One Point Expression (3): I'm hearing things.(うわさ、聞いてるよ。)
昔学校の英語の時間に、「知覚動詞」って勉強しましたよね。え?覚えていない?ほら、seeとかhearとか、人の感覚を表す動詞のことですよ。「それが?」はい、僕はそれらの動詞は現在進行形には絶対にならないと信じていたんですよね、ずっと。つまり、I am seeingとか、I am hearing とかは言わないということです。だって、「見る」とか、「聞く」とかは、その状態を表しているので、「進行している」わけないですものね。それで、納得!していたわけです。ところが、高校のいつか、知覚動詞も進行形を取ることがある、と教わり、「なんでや!」と思った記憶があります。今回は、その「なんでや!」のおさらいです(微笑)。
この事について書こうと思ったのは、この間ドラマを見ていたら、ある登場人物が、I'm hearing things. と言っていたから。文法の時間で習ったことが実際に使われるのを聞くと、「あ~、やっぱ使うんだ~」って、変に納得しますよね。え?僕が使ったことないのかってですか?う~ん、人のうわさについて言ったことないですからね~。それはともかく、では、どんな時にseeやhearが進行形になるのか?それは、あることを「習慣的に」あるいは、「日常的に」見たり(see)、聞いたり(hear)しているという「状態が存在する」ことを伝えたい時、です。つまり、「習慣的及び日常的状態」がキーワードになります。
英語のthingsは、ちょっとあやふやな言葉でして、「もろもろの事」「いろいろなもの」「なんやかんや」みたいな意味を表します。ですので、I'm hearing things.は、「いろんなこと」を日常的(習慣的)に聞いている、つまり、なんらかの事を日頃うわさとして「聞いている」という意味になるわけです。
「じゃあ、I am hearingは、うわさを聞くってことで…」ちょっと待った!確かにそういう意味で使っていいんですが、それが、常に「うわさを聞く」かというと、そうではありません。例えば以下の二人の会話文を見てください。
Bob: Did you hear anything?
(なんか聞こえた?)
Joan: Nope. I heard nothing.
(別に。何も聞こえなかったよ。)
Bob: I heard a strange sound. I wonder what it is?
(なんか奇妙な物音を聞いたんだ。一体なんだろう?)
Joan: You must be hearing things, Bob.
(空耳に違いないよ、ボブ。)
ということで、この場合は「うわさを聞く」ではないですよね。ただ、何かわからないもの、つまり、実際には存在しない(あやふやな)もの(things)を聞いている状態が続いている、という意味合いを表していることから、日本語では「空耳」という訳になっているわけです。ですから、ある文脈では「うわさを聞く」になるし、また別の文脈では、「空耳」にもなる…でも、その両方に、「何かをずっと聞いている」という共通概念があることはわかりますよね。では、I am seeing things.の場合は?
これも基本的概念は同じです。ただ違うのは、この場合は何か実際には存在しない、あやふやなもの(things)が「見る」対象になるわけです。つまり、何か実際には存在しない、あやふやなもの(things)を「日常的、習慣的に」見る(seeing things)ということです。「え?何か奇異な感じがする…」おっしゃる通り!以下をご覧ください。
Bob: Look, Joan. Did you see that?
(ほら、ジョアン。あれを見たかい?)
Joan: What? I saw nothing. Are you okay, Bob.
(何を?何も見えなかったわよ。大丈夫、ボブ。)
Bob: Maybe not. To tell you the truth, I have been seeing things since I was a kid.
(じゃないかもね。本当のことを言うとさ。僕は子供の頃からいろいろなものが見えるんだ。)
Joan: You mean, ghost?
(幽霊ってこと?)
Bob: You can say that.
(そう言ってもいいかな。)
Joan: Oh, my God.
(ちょっと待ってよ~。)
この場合はそんな感じになりますが、「幽霊をみる」が、ただ「幻想をみる」といった意味に使われる場合もあります。例えば、
(Lisa is in bed at the hospital.)
Lisa: I've been seeing my dad standing over there.
(この頃、パパがあそこに立っているのを見ているの。)
Mother: You must be seeing things, Lisa. Your father has been dead for 5 years.
(あなたは幻を見ているのよ、リサ。お父さんは5年前に亡くなっているのよ。)
といった具合ですかね。幽霊も幻想も、同じと言えば同じなんですけどね。話す意図、文脈によってどちらの意味にも取れるということで理解すればいいと思います。結論としては、I'm hearing things.とI'm seeing things.に使われる知覚動詞(hearとsee)の進行形の持つ意味合いはどちらも同じで、また、hearing thingsとseeing thingsの意味合いも同じということになりますね。もちろん、hearとseeの違いはありますが…。
いかがでしたか?え?そんなことは前から知っていた?すみません…(冷汗)。ま、復習ということでご勘弁を。Let's refresh our memory, shall we? Umm…okay. See you in the next fresh story, folks. Goodbye for now! nao
昔学校の英語の時間に、「知覚動詞」って勉強しましたよね。え?覚えていない?ほら、seeとかhearとか、人の感覚を表す動詞のことですよ。「それが?」はい、僕はそれらの動詞は現在進行形には絶対にならないと信じていたんですよね、ずっと。つまり、I am seeingとか、I am hearing とかは言わないということです。だって、「見る」とか、「聞く」とかは、その状態を表しているので、「進行している」わけないですものね。それで、納得!していたわけです。ところが、高校のいつか、知覚動詞も進行形を取ることがある、と教わり、「なんでや!」と思った記憶があります。今回は、その「なんでや!」のおさらいです(微笑)。
この事について書こうと思ったのは、この間ドラマを見ていたら、ある登場人物が、I'm hearing things. と言っていたから。文法の時間で習ったことが実際に使われるのを聞くと、「あ~、やっぱ使うんだ~」って、変に納得しますよね。え?僕が使ったことないのかってですか?う~ん、人のうわさについて言ったことないですからね~。それはともかく、では、どんな時にseeやhearが進行形になるのか?それは、あることを「習慣的に」あるいは、「日常的に」見たり(see)、聞いたり(hear)しているという「状態が存在する」ことを伝えたい時、です。つまり、「習慣的及び日常的状態」がキーワードになります。
英語のthingsは、ちょっとあやふやな言葉でして、「もろもろの事」「いろいろなもの」「なんやかんや」みたいな意味を表します。ですので、I'm hearing things.は、「いろんなこと」を日常的(習慣的)に聞いている、つまり、なんらかの事を日頃うわさとして「聞いている」という意味になるわけです。
「じゃあ、I am hearingは、うわさを聞くってことで…」ちょっと待った!確かにそういう意味で使っていいんですが、それが、常に「うわさを聞く」かというと、そうではありません。例えば以下の二人の会話文を見てください。
Bob: Did you hear anything?
(なんか聞こえた?)
Joan: Nope. I heard nothing.
(別に。何も聞こえなかったよ。)
Bob: I heard a strange sound. I wonder what it is?
(なんか奇妙な物音を聞いたんだ。一体なんだろう?)
Joan: You must be hearing things, Bob.
(空耳に違いないよ、ボブ。)
ということで、この場合は「うわさを聞く」ではないですよね。ただ、何かわからないもの、つまり、実際には存在しない(あやふやな)もの(things)を聞いている状態が続いている、という意味合いを表していることから、日本語では「空耳」という訳になっているわけです。ですから、ある文脈では「うわさを聞く」になるし、また別の文脈では、「空耳」にもなる…でも、その両方に、「何かをずっと聞いている」という共通概念があることはわかりますよね。では、I am seeing things.の場合は?
これも基本的概念は同じです。ただ違うのは、この場合は何か実際には存在しない、あやふやなもの(things)が「見る」対象になるわけです。つまり、何か実際には存在しない、あやふやなもの(things)を「日常的、習慣的に」見る(seeing things)ということです。「え?何か奇異な感じがする…」おっしゃる通り!以下をご覧ください。
Bob: Look, Joan. Did you see that?
(ほら、ジョアン。あれを見たかい?)
Joan: What? I saw nothing. Are you okay, Bob.
(何を?何も見えなかったわよ。大丈夫、ボブ。)
Bob: Maybe not. To tell you the truth, I have been seeing things since I was a kid.
(じゃないかもね。本当のことを言うとさ。僕は子供の頃からいろいろなものが見えるんだ。)
Joan: You mean, ghost?
(幽霊ってこと?)
Bob: You can say that.
(そう言ってもいいかな。)
Joan: Oh, my God.
(ちょっと待ってよ~。)
この場合はそんな感じになりますが、「幽霊をみる」が、ただ「幻想をみる」といった意味に使われる場合もあります。例えば、
(Lisa is in bed at the hospital.)
Lisa: I've been seeing my dad standing over there.
(この頃、パパがあそこに立っているのを見ているの。)
Mother: You must be seeing things, Lisa. Your father has been dead for 5 years.
(あなたは幻を見ているのよ、リサ。お父さんは5年前に亡くなっているのよ。)
といった具合ですかね。幽霊も幻想も、同じと言えば同じなんですけどね。話す意図、文脈によってどちらの意味にも取れるということで理解すればいいと思います。結論としては、I'm hearing things.とI'm seeing things.に使われる知覚動詞(hearとsee)の進行形の持つ意味合いはどちらも同じで、また、hearing thingsとseeing thingsの意味合いも同じということになりますね。もちろん、hearとseeの違いはありますが…。
いかがでしたか?え?そんなことは前から知っていた?すみません…(冷汗)。ま、復習ということでご勘弁を。Let's refresh our memory, shall we? Umm…okay. See you in the next fresh story, folks. Goodbye for now! nao