Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

New!「いい言葉」から学ぶ英語(17)

2013-11-10 | Weblog
いい言葉17)" 
Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts." (by Winston Churchill)
(成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ。-ウィンストン・チャーチル)

☆ Memorize the「いい言葉」!!!☆

西洋史を習った人たちは-ま、読者の皆さん全てでしょうが、中・高校時代に-、その名前を一度は覚えたこととは思いますが、今回は第二次世界大戦時にイギリスの首相を務めた、ウィンストン・チャーチル(1874-1965)の言葉をとり上げることにしました。亡くなったのが1965年と知って、あ、僕の小学校時代にはまだ生きてたんだ~、ということを知り、ちょっとショック(苦笑)。こんな有名な政治家が僕の時代に生きていたということは、僕もそれなりに年を重ねているわけで…「いやいや、まだまだこれからだ!」と、自分を鼓舞しての新しい記事ですので、どうかおつきあいのほどを(ペコリ)。
ウィンストン・チャーチルは、日本との関わり合いとしては、第二次世界大戦の終結に関わるヤルタ会談(Yalta Conference)、日本軍の無条件降伏を求めるポツダム宣言(The Potsdam Declaration)を出したポツダム会談(Potsdam Conference)に英国首相として参加したことで有名な政治家ですが、それまでの政治的活動も世界の歴史を動かす上で重要なものでした(いい意味でも、悪い意味でも)。その一方、従軍記者として、また、民間の新聞(モーニングポスト)の派遣記者としてジャーナリストとしても活躍した経験を持ち、その文才は多くの著書(ノンフィクション)にも現れ、ノンフィクション作家として、1953年にはノーベル文学賞も受賞しています。
話しはちょっとずれますが、その経歴からは想像しにくいですが、チャーチルは、実は若い頃は勉強が大の苦手で、軍の士官学校に入れたのも、親の助け、七光りがあってのことらしいです。とは言っても、その後は好きな分野の勉強に没頭し、徐々にその才覚を現し、軍人から政治家に転身。そして、遂には歴史の教科書に載るような人物になったわけですから、まあ、たいしたものですよね。皆さん、私たちも自分の潜在能力を信じて、自分の信じることに向かって、自分を決してあきらめることなく日々努力すれば、きっとその生涯を悔いの無いものにすることができると思いますよ。お互い頑張りましょう!あ?英語の話しでしたよね。失礼をば…。

そんな文才とその政治家としての豊富な体験から、チャーチルは数多くの名言を残しています。今回は始めてそのうちの一つを取り上げました。「え?それが何だったか、もう忘れた」ですって。でしょうね~前振りが長過ぎましたからね(冷汗)。では再度。以下がその名言です。

Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.
(成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ。)

若い頃勉強が出来ず士官学校になかなか入れなかったり、議員選挙に負けたり、また、政治的荒波に浮沈を繰り返してきたチャーチル
ならではの言葉かも知れませんね、これは。英語的には難しいものではありません。単語さえわかれば前半の文は問題ありませんよね。ただ、successとfailureに冠詞(限定詞)がついていないことはちょっと注意しておきましょう。抽象的概念を言っているので、その前にはaもtheも付いていないってことですね。問題は:(コロン)の後の文です。あ、コロンはですね、後に来る文が前の文を受けての文であり、その意味が前の文があってこそ意味を持つような時に、その文を前の文と切り離して別の文にしないことで、その意味の密接な関連性を表したいときに使うもの、と思ってください。ん?ややこしい?…なら~今日は忘れてもらってもいいですよ(笑)。

it is the courage to continue that counts

この文型は、そう、it is ~(something) thatという構文ですね。つまり、強調構文ですね。(something)のところは名詞句((限定詞)と名詞で出来た句(集まり))になります。ですから、この場合は[the courage to continue](続けるための勇気)がそれに当たります。この文章、もともと(basic structure/深層構造)は以下になります。

Basic Structure: [the courage to continue](主語) counts(主動詞)
(続ける勇気(the courage to continue)が大事である(counts))

カウント(count)という動詞は、我々日本人には、なかなかわかりにくい、使いにくい単語ですね。僕の覚え方は、カウント、なんだから、「数える」、「意味があるものとして「数える」」ので、その数えられるもの(主語)は「意味がある」、なので、count=大事である、というものです。「大事なもの(主語の名詞句)がカウントされる」くらいの感じで覚えるといいと思いますよ。そして、その文を強調構文にする(強調構文の型に入れる)ことになります。

(itを使った強調構文)「it is ~(something= 名詞句)that(関係代名詞)~」

ここに強調したいもの(名詞句)を入れます。

it is [the courage to continue]

そして、それがどういうものなのかを表す内容を、thatという関係代名詞を使って表すことになります。この場合は、thatは主語の[the courage to continue]の代わりに主語として機能するので、主格の関係代名詞ということになり、その後にそのまま動詞が付きます。

it is [the courage to continue] that [counts]
(大切なのは、続ける勇気だ)

強調構文で使われるthatは、この場合は主格(主語の名詞句の代わりになる)ですが、もちろん、目的格(目的語としての名詞句の代わりとなる)場合もありますよね。例えば以下のように。

It is the book (that) I have been looking for.
(それが僕が探していた本だよ/僕が探していた本はそれさ。)
It is Jenny that I loved.
(僕が愛していたのはジェニーだよ/ジェニーこそ僕が愛していた人なんだ。)

なので、今回の文も以下のような文に言い換えることもできます。

It is the courage to continue that we need the most.
(続ける勇気こそ、我々が最も必要とするものである。)

ということで、今回は、文としてはそれほど難しいものではありませんでしたが、チャーチルのことを再度勉強する(思い出す)機会とともに、彼の「いい言葉」を覚えてもらい、それを念頭に置いてこれからの人生を生きる、また、英語の勉強を続けてもらいたいとの願いのもと、「成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ。」という言葉を取り上げました。え?その英語、もう忘れちゃった…ってですか?困ったな~…では最後にもう一度、今回の言葉を見て、読んで、そして覚えてください!では、どうぞ!

Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.
(成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ。)

ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)の「いい言葉」でした。では、次回まで…See you, guys! Thank you for your stopping by my blog! I love you all! naoki


New!「いい言葉」から学ぶ英語(16)

2013-11-05 | Weblog
(半沢直樹が言う?)いい言葉16)"A banker is a fellow who lends you his umbrella when the sun is shining, but wants it back the minute it begins to rain." (by Mark Twain)
(銀行家とは、いい天気の時には自分の傘を貸すが、雨が降り出した途端にすぐに返せという輩(やから)である。-マーク・トウェイン)

☆ Memorize the「いい言葉」!!!☆

「これがいい言葉?」と思っていらっしゃる皆さんも多いかと思います。内容的には~違いますよね~(笑)。もちろん、皮肉というやつです。皆さんもよくご存知のマーク・トウェインの言葉です。「マーク・トウェイン?」と思ってらっしゃる方もひょっとしておられるかも知れないので、ちょっとだけ。1800年代から1900年代初頭(1835-1910)に活躍したアメリカの小説家で、本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンズ。代表作は、誰もが一度は聞いたことのある-ん?読んだことがある、かな?-「トム・ソーヤの冒険」、「ハックルベリー・フィンの冒険」などです。生まれはミズーリ州でしたが、多くの作品はコネチカット(Connecticut) 州のハートフォード(Hartford)にあった家で書かれています。その家はマーク・トウェインが住んでいた家(The Mark Twain House)として今は記念館になっており、マーク・トウェインが原稿を書いていた机、ベッド、ディナーテーブル、その他いろいろな家具、また、家族団らんで囲んだ暖炉とかを見ることができます。

実は僕はそこに行ったことがあるんですよ。もう20年以上前のことですが、当時アメリカの4大学と僕がいた日本の学校がアジア研究コンソーシアムをいう組織を作り、その一つの大学がハートフォード大学だったので、その調印式をハートフォードで行ったんです。僕は当時の学校の理事長とともに、日本代表としてその席で通訳をしながら調印式に立ち会いました。その際、時間の合間をぬってマーク・トウェインの家を訪れたわけです。当時をしのばせる、凝った作りのなかなかいい感じの家だったことを覚えています。この間久しぶりに以下のサイトを見て当時を思いだしました。興味がある方は、以下のサイトを見てくださいね。
https://www.marktwainhouse.org
http://www.youtube.com/watch?v=w5yClCgUp38&feature=youtu.be

 あ、英語の話しでしたね。すみません…。マーク・トウェインは多くの名言で有名な人なんですが、その中で、結構多くの皮肉も言っています。その中の一つが今回の言葉というわけです。しばらく前に「半沢直樹」が大変なブームとなりましたよね(あ、同じ「直樹」なので覚えてもらえるとうれしいかも…(笑))。あの時の笑福亭鶴瓶のシーンを思い出してもらうと、今回の言葉はわかりやすいですね、きっと。この言葉の趣旨についてはいろんな言い方でよく言われることですが、このマーク・トウェインの言葉が代表的ではないかと思います。もちろん、その真偽のほどはわかりかねますが…。

今回この言葉を「いい言葉」として選んだのは、その内容が「いい言葉」ということではなく、その文章が、英語を勉強する上で「いい言葉」と思ったからです。では、ここで、もう一度今回の言葉を記します。

A banker is a fellow who lends you his umbrella when the sun is shining, but wants it back the minute it begins to rain.

これを一息で読んですぐにわかった人、そして、その意味を理解したら、この文を見ないで間違えずにすぐに言える人たちは、もう今日の僕の話しはここで読み終わってもらって結構です(笑)。今回の文章は決して難しいものではありませんよね。否、易しいですよね、どちらかと言えば。でも、関係代名詞(who)や接続詞(when)、天候のit、あるいはthe minute~(~が起こるとすぐ)といったよく使われる表現が、文法的整合性(動詞三人称単数形のs、代名詞のitなど)をもって、とても流れよく使われている、いい文章です。これを自分の言葉として、さっと言える人は、英語の基礎がしっかりしている、いい英語の話し手だと思います。さて、皆さんはどうでしょうか?もし、すんなり頭に入らない、覚えてそのまま言おうとしてもうまくいかない、のであれば、何度も読み込んで、意味を理解して、さっと言えるまで練習してみてください。英語の頭を作る、英語のリズムを体感し、流暢性を高めるのにいい仕事をしてくれると思いますよ、この文章は。

では最後にもう一度、この文章をまず読んで、理解して、そしてもう一度読んで、それを言う状況を思い浮かべて、最後にその文章を見ないで言ってみてくださいね。いいですか?では始めますよ~!

A banker is a fellow who lends you his umbrella when the sun is shining, but wants it back the minute it begins to rain.

銀行家とは、いい天気の時には自分の傘を貸すが、雨が降り出した途端にすぐに返せという輩(やから)である。

A banker is a fellow who lends you his umbrella when the sun is shining, but wants it back the minute it begins to rain.

(半沢直樹の父親(鶴瓶)が、雨の降りしきる中、大和田のコートの袖をつかみ、土下座をして「もうちょっと待ってください!」と言う。それに対し大和田は、「離してください!」と冷たくあしらい、足早にその場を立ち去る。その姿、横顔をじっとみる直樹。その脳裏には、あのマーク・トウェインの言葉が現実のものとして響いていた。)

(マーク・トウェインの言葉!)

どうでした?できました?(笑)うまくいかなかった皆さんは、何度でも、できるまで挑戦してみてくださいね。では、今回はこの辺で。Thank you so much for your readership. I will try to write more in the future, so please do not give up on me. Thanks again and have a wonderful day, evening or night, guys! naoki