctual (instinctive) attraction or affinity(本能的に引きつけられること、直感的な親近感)ということになります。つまり、「なんか、うまが合うんだよな~」「性格は全く違うんだけど、気が合うのよね」に現れる「理由はわからない相性の良さ」がchemistry(ケミストリー)ということになります。もうわかった?…ですよね。では、会話です。Here you go!

(at a police station)
Jeff: How're you doing, Tony?
(調子はどうだい、トニー?)
Tony: Not so good.
(あまり良くないな。)
Jeff: What's the matter?
(どうしたんだい?)
Tony: You know I've got a new partner?
(おれが新しいパートナーを持ったこと、知ってるだろ?)
Jeff: Sure. A rookie. Right?
(ああ。新人、だったよな?)
Tony: Right. He and I are not getting along well.
(そう。やつとおれはうまくやれないんだよな~。)
Jeff: Did you have a fight or anything?
(喧嘩か何かしたのかい?)
Tony: Not really. But I feel uncomfortable. That's all.
(そんなんじゃないだけどさ。居心地が悪いって感じかな。それだけさ。)
Jeff: It's a matter of chemistry, huh.
(相性の問題ってわけね。)
Tony: Something like that, I guess.
(そんな感じかな、多分。)
Jeff: I have been married to Jane for almost 15 years.
(おれはジェーンと結婚してもう15年になるな。)
Tony: Come on. What has it got to do with this?
(何言ってるんだい。それとこの話と何の関係があるんだい?)
Jeff: In the beginning of our relationship, I wondered if we had good chemistry between us. But, hey, I am happily married now.
(付き合って最初の頃は、二人の相性がいいかどうかわからなかったものさ。だけど、今は幸せな結婚してるぜ。)
Tony: So, I have to wait and see what happens from now on, huh.
(じゃあ、おれもこれから事がどうなって行くか見て行かなければいけないってことね。)
Jeff: It might end up being a happy marriage.
(幸せな「結婚」ってやつになるかも知れないしな。)
Tony: I wish he were a woman.
(やつが女だったらよかったけどな。)

ペアを組む警官、結婚相手、仕事仲間、友人…どんな人間関係でもケミストリーは大事ですよね。でも、ケミストリーはちょっとした事、例えば相手に対する気遣い、などで変わる可能性もあるような気がしますね。だって、alchemy(アルカ(ケ)ミー)からchemistry(ケミストリー)が生まれたんでしたよね。だったら、「人の気持ち」がalchemyになってchemistryを生むことだってできるはずですよね~(笑)。おあとがよろしいようで…。All for now, folks. Goodbye and have a good one! nao

(Voicy連携)自分の土俵で英会話力を伸ばす!

2022-09-14 | 英会話
■グループトークで生き残る秘訣について

現在本学のプログラムで留学している学生二人から悩みの相談が入りました。どちらも同じような悩みで、私も同じような経験を何度もしていますので、今回はこのことについてお話しをしたいと思います。まず、その悩みを読みます。「グループトークに入れません。複数で話をしている時に、他の学生が流暢に話すので、それについていけず、会話に入ってはいるのに、孤独感を感じます。どうしたらいいでしょうか?」というものです。これは私達がネイティブスピーカーと話をしている時にもよく起こります。一対一で話している時は全く問題なく話をしているのに、これがグループになると、急に会話に入れなくなってしまう。皆さんも経験があるのではないでしょうか?一対一で話をしている時には、相手はこちらとのコミュニケーションに集中しているので、英語についても、意識するしないにかかわらず、こちらのレベルに合わせて話をしてくれます。しかし、いったん自分と同じ語学力を持っている人が会話に入ると、その人はその人の本来のレベルで、つまり、普通に話をするようになり、もはや、こちらのレベルに合わせて話しをしてくれなくなります。これは別に嫌がらせをしているということではなく、グループでの会話になると、人はその場で最も適切と思う一定の言語レベルにチューニングして話しをするようになるからです。グループでの会話は、高いレベルの会話者が多数派になれば、そのレベルが自然な会話レベルとなり、それについて行けない者は、何もしなければ、置いてけぼりになってしまいます。今回二人の学生が感じたこと、その悩みは、彼らがそのような状況に置かれたことから生じたものです。では、そのような悩みを解消する手段はあるのか…。私は彼らに以下のようなアドバイスを書いて送りました。ちょっと長いですが、読みますので、是非聴いてください。

準備をせずに“戦えば”、当然負ける可能性が高い。自力がある人間であれば、どんな場面でも対応できるかも知れないが、そうでないのであれば、日頃から会話にあがる可能性があるトピックについて読み、聴き、理解して準備をしておくことが大事である。とはいえ、かりにそうしていたとしても、グループトークではどんな話題が出るかわからない。自分の知らない単語や表現が飛び交い、それについて行けないと、いつのまにか取り残され、孤独感を感じることになる。

では、そのような状況に置かれたらどうすればいいのか?よく、“最大の防御は攻撃である”、という言葉があるが、この場合の”攻撃”を、“こう“が口の”口撃“と言い換えて、言葉で攻めればいいのである!しかし、そもそも話題に入れない自分が、皆を無視して勝手に何かを話し始めることはできないので、なにはともあれ、他人を自分の土俵に…つまり、自分がマネージできる話題、文脈に引き込み、自分が話す機会を意識的に作る、言い換えると、自分から話題を振って、話をリードする努力をすることである。すでに何らかの話題で盛り上がっている会話でも、少しでもその内容が理解できれば、機会を見つけて話に割り込むことはできる。そこから自分の土俵に、得意な話題にグループを引き入れ、そこで知っている単語、表現、文法力を駆使して精一杯話す。そうすれば、自分の存在感を自覚できるし、他人も自分の存在に気づき、グループトークの一員になることができ、一体感を感じることができる。

もちろん、他のメンバーの英語力が高ければ、そのような環境を作ったとしても、また取り残される可能性は高い。そうなったら、まずは分かった振りをして、トークに入っているように見せかける。表情でもいいし、たまに、Right! Yeahとか、Is that right? Ah ha とかのつなぎの言葉を使ったり、あるいは、ジェスチャーを使って話についていっている振りをしてグループとの一体感を保ち、そして機会を見つけて、また会話を自分が得意な方向に向けるよう努力をする。こうすれば、自分の英語力を上げることが出来るし、他人とのいい人間関係をつくるきっかけも作ることができる。

といったアドバイスを送りました。要は、会話に入るために、会話に絡むことができるように、「自分から話題を提供する」、「自分の土俵に他の人間を引き入れる努力をする」ということです。そのためには…日頃から、この話題なら話せるというネタを多く持つ努力をすることが大事です。

(Voicy連携)知っておきたいこの単語・表現!#1 Shy

2021-11-09 | 英会話
Hello, everyone!

今回も今日Voicyで放送を開始したばかりのお話の原稿をここにあげさせていただきます。実はこの話は、しばらく前にブログにあげたものですので、既に読んだくださった皆さんには大変申し訳ないのですが…。どうかご勘弁を!再度読んでいただいて、そして音声で聴いていただくと、より記憶に残るのでよろしいかと。まだ読んでいらっしゃらない皆さんは、どうか、Happy reading!


#1: Shyは、「人見知り」じゃないの?

今回は私たちにとって、そんな意味があるの!?と思うような、よく知っている単語の意外な意味について、お話したいと思います。その第1回の単語は、shyです。

Shyという言葉を聴くと、誰しも、もちろん私もですが、人見知り、とか、内気な、とか、おとなしい、とかいう意味がすぐに頭に浮かびますよね。うちの大学では、学生を海外に派遣するプログラムがあるんですが、滞在先は、ホストファミリーになります。そのため、学生には自己紹介を用意させるんけど、その時学生はよく私にこう言います「私は人見知りするほうなので…、最初はすごくおとなしいと思われるかも知れませんけど、本当は明るく、社交的なんです〜…で、先生、これ、英語でどう言えばいいですか?」、ん〜またか〜と思いつつ、「じゃあ、I am shy, but…とか、I may look shy first, but…」とかで始める?」と言います。それだけ、私たちにとってのshyは、シャイ、とカタカナ英語として日本語になるくらいに、その意味が頭に固定しています、よね。一応例文を挙げます。

She showed a shy smile.
(彼女は、はにかんだ微笑みを見せた。)
She showed a shy smile.

Most children feel shy when interacting with strangers.
(多くの子供たちは、見知らぬ人とかかわる時には引っ込み思案になるものだ。)
Most children feel shy when interacting with strangers.

最後に、
Don’t be shy of telling me the truth.
(ためらわずに私に本当のことを言ってください!)
Don’t be shy of telling me the truth.

では、それほどまでに、シャイのイメージを強く持っている私たちが、これから言う言葉を聴いたら、さて、どう思うでしょう?よく聴いて、ここでのshyの意味を考えてみてください。

Number 1. I’m shy (of) 500 yen. I’m shy (of) 500 yen.
Number 2. We are still 1 million yen shy of the target figure. We are still 1 million yen shy of the target figure.
Number 3. I’m shy of money. I’m shy of money.
最後は、ちょっと時事英語系の文章です。
Number 4. According to CNN projections, Joe Biden now stands at 264 votes, six shy of the 270 votes to win presidency. According to CNN projections, Joe Biden now stands at 264 votes, six shy of the 270 votes to win presidency.

どうでしょう?shy 、あるいは、shy of、の意外な意味、使い方、わかっていただけたでしょうか?ではその意味について、詳しく説明します。

ロングマン英英辞典には、be shyあるいは、be shy of something、について、このような説明があります。

Especially American English to have less than a particular amount of something.
Especially American English to have less than a particular amount of something.
「特にアメリカ英語で、何かを特定の分量持っていないこと。」という意味です。

つまり、「人が、ある数量、足りない」、または、「誰々、あるいは、何々は、〜に対して、ある数や量が足りない」といった意味になります。え?わかりにくい?ですよね〜。では、先ほど挙げた例文をもう一度言います。そして、その日本語訳を言いますので、確認してみてください。

では、Number 1. I’m shy 500 yen.あるいは、I’m shy of 500 yen.
これの意味は、というと〜そう、「僕は500円足りないな〜」という意味になります。
I’m shy 500 yen.

では、Number 2. We are still 1 million yen shy of the target figure. We are still 1 million yen shy of the target figure.
これは、どうでしょう?この意味は、「私たちは、目標の金額にまだ100万円足りていない。」という意味になります。
We are still 1 million yen shy of the target figure.

Number 3. I’m shy of money. I’m shy of money.
これはもうわかりますよね。「お金が足りない!」ということですね。
I’m shy of money.

では、最後の文章です。
Number 4. According to CNN projections, Joe Biden now stands at 264 votes, six shy of the 270 votes to win presidency.
According to CNN projections, Joe Biden now stands at 264 votes, six shy of the 270 votes to win presidency.
この意味は、「CNNの予測によると、ジョー・バイデンは現在のところ264票を獲得しているが、大統領選挙に勝つためには、あと6票足りないとのことである。」という意味です。
According to CNN projections, Joe Biden now stands at 264 votes, six shy of the 270 votes to win presidency.

どうでしょう?これでshyの思いがけない意味、その使い方、わかっていただけたでしょうか?

この、シャイ(shy)の、私たちにとって意外な意味は、他の言葉で言うと、lack or short(欠けている、足りない)となります。ただ、このshyの使い方には、ちょっと注意が必要です。それは、2つのパターンがあるからです。

1つは、[誰々あるいは、何々が、が先に来て、その後にshy of、そして、その後に数量が来るパターンです。その例は、I’m shy of 500 yen です。そして、もう一つは、[先に数量が来て、その後にshy ofが来て、それが何に対してかというパターンです。その例が、 six shy of the 270 votes to win presidency. となります。ニュースでは、どちらかというと後者の使い方がよく聴かれます。

でも、どうして同じ単語であるshyが、「人見知り」的な意味と、「足りない」「欠けている」という一見かなり異なった意味を持つのか…。私なりに考えてみました。shyは、そもそも「何かが欠けている、足りない」という意味を持っていて、それが人の性格とか態度に関して使われると、「他人と繋がるための前向きな気持ち、積極性が足りない」という意味合いを持って、一般的に「人見知りする、内気である、おとなしい、引っ込み思案」といった意味になる。そして、shyが物理的なものに言及する時には、そのもともと持っている「何かが欠けている、足りない」といった意味がそのままストレートに現れる、ということではないかというのが私の結論です。実は、語源もちょっと調べてみましたが…わかりませんでしたので、とりあえずは、私のこの解釈で、shyの2つの意味を覚えてもらえたらと思います。

では今回は、「人見知り」的な意味が一般的に知れわたっている中、「不足」という意味を持つ、shyという単語の意外な意味についてのお話をいたしました。知っていれば、必ず役に立つと思います。皆さん!Don’t be shy of using “shy” to mean “lack” or “short” when you find the right time to use it.

では今回はこのへんで。Naokiでした。






気になる英単語(5):cavalier(キャバリア〜/無頓着な)

2021-09-23 | 英会話
実は前から気になっていた単語がありました。この頃その単語をCNNでよく聴くので、今回ここでお話することにしました。それが、キャバリア〜と発音される単語です。発音的には、キャバリア〜の「リ」が強く発音されます。ではまず、皆さんと一緒に発音してみましょう!はい!キャバリア〜!ん…ちゃんと声出しました?なんか心配だな〜…ではもう一度!いいですか〜…はい!キャバリア〜!今度は大丈夫ですよね(微笑)。スペルは、cavalierですので、覚えましょう!

ではなぜその言葉が今CNN他ニュースメディアで頻繁に使われているのか、についてですが。今まさにコロナ禍、マスク着用の義務化(mask mandate)の話題が世界中を席巻しましたよね。いや、今もいろいろな国でまだまだその是非が問題となってますね。アメリカ国民の一部、特の共和党、トランプ支持者の間では、ワクチン接種に対する根強い反対とともに、マスクマンディト(mask mandate)やワクチン接種の義務化、ワクチンパスポートに対しての反対もニュースを賑わせています。そのような社会状況下、以下のような話がよくなされるわけです。*以下は新聞記事のヘッドラインです。

Jones: Trump’s cavalier attitude will lead to more COVID-19 spread
(Jim Jones, October 29, 2020, IDAHO PRESS)

意味はわかりますよね。ん?では念のため…「トランプの無頓着な態度は、コービット19のさらなる広がりをもたらす(に繋がる)だろう」といった意味ですね。このcavalier(キャバリア〜)という単語は、無頓着という意味を当てていることからもわかるように、人の何かに対する態度に対して否定的な意味で使われます。一応、無頓着という日本語訳にしましたが、「横着(おうちゃく)な、横柄(おうへい)な、無責任な、傲慢な」といった意味を当てても構いません。要は、何か重要な事柄を軽く扱うような態度に対する形容詞として使われると理解してくださいね。私もそう理解しています(微笑)。そう考えると、いろいろな文脈で使えますよね。例えば…

John showed a cavalier attitude toward the problem we find very important.
(ジョンは私たちが重要と考えている問題に対してそれを軽視するような態
度を示した。)

ここまでで、cavalier (キャバリア〜)の意味、使い方はわかってもらえましたよね。なので、今度ニュースでその言葉を聴いても、「あ、なるほどね」って自然にわかりますよね。よかった〜(笑)。

しかしです。この単語、なんか普通の英単語と違って、分析できないですよね〜。つまり、cava+lierとかね。そこでちょっと調べてみました。すると、この言葉は、もともとは英国の清教徒革命(あ、なつかしいな〜学校で勉強したような響き…)後に出来た「騎士党」に所属していた「騎士党員」を示す言葉だったとのことです。しかし、「騎士党」とは…。以下はウィキベディアからです。

「騎士党とは、清教徒革命期から空位期、王政復古期にかけ、イングランド王チャールズ1世・チャールズ2世父子に忠誠を誓い支持した人々を指す用語」

だそうです。語源を見ていくと、horse man(騎乗する人、馬に乗る人)的な意味があり、それが「騎士」に繋がったようですね。そこで、cavalier(キャバリア〜)が形容詞として使われるようになると、「騎士のような(人)」から、この「ような」がみそですね。「騎士のように振る舞う(人)」になり、「騎士のように気取る(人)」、「騎士気取り」から、さらに否定的な意味を持つようになり、「らいらくな、むとんちゃくな」、そして「ごうまんな」といった意味を持つようになったというわけです。そして、現在はというと、前述のような意味合いで使われるのが一般的というわけですね。

どうですか、なかなか興味深い英単語でしょ。そして、この単語を自分が書く文章に入れたり、話したりしたら、かっこよくないですか〜!少なくとも僕はかっこいい〜って思っちゃうんですけどね〜。でもまあ、それを使っても、ネイティブはなんとも思ってくれないですけどね。だって、彼らの中では一般的に使われてる言葉ですからね。でも、それでもいいのです!自己満足であっても、ネイティブが普通に使う、我々日本人にとってはちょっとエキゾチックな言葉を自分がマスターしたと考えたら、それで嬉しいのです!皆さんはどうでしょう?その答えを見つけるために、まずこの新しい言葉(英単語)、cavalier(キャバリア〜) を理解して、そして実際に使ってみてくださいね。

では今回はこの辺で。今回のブログをcavalier attitudeで書いたNaoでした。ん…ちょっとニュアンスが違ったかな?どこか違っている、合っている?その確認のためにこのブログを最初からもう一度読んでみてはどうでしょう?All for today, guys. See you in the next blog. Have a good one! Nao







問答シリーズ7「英語…どうしたら話せるようになりますか?」

2020-05-05 | 英会話
Question 7: 英語はけっこう得意なんですが、話せません。どうしたら話せるようになりますか?(20歳、Gさん。外語大男子学生)(…のつもり))

Answer:
Naoki:得意ってことは、試験ではいい成績を取ることができるってことですね。文法とかも結構わかってる…。

Gさん:はい。文法の授業とか、作文の授業ではけっこういい成績取ってますし、TOEICでも650点くらいは取ってます。でも、実際の会話となると、頭が真っ白になっちゃうんですよね〜。

Naoki:なるほどね。ちょっと質問していいですか?話せません、どうしたら話せるようになりますか、という質問ですが、何を話せなくて、何を話せるようになりたいんです?

Gさん:え?いや、外国の先生が話かけてきた時とか、たまたま外国の人と一緒になった時とかに、頭が真っ白になって何を言っていいかわからなくなるってことで、何を話せないのか、って言われても〜?

Naoki:じゃあ、例えば、誰かあまり知らない人、でも、知人とたまたまエレベータで二人きりになったとしましょうか。その時の雰囲気、想像できますよね。シラ〜とした感じで、沈黙が続く。何を話せばいいのかわからない。これは質問で言っていることと、同じでしょ?これは日本語の問題です〜?違いますよね〜。要は話す内容がないわけでしょ。だから、話せない。じゃ、仮に相手が先に話かけてきたとする。「いい天気はいいですけど、暑いですね〜」「はい、ですね〜。暑いですね〜」(沈黙)「毎日お忙しいんですか?」「ええ、結構。」(沈黙)「お帰りはいつもこれくらいですか?」「ええ、だいたいそうですね」(沈黙)「じゃ!」「あ、どうも。」その後、あなたは思います。「何かいやな間だったよな〜。何を話していいかわかんないし〜」てね。どうです?話せなかったのは、日本語のせい?

Gさん:そりゃあ、違いますよ。ただ話すことがなかったからですよね。話すことされ見つかれば、もっと話してましたよ。でも…

Naoki:そこなんです!まず話すことがなければ、言葉を使う必要はないし、話すことはない。そして、使わないものはいつまでたっても、うまくなるわけがない。

Gさん:じゃあ、どうすればいいんですか?何かを無理やり話せっていうんですか?

Naoki:言葉はコミュニケーションの道具で、そして、双方向ですよね。つまり、一方的じゃない。自分からも相手に話かけなければ成立しないし、また、自分に伝える情報がなければ、つまり、聞いてばかりだと会話にならない。

Gさん:だから、どうすればいいんですか?

Naoki:はい。まず相手に興味を持つ。少なくとも相手に興味を持っているように振る舞い、相手のことを聞いてあげること。あ、なんか、彼女とうまくいく方法に似てるかも?つまり、質問の作り方をしっかり理解して、相手にうまく質問して聞いてあげること。日本語では気持ちの問題ですけど、英語の場合は、そのための文法、構造をしっかり理解しないとだめですね。次に自分が相手に伝えたい内容、情報を持つこと。突然の会話なら、それを必死で探すことが大事です。いいです、ここまで?

Gさん:つまり〜、話す相手に興味を持ち、質問をすることで会話を広げる。でも質問するばかりでなく、自分からも相手に何か(情報など)を言う。こんな感じですか?

Naoki:そうですね。でも、英語で話している時は、逆に相手からいろいろ聞かれて内容がわからず頭が真っ白になって、結局何の話だったかさっぱりわからなかったってこと、ありますよね?僕も昔はよくありましたね〜そんなこと。で、すっごっく落ち込んで、「あぁ、俺はもうダメだ〜、英語できな〜い!」って、しばらく立ち直れなかったこと…。あぁ、忘れたい。トラウマだ〜!だからね、皆さんにはそんな思いを出来るだけしてほしくないわけです。そこで!

Gさん:そこで?

Naoki:会話をする時は、まず自分でトピックを前もって設定して、その内容を英語で言う練習を十分しておく。できれば、一人ロールプレイもいいですよね。そして英語を話す機会があれば、Hi, hello! How’re you? って始めたら、相手が何かを言う前に、すぐに自分からネタを振る。どうやって?簡単です。相手に「ね〜、何々って知ってる?」って切り出すのです。つまり、前振りですね。相手が「知らない、どういうの?」って言ったら、思うつぼ。覚えた文章を言えばいいんです。どうです、簡単でしょ?

Gさん:でも、相手が振った内容を知っていて、どんどん話してきて、僕がその英語をさっぱりわからなかったらどうするんですか?超恥ずかしいですよね〜。

Naoki:いいんです、その時は、Oh, really? とか、Is that so? とか言って、わかった振りをしていれば。あと、相手がジョークを言ったなって思ったら、一緒に笑っておきましょう!もし相手があなたの知らない話をしてきたらどうします?さっぱりわからないままでしょ。要は、「相手の土俵で会話をするな!自分の土俵で会話をしろ!」ってことなんです。目標は英語の会話力を伸ばす事でしょ。その場で会話が成り立った、話せたという体験が貴重なのです。そして、それは必ず次に繋がります。このやり方をいつも頭に置いて、英語での会話に臨んでください。自分の気づかないうちに、会話力、ぐっと伸びますよ。そしたら「英語が話せない」なんていうのが、そのうち、あれは何だったんだろう、と思える日が必ず来ます。これは僕の体験からの話なので、間違いないです!「周到な準備と勇気」、これさえあれば必ず英語は話せるようになります。頑張ってください!いつも応援してま〜す! (End of Story) Nao


問答シリーズ5「want toがワナに聞こえるんですが、どうしてですか?」

2020-04-26 | 英会話
Question 5: want toがワナに聞こえるんですが、どうしてですか?僕もそう言っていいですか?(17歳、高校生、男性(…のつもり))

Naoki: そう聞こえましたか〜?いい耳してますね〜。では、まず始めに、どうしてそんな音になるのか、一緒に考えましょう。普通はどう発音します?

Eさん: えっと…ウォント ツゥかな?

Naoki: まあ、そんな感じかな?ところで、wantの最後にtがありますよね。それと、そのすぐ後にtがある。つまり、〜したいと言う気持ちを出そうとwant toを使おうとすると、wanttoとなって、tが二つ重なってしまいますね。その二つのtを別々に発音できます?

Eさん: え、それは〜その二つの単語を分ければできますけど、早く言うとむずかしいですね。wantto…なんか、ウォントゥツゥって、舌がもつれちゃいますね(笑)。

Naoki: ですよね。普通どんな言語でもそうですが、同じ音が二つ続いて出てくると、そのうちの一つはなくなってしまうんですね。というか、二つが一つになってしまうって言う方がいいのかな。だって、言いにくいですからね。なので、want toは。wantoになってしまうわけです。つまり、同化しちゃうんですね。つまり、どうか(同化)しちゃうんですね〜(笑)。

Eさん: あ、さむ。そんなダジャレも、どうか(同化)と思いますよ。

Naoki: うまい!あ、そんな話じゃないですね。失礼。ええ〜、ですから、wantoをどう発音するかというのが問題ですね。前に英語の音は母音が二つ以上あれば、つまり、二つ以上節(syllable)があれば、そのうちの一つが強く発音されるって言いましたよね。英語は日本語と違って、ダ、ダ、ダ…って平坦なリズムじゃなくて、イントネーションがつくって言ったでしょ?この場合は二つの単語がくっついて一つの意味を作っていると考えると、単語レベルに近いですよね。では、どちらの母音が強く発音されます?

Eさん: そりゃあ、意味がある方ですよね、前の話によると…wantの方、ウォの方ですね。

Naoki: ピンポン!いや、その通りです!ということは、ウォン!ッゥって感じですね。でも、それじゃあ、まだワナに聞こえませんよね〜。問題は、その発音を文の中で考えなければいけないということです。前に言いましたよね、音は文全体の流れの中で決ってくるということ。

Eさん: というと、この場合は…その後の動詞とかと関係があるんですか?

Naoki: その通りです。例えば、どこかへ…そうですね〜、地鶏を、いや、マンゴーを食べに宮崎に行きたいとしましょうか(皆さん、来てください〜!)。その時は、I want to go to Miyazaki.になりますよね。want toは〜したいって気持ちを出すだけですから、意味的には、その後にくる意味をもった動詞の方が大事ですよね。そして大事なものは強調される、これ、当然!なので、wantoGOって感じになります。文章の主語はいつでも大事なので、それははっきり発音する。すると…I(強)wanto(弱)GO(強)to(弱)Miyazaki(強)となりますね。

Eさん: なるほど、なるほど。wantoが弱く発音されることはわかりましたけど、でも、まだ、wantoはワナになりませんよね?

Naoki: はい、もうちょっとです。では、試しに文全体を読んでみましょう。Iを強く、wantoを弱く、goを強く、to を弱く、そして、Miyazakiを強く意識して発音してみてください。(…………)どうですか?ここのポイントは、wantoを弱く発音する時に、その中でもWANtoの中にある最初の母音を強く発音することです。さあ、もう一度読んでみてください。(…………)さあ、どうなりました?WANが強くなった分、その後のtoがむちゃむちゃ弱くなるため、ほとんど音がでないでしょ。まず、nとtの区別ができなくなりません?それもそのはず。nとt は舌が当たるところが一緒なんです。だから、やっぱ、どうか(同化)なっちゃうわけです。つまり、舌を一回当てればいいかな?みたいにね。そして、ツゥーのゥはどうなりました?何かはっきりしなくなるでしょ?ここで英語の音の規則を一つ。「母音は弱く発音されると、半母音の音になる」ってこと。「半母音?」そう、あの変な記号ですよ。e の逆さまのやつ( ∂)です。音は、アを口の奥で、軽くこもったように発音する。ァ!って感じかな。では、どう聞こえるかというと…そうです!ウォンァになるのです!そして、我々にはワナに聞こえる。(よかった〜(涙))では、「I(アイ)wanto(ウォンァ)goto(ゴールー*goとtoが一緒になるので、ゴータァ…でも、その最後が軽く発音されるため、ゴールーくらいの音になります)Miyazaki.という文を、何度か言ってみましょう!ハイ、どうぞ!

Eさん : アイウォンァゴールーミヤザキ、アイウォンァゴールーミヤザキ…

Naoki: どうですか?最終的には、ワナって音になんとなく聞こえるでしょ?なので、英語のマンガなどでは、口語の感覚を出すために、want to をwannaと書きます。同じように、going to をgonnaと書きます。音の変化は同じような感じです。では、二つ目の質問の、皆さんもwanna、あるいは、gonna と言っていいのか、に対する回答ですが…いいです!しかし、いいですが、その後にくる動詞、つまり、何をしたいのかと一緒に、さらっと言ってください。なぜならば、wannaもgonnaも口語で早く情報(つまりその後の動詞の内容)を伝えようとした時に起きる現象で、後の動詞を強調するために弱く、でもわかりやすいようになった音なので、それだけが強調されると、きわめて違和感が出ます。ですから、あくまで軽く、後の単語、また、全体の文を意識して使うことが大事です。そうすれば、すっごく英語らしく発音が出来て、そして、ネイティブには自然に響きますよ。では、今日はこの辺で。Byedie!

(End of Story)


問答シリーズ1「文法って何?」

2020-04-22 | 英会話
Hello, guys! 皆さん、しばらくのご無沙汰でした。またまたその後何も書かなくてすみません…(ペコリ)。いろいろ英語の勉強について深く考えるなか、前に書いた記事を見直していたら、面白いものを結構書いてたな〜と思うとともに、英語に関する素直な質問ってあるよな、と、またまた思うに至りました。そこで、今回前に書いた記事(相当前です)を見直し、多少修正を加えて、再度アップすることにしました。皆さんの英語レベルによっては、易しすぎる、たいして勉強にならないものもあるかと思いますが、会話(問答)形式になっているので、面白く読んでいただけるのではないかと思いますので、一読してもらえると大変うれしいです。「前に読んだことある」と言う皆さんも、とりあえず一読ください。また何か新たな発見があるかも(ないかも)…それも、読んでもらえればわかりま〜す。ではでは、(英語に関する)問答編シリーズの始まりで〜す!Hope you will enjoy it!

Question 1: Grammar(文法)ってなんですか?

Naoki: 読んで字のごとし。文のルール(規則)です。私達が日本語を話して、話している相手にこちらが言っていることを理解してもらえたら、その言ったことは、文法的(grammatical)だったということになり、その文は正しい規則(ルール)に基づいて作られた文ということになります。

Aさん: でも、そんな規則勉強したことないけど?

Naoki: そうですよね〜、学校で日本語の疑問文の作り方なんか学んだことないですよね。基本的に母国語の文法(grammar)はその言葉を使って育っていく過程で自然と学びます。だって、もし間違ったことを言ったら、そう、例えば、「あ〜、お腹すいた。ご飯にちょうだい。」って言ったら、お母さん何て言います?「ご飯にちょうだい、じゃなくて、ご飯をちょうだい、でしょ。」とかネ。だから、使っていく中で自然と正しい規則を学んでいくわけです。私達の頭の中には、それはそれは複雑な日本語の規則がいっぱい一杯詰まっているわけです。

Aさん: まあ、なんと賢いこと!(たしかに…)

Naoki: でも、それが英語になると、使う機会はない。話す機会がない、あるいは、少ないわけですから、誰からか間違いを指摘されることもない…。つまり、自然と学ぶ機会がないわけです。でも、英文を作る(話す)ためにはその規則を知らないとできない。ということで、私達は少しずつ、少しずつ、その規則を学ぼうと努力するわけです。そして、それを学ぶにあたってはその学んでいる規則に係わる名前が一つずつ付くので(〜構文、動名詞、関係代名詞等)、その言葉のせいで余計にわけがわからなくなり、その結果、文法大嫌い、英語苦手人間がたくさん出てくるわけです。

Aさん: 同感!

Naoki: でもね。日本語と同じで、別に先生じゃないんだから、規則を説明できなくても英語はできるようになるんですよね。要は、英語を話して(書いて)、それを聞いた(読んだ)人がその意味を正しく理解してくれたら、それでいいわけです。ということは、正しい英文を理解して、頭に入れて、それを相手がわかるタイミングで出せばいいだけってこと。結論。文法とは、言葉を正しく作るための規則であり、それは、その言語を母国語として話す人達(ネイティブ)の頭の中にある。私達が英語の文法を理解するということは、ネイティブの頭にある規則、その言語体系を、新しい言語体系として自分自身の頭の中に構築することである。あ、最後はちょっと難しくなったかな?

Aさん: あ、ばかにしてません?それくらいわかりますよ。しかも、そんなこと、結構分かり切ったことじゃないですか〜?

Naoki: う〜ん、まあ、そう言えばそうなんですけどね〜、でもこれが結構大事なんですよね。後でその事がわかると思いま〜す(だったらいいんだけどな〜…ま、いっか。)

(End of Story)



「使える英語表現」(No.160) 「恩に着るよ」

2020-03-13 | 英会話
表現160) I’ll be in your debt.(恩に着るよ。)

この間映画を見ていたら、今回の表現に出くわしました。debt(デッ(ト))は、(他人に)負っているもの、との意味から、文脈によって、物理的なものとしては、負債、借金、抽象的なものとしては、責務、あるいは恩義等の意味になる言葉です。なので、I’m in debt.というと、僕(男の場合です…)はデット(debt)の中にある、そのような状態にある、というわけなので、「僕には負債(借金等)がある。」という意味になります。ここまでは問題なく理解できますよね。

そして、時制を変えて、「負債を抱えることになるな〜」と未来の状態について言おうとすると…I’ll be in debt.になりますね。では以下を見てください。

1) I’ll be in debt.(負債を抱えることになるな〜。)

(今回の表現)
2) I’ll be in your debt.((君に)恩に着るよ。)

debt(デッ(ト))は「(他人に)負っているもの」という意味の言葉でしたよね。なので、debt(デッ(ト))という言葉を使う時には、そのdebtを負っている人が誰かわからなくてはいけませんよね。上の1)では、debtを負っているのは…主語がIなので、自分自身となりますね。なので、その意味はすんなり理解できます。では、2)の文章、今回の表現についてはどうでしょう?debt(デッ(ト))を持っているのは誰?「yourが前についているんだから、話し相手のデッ(ト)…じゃない?」と当然そう思いますよね。つまり、debtを持っている、何かを負っているのは、自分ではなくて、話している相手ということになりますよね。だとしたら、2)の文章は以下のような意味になるはずですね。

I’ll be in your debt.(僕はあなたの負債の一部になってしまいますね。)

「ん?今回の表現は「(君に)恩に着るよ。」なので、その恩を負っているのは話し手のIであって、話をしている相手のyouではないはず。おかしい…。」

はい、そこが今回のポイントです!I am/will be in your debt.の意味は、冒頭の意味で間違いありません。恩に着る人は「私(I)」であって、その恩を着る対象は「話し相手(you)」ということになります。このようなややこしい(英語を勉強する我々にとってですが)言い方をしなくても、実は同じ意味を別の言い方で表現することができます。以下を見てください。

I am in debt to you.(あなたに借金がある、あなたには恩ある)
意味は文脈により変わりますが、基本、何かを負っている人は「I」で、その対象となっている人は「you」であり、その関係性を示すのに使われるのが前置詞の「to」となります。これはわかりやすいですよね〜(笑)。

また、同じ意味を表す別の表現もあります。

I am indebted to you.

indebt(インデッ(ト))という言葉は、「…に負債を負わせる、責務を負わせる」といった意味を持つ古い言葉(動詞)で、今はそのまま動詞として使われることはありません。通常は、be indebted toという形をとり、indebted(インデティッド)は、誰かに何かを負っている、おかげである等の意味を持つ形容詞となります。なので、前述の文章と同じ意味になりますね。

I am in debt to you. = I am indebted to you.

「ほとんど同じ言葉のつながりじゃん!」あ、はい…おっしゃる通りです。最初の文章では、in debt(前置詞+名詞)、後の文章ではそれらの2語が一つになったindebtという動詞が過去分詞の形をとり、indebtedとなり、品詞は形容詞となります。この形は、be interested in のinterested、be surprised atのsurprisedと同じと考えると、分かりやすいですよね。

前置きが長くなりましたが…ということで、I am in debt to youやI am indebted to youと言えばその意味は文章構造上納得なわけですが、それが以下の文章でも同じ意味だと言われても…理解しがたいわけですよね〜(困惑)。

I am in your debt/I’ll be in your debt.(恩に着るよ。)*現在、未来の意味の違いこそあれ、基本、同じ気持ちを表します。

そこで、どうしてyour debtと言っているのに、debtを負っているのが自分(I)なのか、ネイティブスピーカー(アメリカ人)の友人に聞いてみました。友人はしばらく考えて…I have no idea.と言いました。そうです、ネイティブスピーカーの頭では、I’m in your debtと言えば、自分が相手に何らかの恩義(責務等)を感じているという意味でしかないのです!しかし、私としては、それでは納得いかない!そんな意味になるにはなんらかの理由があるはず!ということで、いろいろ調べてみました。その結果、理屈っぽい私をそれなりに納得させる説が見つかりました。よかった〜!(笑)。とはいえ、その説が真に正しいかは定かではありませんので、念のため…。ではその説をご披露します。

遠い昔、ある英語圏の国(アメリカかな?)ではいろいろな賭け事が流行っていました。そしてそこには、賭け事を仕切る元締めがいました。元締めは賭け事の内容に応じて賭けをする人を探し、お金を集め、勝った人たちにお金を配分します。基本、賭けをする人は元締めに現金を渡すわけですが、中にはつけにする人もいます。また、賭けに負けた場合、その仕組みによっては、ペナルティーとして、既に払ったお金以上の金額を払わなければならない場合もあります。そのような負債(debtデッ(ト))を抱えた人たちは、元締めのリストに載り、その後元締めはその負債(debtデッ(ト))を回収するべく様々な手を使って動くわけですが、お金(debtデッ(ト))を回収するのは大変です。同じ地域で賭けを行う元締めは当然一人ではなく、複数います。そこで、元締め同士が集まり、お互いの利益のためにお金の回収で協力するのが慣習となっていました。

「で…それが今回の表現と何の関係があるの?(苛立ち)」…あ、すみません、もうちょっと待ってくださいね(冷汗)。

続けます。各元締めが持っている負債者の借金・負債(debtデッ(ト))は、回収さえ出来ればお金に換えられますよね。つまり、「回収」という手続きは必要なものの、換金可能な債権と同じで、貴重なものだったわけです。元締めとしては自分の持っているdebtを早く回収したいわけですが、負債者によっては回収が容易ではない場合がある。怖い人とか〜いろんな性格や環境の人がいますよね。そこで、元締め同士が集まり、お互いに利益が出るように、それぞれが持っている回収のためのdebtを交換するのです。

ある元締め曰く、「この男は負債額(debt)が多いので回収すればそれなりに儲けは多いんだが、どこにいるか分からないんだな〜。」それに対してある元締めが「俺の部下はいろいろなネットワークを持っているので、探すのはそんなに難しくないな。ならば、俺が持っているdebtとそれを交換するかい?あんたが持っているその男のdebtより金額は少なくはなるが、これは回収にそんなに手間はかからないんで、儲けは早く手に入れることができるが…どうする?」といった話があったような、なかったような…(笑)。で、お互いのメリットを考えて、元締め同士でdebtを交換するわけです。

あ、ここまで言えばもうわかりましたよね。ん?わからない?…つまり、元締めにとっては、持っているdebt(デッ(ト))は自分の負債(debt)ではなく、回収すれば利益になる他人のdebtというわけです。そこで今回の表現をもう一度見てください。

I’ll be in your debt.
(恩に着るよ。)
I am in your debt.    
(君のおかげだよ・感謝してるよ)

そう、元締めたちの話を前提にすれば、自分が相手のdebtになる(debtのリストに入る)、そのことで相手は自分から何かしらを回収できる、得るものがある(できる)ということになりますね。ということは、自分(I)の立場からみると、自分は相手に何かを負っている、お金かもしれないし、恩かもしれないし…。なので、今回の表現は理屈的にも問題がないということになるわけです。では、おさらいしましょう!

1) I’ll be in debt.(借金することになるな〜。)

2) I’ll be in your debt.((君に)恩に着るよ。)

僕は君が回収するdebtの一部になるよ、という意味合い(語源)が、いつの間にか、自分が相手に何らかの恩義がある旨を意味する表現になった、というのが、私の調査結果となります。いかがでしょうか。それなりに納得してもらえたでしょうか?ちなみに、このことを前述したネイティブスピーカーに伝えたところ、Umm... Really? I don’t know.というのが返答でした(笑)。

理屈はともかく、今回の表現、I am in your debt.あるいは、I’ll be in your debt. 何かしてもらった時、あるいは、何かを頼んで、それをやってくれると相手が言ってくれた時には、I’m in your debt. or I’ll be in your debt.使ってみてくださいね。

それでは今回はこのへんで…。この長いblogを読んでもらって、本当にありがとうございました。I thank you so much for that. I’m really in your debt. Thank you, guys! See you in the next blog. In the meantime, take good care! Nao


「使える英語表現」(No.159) 「安心してください!」

2020-01-31 | 英会話
表現159) Rest assured that〜(〜(ということについては)安心してください。)

「安心してください!履いてますよ。」ん?一時流行った言葉…彼は今元気でやっているのかな〜?あ、余計なことですね。今回は、誰かが何かについて心配しているのではないかと思った時に使う言葉、「大丈夫ですよ、心配しなくて。安心してください。」といった気持ちを相手に伝える時に使う表現についてのお話しです。

「心配しないでください」ということを伝えようとする時にすぐに浮かぶ言葉は、Do not worry. とか、You don’t have to worry about...ですよね。あるいは、No worries.かな?ただそれらは、相手が心配しているとわかった時に、その心配(worry/worries)はいらないから、とその心配を否定する時の表現ですね。まあ、そんな状況でも使えますが、相手が心配するのではないかと思った時に、つまり、「このことでひょっとしたら心配しちゃうかな」と思った時に、相手に「大丈夫、ご心配なく」という気持ちを伝えるのが、今回の表現、Rest assured thatという言い方です。thatは接続詞ですから(〜ということ、っていう感じに理解します)、その後には文章が来ますね。では、最初の、一時流行った言葉を英訳すると、以下のようになります。

Rest assured that I am wearing underwear.
(安心してください。(僕は下着を)履いてますよ。)

まず、restという単語は、落ち着く、ゆっくりする、ほっとする、安心する、とかを意味する動詞ですね。rest roomは、ゆっくりするところ、なので、トイレって意味になりますね。「ん?でも、命令形?」と思う人もいるかと思います。僕も最初はそんな感覚を持って、こんな言い方で相手に失礼にならない?って思ったものです。しかし、この表現、実は以下の文章から生まれたものと考えられています。

You may rest assured that (I am wearing underwear.)

You mayは、直訳すると、「あなたは〜していていいです、構いません、できます」といった感じで、mayはcanよりもちょっと控えめに、相手にmay以下が示す内容の妥当性や強い可能性を伝えることになります。そして、そのYou mayが省略された形がRest assuredになっているわけで、形は、いわゆる命令形になりますが、命令の意味合いはありません。なので、訳すときは、「安心してください」でいいわけです。「いや〜それでも命令形は〜」ていう方は、Please rest assuredと、Please を付けても全く問題ありませんので、念のため。

では、assuredはどんな意味なのか?assureという動詞(他動詞)の意味は、「〜に(〜ということ)が間違いないと保証する、納得させる、確信させる」といった意味ですね。例えば、以下のように使います。

I can assure you that he is a very responsible person.
(彼がとても責任感がある人間だということは(君に)保証するよ。)

Rest assuredで使われているassureは過去形…ではなくて、過去分詞ですね。ということは、本来は前にbe動詞があるはず…と思っている人は、ピンポン!はい、その通り!なので、以下でもオッケーです。

Be assured that (I am wearing underwear.)

assuredは「保証される、納得される、確信させられる」という意味から、そのような状態になることを意味します。なので、restが前に来て、「that以下のことについては間違いないと思う状態でいてもらって、安心(rest)してくださいね」という意味になるわけです。「え〜なんか理屈っぽい!」おっしゃる通りです…。なので、理屈は理屈として、覚える時は単純に、Rest assured that〜(+文章)は、「〜以下のことについては安心してください」っていう意味の文型だと理解して使ってください。

理屈と意味がわかると、その文型自体は特に使いにくいものではありませんよね。なので、以下に幾つかの例文を書きますが、「あ〜そんな感じで使ったらいいのか〜」と思っていただければ、それでオッケーです。ではちょっとだけ例文を。

Rest assured that everything will be taken care of all right without any problems.
(全ては問題なく処理されるので、ご安心ください。)

This may sound very complicated, but please rest assured that it is not so difficult once you start doing it.
(これはかなり複雑に思えるかも知れませんが、やり始めたたらそんなに難しくはないので、どうか安心してください。)

You may have some worries about what I propose. But rest assured that it will work perfectly well for your company.
(私が提案しているものに対してご心配があるやもしれませんが、どうか安心してください。貴方の会社にとって間違いなくうまく機能することになりますから。)

いまとっさに作った例文なので…どうですかね。まあ、皆さんご自身でいろいろと使うかもしれない文章を作ってみてください。そして、この文型を自分のものにしてくださいね。では今回はこの辺で。Rest assured that I will write more for your English study. Let us study English together! Bye, guys! Nao






あなたの質問にお答えします!(学生Aさんからの質問)

2019-09-05 | 英会話
Question:スピーキングがほんとに苦手で、緊張してパニックになって、いつもならわかることもわからなくなってしまいます。どうすればいいですか?文法とか単語をたくさん練習すれば、パニックになりませんか?

Answer: 回答です!会話は相手の土俵でしている以上主導権はないわけなので、その文脈がわからなくなれば、話されている言葉の端々はわかったとしても、時にどう会話に入ったらいいのか、かかわっていけばいいのか途方に暮れることになります。「あ〜なんのこっちゃ!」ってなるわけです。何か言おうとしても、的外れになっては思い、「とりあえず黙っとこ…わかるまで…」となります。そしてその結果、黙ったままで、時に微笑みを見せて理解しているような顔をしながら、ひたすら会話が終わるのを待つことになります。そしてその後で、「あ〜自分は何してるんだ〜(涙)」と自分に対する嫌悪感がわき、それが劣等感に繋がって、さらなる自信喪失に繋がることになるのです。「わかる!」かな?これは全て僕が経験したことです。ではどうしたらいいのか…?簡単に言うと、他人の土俵で話をするのではなく、自分の土俵で話をすればいいのです。つまり、自分の土俵(話す内容)を作って、その中(文脈)で話せばいいわけです。そうすれば、そこで話される単語や表現は事前に自分が準備しているものなので、「途方にくれる」ことはない!また、その文脈もわかっているわけなので、相手(他人)が言った単語でわからないものがあれば、"What do you mean by (単語)?”と聞き、その文脈の中で理解するようにすれば何となく全体の意味はわかるものです。

他人(ネイティブ)が話し始めた内容にしっかり入っていって自分が思うような応答や会話ができるようになるのには時間がかかります。なので、ベストは、自分から話しを振って会話を進めていくことです。そうすれば、その時の分からなくなった時のダメージ(?)はミニマルですみます。「でも…すでに会話が始まっていたら…?」その時は会話の途中で自分の知っている内容を振って、会話の方向性を自分の方へ向ければいいのです。そのタイミングはというと、何か自分が分かった内容や単語があれば、「それにつながるだろう」と思える内容を、例えば…「Do you know about (something)?」とか、「You know what(ちょっといいですか)? The other day, I went shopping at...」とか言って、自分の知っていること、体験したことを自分から話始めたり、「Can you tell me something about (something)?」と言って、相手に質問することによって自分のわかりやすい内容や興味のあることに話題を変えることです。そうすれば、会話をある程度自分でコントロールできることになるので、たとえその後会話がさっぱりわからなくなったとしても、その時の成功体験から、「自分もまんざらでもないじゃん」と、なんとなく優越感や自己満足を感じて、その後のコミュニケーションに自信が持てるようになります。そのようなちょっとした冒険(?)から得た成功体験の積み重ねで英語力(コミュニケーション能力)は伸びていくものです。

そのための準備はというと、人と話す時のネタを貯めておくことです。自分が興味ある内容や話題をいろいろなメディアから見つけ、それをある程度話せるようにしておく。あるいは、自分の体験や経験を英語で話せるように準備しておく。そして、機会を見つけては、それらについておしゃべりすればいいわけです。「でもどうやって準備をするの…?」それは簡単です。一人になった時にその場面を設定して練習しておくことです。そう、一人芝居をして練習しておくことです!その中では時間はあるし、いろいろ調べながらできるし、一番うれしいのは、他人からのプレッシャーがないことです。そういった練習は、実際に起こるであろうことの「リハーサル」となり、その場面に遭遇した時の認知的負担を軽くします。あ、つまり、気軽になるということです。なので、一度やってみてください!

自分に関係のない、使うか使わないかわからない「文法とか単語をたくさん練習する」のではなく、「自分が話したい、使いたい文法とか単語を使う練習」を十分にして、それを実際の会話で使うこと!そうすれば、「パニックにはなりません」!頑張って練習して、いっぱい、いっぱい話をして、会話力、英語でのコミュニケーション能力をつけてください!

というのが回答でした。ちょっと長くてすみません…。しっかり読んで理解して、一度トライしてくださいね。その効果は絶対実感できるはずです!

Thank you for reading my blog, guys. Have a wonderful day! Nao