Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

<再登場>「使える英語表現」(No. 15)「この歌を聞くと母のことを思い出すわ」

2008-05-30 | Weblog
Dear folks,

I really have no time to write another new one... Sorry, thus, please enjoy the following! See you in the next new story,,,I hope. Nao


表現15)This song reminds me of my mother.(この歌を聞くと母のことを思い出すわ)

皆さんはここで使われている「remind」、使ったことありますか?え、ある?じゃあ、もう言わない…。じゃなくて、それなら今回は読まなくてもいいで~す。いや、読んでくれるとうれしいかな、やっぱり…。では、まずは形から見て行きましょう。以下を見てください。

□(A)remind(B)of(C)
(AはBに C のことを思い出させる、連想させる)

となります。では動詞「remind」について。なぜ「remind」が「思い出させる」「連想させる」になるのか?「remind」をよくよく見ると、「re+mind」ですよね。まずは「mind」の意味はと言うと…。「心」「気持」、ですよね。でも、それは名詞だから、ここは動詞の意味を探す必要あり。そう、「Do you mind?(気にしない?)」とか「Mind your own business.(余計なお世話。あなたには関係ない。)なんかに使われるやつですね。意味は~「気にする」「気を付ける」みたいに、良きにしろ、悪きにしろ、「気にかかる」って感じですね。
  

そうすると、もとに戻って、「re」(再び、また)がその前につくわけなので、「remind」は「再び気にかかる」あるいは「また心にそのことが浮かぶ」って感じの意味になる。そこで、「思い出す」「連想する」といった意味合いが出てくるわけです。ただ、気を付けなければいけないのは、この場合、この動詞は他動詞だということ。「他動詞?またやっかいなことを…」って思ってます?では、ちょっとだけ。
  
他動詞とは、一人(?)では生きて行けない(?)、つまり、「他」の者(?)がいなければ存在できない(意味を持たない)「動詞」のことです。簡単に言うと、「目的語」っていうやつをすぐその後に持たないと存在できない動詞のこと。それに比べて「自動詞」は「自分」(?)一人(?)でも意味を成す動詞のことです(例えば「run」(走る)「cry」(泣く)等々)。
  
またもとに戻りますよ~。で、他動詞である「remind」はその後に目的語をとり、「(目的語)に~を思い出させる」っていう使い方をするわけです。しかし、何を思い出させるのかを言わなきゃいけませんよね。そこで、その思い出させるもの、つまり、「目的語」が思い出すものは「of」で導きます。考え方としては『~の(of)ことを思い出させる』って覚えましょう。そこで、前述したように…

□(A)remind(B)of(C)
(AはBに C のことを思い出させる、連想させる)

となるわけですね。一例として、前にある映画で子供をなくしたお母さんが近所に住む子供のお母さんに言った一言(名前は違うと思いますが…)をどうぞ。

Your daughter reminds me of Mary, my daughter, who died several years ago.
(あなたの娘さんは、私に数年前に亡くなった娘、メアリーを思い出させま
す。)

もうひとつ、こんな日常会話の一こまはいかがでしょう。

(at a restaurant)
Nancy: I have to call my boss at 9 today.
(今日9時にボスに電話をしなければいけないの。)

Nao: It is a little after 6 yet. Forget it and let's enjoy dinner.
(まだ6時ちょっと過ぎだよ。そんな事は忘れて食事を楽しもうよ。)

Nancy: I know, but this is very important. Would you remind me of the call when the
time comes?
(わかってるわ。でも、これとても大事なの。時間がきたら電話のこと言ってくれる?)

Nao: Sure. Oh, I have an idea. Why don' I set my watch so that the alarm will remind us of your call?
(もちろん。そうだ。いい考えがある。僕の腕時計をその時間に設定して、アラームで電話のことを思い出すようにするっていうのはどうだい?)

Nancy: Super!
(すごくいい考えね。)

いかがでした?わかりました、使い方?わからなくなったら、また読み直してくださいね。Then, it will surely remind you of the use of the word, remind. I will also try to remind you of the words and expressions you have studied in this book as much as possible in my future writing. Bye for now, folks. Nao

<再登場>「使える英語表現」(No. 14)「それでピンときた?」

2008-05-29 | Weblog
Good evening, everyone! How're you today? Me? Busy as usual(いつものように忙しい), and today, becaue of which (それがゆえに), I cannot create a new story, folks. I'm sorry, but below please find the old story that should be as interesting(同じくらいにおもしろい). It is a simple expression(表現), but it can be used with ease(簡単に). Enjoy! Nao

表現14)Does that ring a bell?(それでピンときた?)

さて、「ring a bell」とは…そう、そのまま訳すと「ベルを鳴らす」ですね。でも、どうして「ベルを鳴らす」が「ピンとくる」になるのか?これは、そう難しくはないですね(^^)。想像できますよね、頭の中でベルが鳴る様子を…?ん、そんなマンガなかった?そう、何かひらめいた時に頭の中(上?)で電球がつくマンガはよくありますね。英語の世界では(欧米か!…sorry…)その様子をベルを使って表すっていうことです。つまり、頭の中でベルがなる、ならす、ってこと。それが、「何かのきっかけで何かを思い出す」→「心当たりがある」「ピンとくる」って意味になるわけです。
 
では、今日の会話、どんな状況がいいかな~?そうだ!では、どうぞ…。

Nina: Hi, Nao. Look. Where were you yesterday around 7 o'clock at night?
(ハイ、ナオ。ねえ、昨日の夜の7時頃、どこにいたの?)

Nao: Yesterday? Ah, I was still working at my office.
(昨日?あ~オフィスでまだ仕事中だったけど)

Nina: Really? I called your office many times, but nobody answered.
(ホント?オフィスに何回も電話したのよ。でも、誰も出なかったわ)

Nao: Is that right? I may have been out already at that time.
(そうだったの?その時には僕はもう外だったかもしれないな)

Nina: Okay. Then, where were you?
(わかったわ。で、どこにいたの?)

Nao: Oh, I don't know. Where was I? Seven, right?
(そうね…わからないなぁ。どこにいたか…7時だよね?)

Nina: Okay. I will help you. French Restaurant Bistro at Sheraton. Does that ring a bell?
(いいわ。助けてあげる。シェラトンのフランスレストラン、ビストロ。それでピンときた?)

Nao: Oh, yes, I remember now. I had a business meeting with my client…a sales manager….
(あ、そうだ。今思い出したよ。お客さんと仕事の話があったんだ。セールスマネージャーの…)

Nina: A WOMAN sales manager in a sexy dress, right?
(セクシーな服を着た、女性のセールスマネージャーなんだ。でしょ?)

Nao: Yeah…well…ah…you know….
(いや…あの…あ~…だからさ…)

皆さんはこんな状況、まさか、心当たりないですよね。I hope it doesn't ring a bell. Then, see you next time, guys. Good-bye! Nao

「使える英語表現」(No. 76)「このゲームにはまってるの」

2008-05-28 | Weblog
表現76)I'm hooked on this game.(このゲームにはまってるの)

今回の表現は、イメージ化すればすぐに頭に入ります。皆さん、hook(フック)の意味、知ってますよね?そう、日本語でもフックと呼ばれる物、あるでしょ。どこに?家庭用品売り場ですよ。「あ、物をつり下げる、あれのこと?」そうです。でも、hook(フック)そのものは、あの曲がったところを指しますよね。簡単に言えば、釣り針のような形をしたもの、ってことですね。それが動詞になると、フックで「引っ掛ける」「釣り上げる」という意味になります。そして、その動詞が受け身形で、その主語が「私」なのですから、I'm hooked を直訳すると、「私は引っ掛けられている」になりますね。

想像してみてください。あなたは、服の襟が天井からぶら下がっているフックに引っ掛かって身動きできない。しかもです!足は地面についていない…そう、フックに引っ掛かって、宙ぶらりん状態なのです(ちょっとマンガチック?)。この状態のことを、I'm hooked というわけです。ここまではいいですよね。

そして、バタバタするあなたは、何気なく下を見ます。すると、そこにあったのが、このゲーム(?)(this game)だったのです。あなたはどんなに動こうとしても、フックに引っ掛かっているため、その上(on)から離れる(逃れる)ことはできない…(想像終了)

つまり、何かに夢中になって、それから逃れることができない。言い換えると、「はまっている」という意味を持つ表現が、I'm hookedで、そのはまっているもの(冒頭の文ではthis game)を言う時には、前置詞の on を使わなければならない。それが今回の表現、I'm hooked on + something(何か)というわけです。

実はこの表現、始まりはドラッグ中毒の状態を示すいい回しだったのですが、時間とともに一般化され、今では日常表現として、「何かに夢中になっている」「はまっている」を意味するようになったというわけです。ですから、I'm hooked と言っても、ドラッグとは思われないので安心してくださいね。あ、でも、何に「夢中か」「はまっているか」は、できればすぐに言った方がいいかも…(?)。この表現、覚える時は必ず、I'm hooked on(何か)と覚えてくださいね。では、この表現を使った会話です。皆さん、声を出して読んでみてくださいね。では、Here you go!

Jenny: What're you doing, Tim?
(何してるの、ティム?)
Tim: Hi, Jenny. I'm playing games.
(ハイ、ジェニィ。ゲームしてるんだ)
Jenny: Is it Nintendo DS?
(それ、任天堂のDS?)
Tim: Right. I have just bought it.
(そうだよ。買ったばかりさ)
Jenny: Can I see it?
(見てもいい?)
Tim: Sure, go right ahead.
(いいよ、じゃこれ)
Jenny: Thanks. I like to play…this game.
(ありがと。私はね~このゲームが好きなのよね)
Tim: You know how to play it, don't you?
(遊び方、知ってるんだ)
Jenny: Of course. I'm hooked on this game.
(もちろんよ。このゲームにはまってるの)

<45 minutes later/45分後>

Tim: Jenny. Can I get it back now?
(ジェニー。もう返してもらえるかな?)
Jenny: Be quiet, Tim! I'm winning now.
(静かにしてよ、ティム!今勝ってるんだから)
Tim: Okay. If you really like it, why don't you buy it?
(わかったけどさ。それがそんなに好きなら、買ったらどうなの?)
Jenny: Are you kidding? I'm hooked on this game, so I'll be playing it all day long.
(ばかじゃないの。私はこのゲームにはまってるよ。そんなことをしたら、一日中ゲームやってるじゃない)
Tim: So?
(だから?)
Jenny: Do you think I'm stupid enough to waste that much time?
(私がそんなに多くの時間を無駄にするほどばかだと思う?)
Tim: Ah…I don't.
(あ~そうは思わないかな)
Jenny: Good. Damn it!
(じゃあいいわ。ちくしょう!)
Tim: …

人間、何かに hooked されると、時間を忘れますよね。皆さんは、今、何に、はまってます?はまってるものを頭において、言ってください。はい!I'm hooked on(  ). Good. You have learned it all right. This is it, today, folks. See you in the next story. Good-bye! Nao

「使える英語表現」(No. 75)「のどまで出かけてるんだけどな~」

2008-05-27 | Weblog
表現75)It's on the tip of my tongue.(のどまで出かけてるんだけどな~)

よく何かを思い出そうとして、思い出せそうなんだけど、思い出せない時ってありますよね。そんな時に使う表現が、今回の表現です。この表現、面白いでしょ。「それは、自分の舌の先(先端)の上にある」という言い方。もちろん、「それ」は、思い出そうとしているものですよね。それが、舌の先に上にあるんだけど、出てこない…ということですね。でも、思い出そうとしているものが、舌の上にあるとは…?

これと同じ意味の日本語は、冒頭にあるように、「のど(喉)まで出かけている」、つまり、のどまでは来ているけど、出てこないということ。英語では、舌の上、日本語では、のどまで…?さあ、皆さんはこの違いをどう考えます?そして、それらが意味するものは…?(ジャジァ…あ、サスペンスじゃないですね)。

ここからは、あくまで私、naoの推察に過ぎませんので、まずは、ご注意を。私は、これは、言葉の発声(発音)と深く係り合っているのではないかと考えます。まず、日本語で、のどまでは出かけている、と言う時、もうちょっとで発声(言うことが)できるはずなのだが、それが出来ないことを意味する。

「でも、なぜ、のど?」それは、のどに声帯があり、日本語は音節文字体系(50音が一つの母音と子音(音節)でできており、その組み合わせで言葉ができているということ)を持っているため、日本人が言葉を言うということは、すわわち、母音を発声することになる。そして、母音は有声音であるため、のどにある声帯を震わせないと言葉は言えない。

つまり、この場合、のどは、声帯を意味し、思い出せばのどを震わせて言うことが出来るが、その思い出そうとしていることが、のどに出かけてはいるが、なぜか出てこない…。このもどかしさが、「のどまで出かけているのだが…」の語源ではないかと小生は思う次第なのです(あ、ちょっと文学的?)。

「では、問題の「舌の先」は…?」はい、こちらは英語の発音を考えればいいのです。英語はアルファベット言語のため、語の発声で重要なのは、日本語のように母音(有声音)ではなく、むしろ出てくる息をコントールする諸器官(唇、あご、舌等)の方です。それらの動きによって個々の発音が変わります。そして、その中で極めて重要な役割を果たすのが、舌というわけです。舌の位置(前後、高低)で母音の音も変わりますし、その位置で子音の音も変わります。つまり、英語で「舌の先にある…」ということは、その思い出そうとしているものが、今舌の上にはあるが、それが何かわからないため、舌をどう動かせばいいのか、つまり、どんな音を作ればいいのかわからない…。このもどかしさが、「自分の舌の上にはあるのだか…」の語源ではないかと考えるわけです(ふ~)。

皆さん、どうでしょう、この推理。ま、賛同するかどうかは別として、こんなところで今回の表現、It's on the tip of my tongue. を覚えてもらえたらと思います。では、会話です。今回は結構ストレートフォーワード(まっすぐ、ひねりのない、素直)な内容だと思いますので、すんなり頭に入ってくると思いますよ。では…Here you go!

(at a party)
Micheal: John, we have to be very careful about the names of the people here. They are our very important customers.
(ジョン、ここにいる連中の名前にはくれぐれも気を付けろよ。みんな、うちのお得意様なんだからな)

John: I'm not good at names, Micheal. Help me, when I need it. Okay?
(おれは名前弱いんだよな~。マイケル、必要な時は助けてくれよな。)

Micheal: Sure, no problem. Here comes a lady.
(もちろん、問題ないよ。女の人がこっちにくるぞ)

Woman: Hello, John and Micheal. How are you, guys?
(ジョンとマイケルじゃない。どう、元気なの、二人とも?)

John: Oh, hello. I'm fine, thank you.
(ああ、どうも。元気ですよ。ありがとうございます)

Micheal: Good evening, Ma'am.
(こんばんは、奥様)

Woman: I have something to tell you, John. Could I speak in person?
(ちょっと話したいことあるんだけど、ジョン。二人で話せる?)

John: Sure, Ma'am. Micheal, who is she?
(もちろんですとも。マイケル、彼女、誰だっけ?)

Micheal: Well, I have met her before. It's on the tip of my tongue, but…
(え~と、前に会ったことはあるんだよな。のどまで出かけてるんだけどな~)

Woman: John! Over here.
(ジョン!こっちよ)

John: Yes, Ma'am. Micheal! Quick. Remember her name.
(はい、わかりました。マイケル!早くしろよ。彼女の名前、思い出せよ)

Micheal: I know, I know. It's still on the tip of my tongue.
(わかった、わかったよ。やっぱ、のどまで出かけてるんだけどな~)

John: Okay. I will get her name. Ma'am, I can't believe it, but, Micheal doesn't remember your name. What a guy!
(わかったよ。おれがなんとかするよ。奥様、信じられないんですけど、マイケルが貴女の名前を思い出せないなんて言ってるんですよ。困った男ですよね~)

Woman: Micheal, is it true?
(マイケル、それ、本当なの?)

Micheal: No, I…know…but…
(いえ、僕は、知ってるん…ですけど…)

Woman: Oh, Micheal. How disappointing! My name is …Oh, John, tell him who I am.
(なんてことなの、マイケル。がっかりしたわ。私の名前はね…そうだ、ジョン、彼に言ってくれる、私が誰か)

John: … (whomp)
(…(バタン!))

Woman: John! What happened?
(ジョン!どうしたの?)

Micheal: Good idea.
(いい案だ)

ビジネスでは、人の名前を覚えておくって、大事ですよね。特にお得意様の名前はね。僕は昔から人の名前が苦手で、いつも、It's on the tip of my tongue.状態です。困ったものです。でも、卒倒する真似まではする必要はないので、なんとか、いろいろな手を使って思い出そうとします。あ、ベストの方法はですね、「すみません。名詞、前にもらいましたが、もう一枚もらえますか?いやね、なくしたみたいなんですよ。(相手が出したらすぐにその名前を見て、「あ、すみませんね、○○さん」と言いながら、それを受け取るわけです。それで、めでたし、めだたし…。では、今回はこの辺で。Good-bye, guys, See you all in the next story. Good night! Nao

「使える英語表現」(No. 74)「振り出しじゃん」

2008-05-26 | Weblog
表現74)We are back to square one.(振り出しじゃん)

実は、今回の表現の日本語訳、英語の語源を表わしているのです。と言ったら、その意味、わかります?わかる人は…その通りです!じゃあ、わからない人のためにお話しましょう。では、まず、その直訳から。

「私達は、最初の(one)四角(square)に戻った(back)」…え?どうして「最初の四角」か、ですか?順番を表わす数字(1番、2番…)が付いている物を英語で言う時は、日本語とは逆になりますよね(わからない!)。はい、例えば…テニスコートがたくさんあると、日本語では、1番コート、2番コート、3番コート…でも、英語では、Court 1、Court 2、Court 3…になりますよね。上の場合も同じです。square (四角)1(one)、square 2(two)、square 3(three)…という具合です。

ということは、「1番の四角」(square 1)に戻ったということがどういうことなのか、それがわかれば謎は解けるわけですね。言い換えると、「1番の四角(square 1)に戻る=振り出しに戻る」となる状況を考えればいいわけです。さて、それは、どんな状況でしょう?(思案中…思案)あ、もうわかった?ですよね~。答えは、もちろん、ゲームの時で~す(拍手)。

(真面目に…)ゲームで、「スタート」から始まって、最初に「上がり」になった人が勝ち、というものは結構多いですよね。代表的なものは、日本だと双六(すごろく)ですね。サイコロを振って、出た数だけ前に行き、何かを失敗したら後戻り、早く上がった人が勝ちっていう、あれですね。実は、今回の表現はそこから来ています。

ゲームのスタート時点では、最初の四角(square one)にいて、そこから先の四角(square)に進んで「上がり」を目指すわけですが、途中、何らかの失敗をしたら、始め(振り出し)の四角(square one)に戻って最初からやり直し。実は、そのことが今回の表現の始まりというわけです。「最初の四角に戻る」→「最初からやり直し」→「振り出しに戻る」(振り出しじゃん)というわけです。

「でも、欧米のどんなゲームからこの表現が生まれたのか…四角をつかったゲーム…?」気になりますよね~。実は、とある語源辞書を調べると、ボード(板)のゲーム(ゲーム版)や、外での遊びなどで四角を使ったものが多く…といった書き方をしていて、具体的にどんなゲームから来ているのかは書いてありませんでした。そこで、僕はあるアメリカ人に聞いてみました。「この表現が生まれたゲームって、何だと思う?」てね。そして、その答えは…

けんけん遊びでした!(え?わからない?)では、「けんけんぱ」では?ほら、片足でジャンプしたり、足を広げてマス(square)の中を跳んだりする、あの子供の遊びのことですよ。「あ、わかった!」(よかった…)この遊び、英語では、hopscotch(ホップスコッチ)と呼ばれます。ちなみに、彼女によると、この遊びは1800年代くらいから始まり(定かではありませんが…)、失敗すると最初の四角からもう一度始めるそうです(ルールはわかりません)。

ということで、back to square one の語源がわかったところで、会話です。さて、この表現、どんな風に使われるのか…Here you go!

(Jimmy, Jeff and Martin are planning to go to California from New York with a limited amount of money/ジミー、ジェフ、マーチンはニューヨークからカリフォルニアまで、限られたお金で旅行する計画をしています)

Jimmy: So, what happened to the cheap hotels on the way?
(それで、行く途中の安いホテルはどうだった?)

Jeff: I have found good ones and I have already booked them.
(いいところを見つけたんで、もう予約入れといたよ)

Jimmy: Excellent! The only thing we need is a good car.
(いいね!あと必要なのはいい車だけだよな)

Jeff: Martin was sure that he could use his brother's car.
(マーチンが間違いなく兄貴の車が使えるってさ)

Jimmy: Ok. Then we are all set. I've got a map all marked up for California.
(オーケー。じゃあ、準備完了だ。おれはカリフォルニアに行くための地図をちゃんとチェックしたし)

Martin: Hi, guys. Sorry, I'm late.
(やあ、みんな。すまん、遅れて)

Jeff: That's okay, Martin. By the way, what kind of car is it? Porsche? Just kidding.
(気にしなくていいよ、マーチン。ところで、どんな車なんだい。ポルシェかい?冗談だよ)

Martin: Well, I hate to say this, but, we cannot use my brother's car. He had an accident and the car is in a very bad shape.
(いやね。言いにくいだけどさ、兄貴の車、使えないだ。事故を起こしてさ。車は、そりゃあひどい状態なんだ。)

Jimmy: What? We are going in a few days. Oh, no. We are back to square one.
(うそ?おれたち、2、3日後に出かけるんだぜ。それじゃ、だめだよ。振り出しじゃん)

まあ、すべてなかなか計画通りには行かないもので。人生もね…あ、すみません、個人的。感傷的リマーク(remark/言葉)でした。でも、思い通りに行かないから面白いこともあるもので、皆さん、オプティミスティック(optimistic/楽観的)に行きましょう、ネ。では、今回はこの辺で。See you all in the next story. Wishing you another peaceful day tomorrow. Bye now! Nao

<再登場>「使える英語表現」(No. 13)「何かあったらまた連絡してね」

2008-05-25 | Weblog
Good afternoon, everyone. Since I have an appointment today, I don't think I can write a new story. So here you are. An old story, but an interesting one for you, I hope. See you again in the next new story. In the meantime, have a good one.

表現13)Keep me posted.(何かあったらまた連絡してね)

さて、今回は家族、友達、知り合い、恋人…あ、これはないかな?ともかく、人間関係をうまく続けていくために必要な表現を取り上げます(あ、ちょっとおおげさかな)。よく言いますよね、人とさよならする時に…「じゃあね。元気でね。何かあったらちゃんと知らせてね。い~い?」てな具合にね。その中の「何かあったらちゃんと知らせてね。」に当たる英語の表現が、「keep me posted」です。
 
ではまずその中の単語、「post」について。「ポスト?う~ん、郵便受け?」なるほど…。確かにまずその意味が頭に浮かびますよね。でも、「posted」は「ed」がついているので、この「post」は動詞ですよね。「ポスト」は名詞。なので、違う。では、動詞の「post」の意味は?
 
「post」には「掲示する、貼る、(インターネットなどに情報を)掲載する、載せる、投稿する」って意味があります(「英辞郎on the web」より)。つまり、何か新しい情報を与える、出す、って語感かな?そこから、「(人に)最新の情報を知らせる」って意味が来ているものと思われます。
 
なので、「keep + 人+形容詞(様子を表すもの)」で「(人)を(形容詞)の状態のままにkeepする」形(例えば、「It keeps me busy all the time.」等)に「post」を変化させて入れる…。変化?そう、「情報が知らされる」っていう状態を示すために「post」を過去分詞の形(受け身の時に「される」って意味を作りますよね)にして、形容詞として使うわけです。
 
そうすると、「Keep me posted.」は、「私を何かあればその情報が知らされている状態にいつもしておいてね」(???)を意味することになり、もっと日本語らしい言葉で言うと、「何かあったらまた連絡してね」
となるわけです。フュー!な、な、なんと、理屈っぽい…。確かに。でも、わかってもらえたでしょ、これで?そう願っていま~す。
 
では、この表現を使った会話の一例をどうぞ…。

(at the airport)
Rich: I have to go now. Thanks for everything, Naoki.

Naoki: Yeah, me too. Take care and keep me posted, alright?

Rich: Sure. Keep ME posted too, okay?

Naoki: No problem. Have a nice trip.

Rich: Thanks. Bye now.
 
と、かなり静かな別れ際を演出してみました。しかも、男同士の…。いかがでしょう(笑)。では、今日はこの辺にしておきたいと思います。では次回の物語(?)をお楽しみに…。See you soon, folks. Bye! nao

「使える英語表現」(No. 73)「そのこと、考えてみるよ」

2008-05-24 | Weblog
表現73)I will give it a thought.(そのこと、考えてみるよ)

この表現は、結構 straightforward (スロレートフォーワード/まっすぐ→そのまま)な表現です。直訳すれば、その意味はわかりますからね。つまり、私は(I)それに(it)与える(give)…(何をかと言えば)考え(thought)を。続けると、「私はそれに考えを与えるでしょう」…では、日本語にならないので、「(私は)そのことについて考えてみるつもりです」といった意味になります。

「じゃあ、I will think about it.と同じですよね。どうして…」はい、その通りです。意味は同じです。どちらも「それについて考える」ということですからね。まあ、多少の違いがあるとしたら、そのニュアンスでしょう。I will think about it の主動詞は、もちろん、think(考える)ですから、「私」は「考える」とはっきり言っているわけですよね。一方、I will give it a thoughtの方は、主動詞は「give」(与える)で、「thought」(考え、一考、思考、思索)は、あることに関して「与えるもの」(目的語)となっています。つまり、この文では、はっきり「考える」と言っているのではなく、日本語的に言うと、「一考してみる」「それに思いをめぐらしてみる」あるいは、「考えてはみる」と言っており、「考える」とはっきり言うのが直球(直接的)とすると、「そのことに思考を及ぼしてみよう」といったニュアンスを持つこの文は、変化球(間接的)と言えます。

え?それを使う効果、ですか?そうですね~、「考える」ことを、ちょっと他人の事っぽく、客観的に言うことから、「慎重的」「妥協的」「ノンコミットメント(約束はしない)的」「回りくどい」、まあ、相手との関係においては、「きざっぽい」「かっこつけた」感じを相手に与えることになりますね。でも、相手からさんざん「あれしないさい」「これしなさい」とか言われた時に、素直に「よし、考えるよ」と言えない時には、I will give it a thought を使って、「ま、ちょっと考えてはみるよ」と言って、その場をうまく切り抜けることはできると思いますよ。うまく使ってみてくださいね。

この表現の変化球(あ、僕はテニスだから、スピンかな?)として、以下の言い方もありますので、ご確認を。

□ I will give it some thought.
注)a の代わりに「いくらかの」を意味するsomeが使われているだけです。

□ I will give it another thought.
注)another(他の、もう一つの)を使うことで、「再度考える」となります。

上の方は、a thought の時より全文が発音しにくいでしょ?リズムもちょっと悪くなりますしね。なので、a thoughtと言う時よりは、意味的にはちょっと重く(?)なる感じがありますね。なので、使われる頻度は少ないかな、a thought より。

下の方は、文字通り、一度考えを伝えた後にそれについて何かを言われて、「わかった。もう一度考えてみるよ」と言いたい時に使う表現です。これは、誰かにだめ押しをする時にも使われます。以下をどうぞ。

Don't give it another thought.
(それについては、もう(ごちゃごちゃ)考えないこと/迷っちゃだめだよ/気にするなよ)

ね?その感じ、わかるでしょ。では、今回の表現が出てくる会話です(あ、あのテープあったかな~)。Here you go!

Bill: I had a fight with Pat yesterday. I sometimes don't understand her.
(パットと昨日喧嘩してさ。時々、彼女のことわからなくなるんだよなぁ)

Naoki: You don't, huh. Well, I think you should think about your relationship with her. She is okay, but, she is not really your type.
(わからない…んだ。う~ん、君はさ、彼女との関係、考えた方がいいと思うな。彼女、いい娘だよ。だけど、君のタイプじゃないよな)

Bill: Do you think so? You are my best friend, so I will give it thought, .
(そう思う?君はおれの親友だもんな。じゃあ、考えてみるわ)

(a few days later/2、3日後)

Naoki: What's up, Bill?
(調子どう、ビル)

Bill: I broke up with Pat. We were discussing our relationship and she snapped. I don't know…
(パットと別れたんだ。僕たちの関係について話してたんだけど、彼女、切れちゃってさ。どうしたらいいか…)

Naoki: Don't give it another thought, Bill. She is okay.
(もう考えることないって、ビル。彼女は大丈夫だから)

Bill: How do you know?
(どうしてわかるの?)

Naoki: Now, I'm taking care of her. Sorry, Bill. I got to go. We are going to the movies. Bye!
(今、おれが面倒みてるから。あ、ごめん、ビル。おれ、行かなきゃ。これから映画に行くんだ。じゃあね)

Bill: Did I say he is my best friend?
(おれ、やつのこと、親友って言ってたっけ?)

あ、上の話はあくまでフィクションで、登場人物の名前は、役名ですので、くれぐれもお間違いのないように…(I should have given it another thought…名前、変えとけばよかったかな?)Okay, guys, This is it. I will see you in the next story. Have a good one! Nao

「使える英語表現」(No. 72)「いまさら逃げるなんてできないよ」

2008-05-23 | Weblog
表現72)You cannot back out of it now.(いまさら逃げるなんてできないよ)

「え?back は動詞じゃないんじゃないの?」ってですか?その質問、すっごく当然だと思います。でも、実はbackには動詞もあって、日常よくこういう使い方するんですよ。基本的な意味はそのまま…つまり、戻る、バックする…ですが、それが動詞として使われます。ですから、文脈によって、「戻る」「後ずさり(後退)する」「もとに戻る」「止める」「引き下がる」「撤退する」「逃げる」「避ける」みたいな意味になります。

しかし、その意味でbackという動詞が使われる時には、必ずその後にoutが付いて、back out という形で使われますので、覚える時には、back out で覚えておきましょう。え?その後に来る言葉(前置詞)は何か?はい、もし、その後に何か「止める」「避ける」等をしたい具体的な対象が来た場合は、of を使って、back out of (~から逃げる、撤退する、引き下がる…)にするか、onを使って、back out on(~を(において、に関して)止める、後退する…)にするか、そのどちらかだと覚えておいてください。もちろん、そのどちらも付かす、ただ、Don’t back out!(引き下がるなよ!)みたいに、文脈まかせでその内容を言わないこともありまので、念のため。

説明は…こんなところかな?ややこしくはないですよね。では、今回の表現が使われる会話をみてみましょう。Jerry とTomは友達で、Tomはちょっと前にJan(ジャン)と別れたばかり。さて、どんな会話になるのやら…Here you go!

Jerry: Are you going to Sally's birthday party?
(サリーの誕生パーティに行くの?)

Tom: Yeah, surprisingly, she invited me.
(ああ。びっくりしたことにさ、彼女から招待されたんだ)

Jerry: Do you know Jan is coming to the party?
(ジャンがパーティに来ること、知ってる?)

Tom: What? My ex(-girlfriend)?
(何て?僕の前のガールフレンドのかい?)

Jerry: Right. Something seems to be happening here.
(そう。何かありそうだよな)

Tom: We had a big fight about money and I don't want to see her. I will back out on the party.
(おれ達、お金のことで大げんかしてさ。だから、彼女には会いたくないんだよな~。おれパーティ、やめとこ)

Jerry: No, you cannot back out of it now.
(だめだよ。いまさら逃げるなんてできないよ)

Tom: Why not?
(どうしてさ?)

Jerry: Well, I promised to Sally that I would take you there without fail.
(いやね。おれさ、サリーにおまえを間違いなく連れて行くって約束したんだ)

Tom: I got it. You got some kind of deal with her, didn't you?
(わかったぞ。おまえ、彼女と何か取引したな?)

Jerry: You can say that. So, I cannot back out of it. Sorry, Tom.
(そうとも言えるかな。だからね、おれとしても引き下がるわけにはいかないわけよ、トム)

Tom: Jerry, please…
(ジェリー、頼むよ…)

ま、男同士の友情はこんなものでしょう。特になんらかの利害がからんだ場合はね。え?僕たちは違う?それは…友情、それとも?あ、すみません。余計な話でした…。今回の表現、back out (of/on)、使ってみてくださいね。あ、でも、この表現、自分から使うのはなかなか難しい…かな?あ、でも、こんな風に使うこともできますよ。参考にしてくださいね。

I am going to back out on the plan to go to Europe. I am going to Korea, instead.
(ヨーロッパに行くって計画には乗らないことにするよ。そのかわり、韓国に行ってくるんだ)

では、今回はこの辺で。See you again soon in the next interesting story. Good-bye, everyone. Nao

「使える英語表現」(No. 71)「うらやましがってね!」

2008-05-22 | Weblog
表現71)Eat your heart out!(うらやましがってね!)

この表現は、ちょっとややこしいのです。なぜって?その意味が状況によって微妙に、かなり(どっち?)変わってくるからです。ではまず、この表現をそのまま訳してみましょう。eat your heart ですから、誰でもわかりますよね。つまり、「あなた(おまえ)のハート(心臓?)を食べ尽くす」(outがあるので強調されます)ですね。ということは、それが命令形になっているので、「あなた(おまえ)のハート(心臓?)を食べ尽くせ!」になる…?

では、その表現が出来た背景について。語源をみると、どうも古代ローマ時代にさかのぼるようです(古!)。そしてそれを始めて使ったであろう人は、なんと、あの叙情詩「オデッセイ」を書いた、詩人ホーマーとのこと(え?誰?)。わからない皆さんはどこかの百科事典で引いてみてくださいね(僕も偉そうには言えませんが…)。

heart (心臓/ハート)は、そもそも人の感情と密接に繋がっており、感情の中心であると考えられてきました。あ、今は脳(brain)だとみんな知ってますけどね。でも、今でも「気持ち」のことを指す時は、日本語でも英語でも、「心」(ハート)って言いますよね。

人がつらい目にあったり、苦しむ時は、その感情(ハート)が段々小さくなる、あるいは、薄くなっていくって感じません?だってその反対だと、「心が大きくなる」とか「心が豊かになる」とか言うでしょう(納得!)。そこで、その感じを表現する言葉として使われ出したのが、eat one's heart out(今回の場合はeat your heart out)です。つまり、そんなつらい、心が痛むようなひどい状況は、あたかも自分のハート(heart)を食べている(eat out)も同様だというわけです。ですから、eat one's heart out は、「(どうしようもない状況に)ひどく不幸を感じる」「(悲しみや心配事で)つらい思いをする」といった意味になります。

え?でも、どうしてそれが冒頭の「うらやましがってね!」になるか、ですか?そう、そこが、ちょっとややこしいと言った点です。確かにeat your heart out は「あなたはつらい思い(不幸)を感じる」という意味に違いありません。もっと原義に近い言い方をすると、「自分のハートを食べて少なくするほどにつらい思い(不幸)を感じる」といったところです。でも、それが命令形の文になったらどうなるか…。

「自分のハートを食べて少なくするほどにつらい思い(不幸)を感じなさい」、あるいは、「つらい思い(不幸)を感じなさい」になりますよね。でも、何(誰)に対して?…それは、その言葉を言ってる人に、ということになります。だって、命令形を使う以上、言ってる人は、それを自分との関係で言うのが自然ですからね。

そこで、「不幸せを感じなさい」→「いやな感じ(もやもや感)を感じなさい」→「ジェラシーを感じなさい」→「うらやましがりなさい」、そして最後に、「うらやましがってね!」という語感になるわけです。これはあくまで一つの訳ですから、その意図する意味は使う人によって千差万別ということになります。その感覚さえわかってもらえれば大成功です。

ですから、eat your heart outそのものの意味は、けっこう暗いわけですが、それを誰かに命令形で言うと、冗談っぽい言い方になるというわけです。あ、もちろん、冗談じゃなく言うと、「苦しめ!」「ざまあみろ」「どうだ、うらやましいだろ」みたいな、品の悪い、性格の悪さを示す言葉になりますので、使う時は、ちょっと茶目っ気を持って、冗談っぽく言うようにしてくださいね。間違うと、人間関係が破壊され、それこそ、言ったあなたが、eat your hear out(すっごくつらい目にあう)ことになりますよ。お気を付けを…。では、簡単な会話で今回の表現を確認してみましょう。Here you go!

(at a theater/劇場で)
Anne: Eat your heart out, everyone. I got the lead in the next play.
(うらやましがってね!みんな。今度の舞台の主役は私よ)

Mary(talking to Jane): Why is she? I thought Janet got the lead.
(ジェーンに向かって)なんで彼女なの?ジャネットが主役だと思ってたわ)

Jane: There was a rumor that Anne was dating with the producer.
(アンがプロデューサーとデートしてたって噂があったじゃない)

Mary: That's right. And Janet doesn't like him, so she said no to his asking her out.
(そうだったわね。そして、ジャネットは彼のこと好きじゃなかったから、彼からのデートの誘い、断ったしね)

Jane: Yes, I remember that.
(そうだったわね。覚えてるわ)

Mary: Look at Janet. She is eating her heart out. Let's talk to her later.
(ジャネットを見てよ。すごく落ち込んでるわ。後で話しに行きましょう)

Jane: Sounds like a good idea.
(いい考えね)

芸の世界は大変ですね。しかし、競争は芸の腕で競ってほしいものですよね。別のところではなく…。今回は日本語の発想にはない、きわめて英語的な表現を取り上げました。ただ一つ気になっていることがあります。それは…この表現が現在どの程度頻繁に使われているかということ。ま、こんな状況、あんまりないですしね。たまたま使える状況があった時にでも(もちろん、英語を話す環境でね)皆さん、使ってみてくださいね。例えば…アメリカ留学中に宝くじが当たった時とか…Eat your heart out! I got a winning lottery ticket. …て、そんなことないですよね。では、また。See you in the next story, guys. Good-bye! Have a good one! Nao

「使える英語表現」(No. 70)「私がはっきり言ってあげるわ」

2008-05-21 | Weblog
表現70)I will spell it out for you.(私がはっきり言ってあげるわ)

スペル(spell)っていう単語は皆さんご存知ですよね。「で、その単語のスペルは?はい、君!」とか学校時代によく言われましたよね、先生に。スペル、つまり、「つづ(綴)り」ですよね。そしてそれが動詞なので、「字をつづる」あるいは「字を正しく書く」とかの意味になります。ですから、spell it で「それを正しく書く」という意味になりますよね。でも、今回の表現の場合は、その後にout がありますね。out が「外に」「外へ」「外に出す」という意味を持っているのは皆さんもご承知の通りです。

そうすると、spell it out ですから、「それを正しく書いて出す」みたいな意味になりますよね。でも、人と話をしていて、いきなり何かの単語のつづりを言う…な~んてことは、普通はないですよね。でも、日本語でも「つづる」っていうと、書くばかりじゃなく、言葉に出すことを意味することもありますよね。英語でも同じで、会話の中でspell it outと言うと、「それを正しく言う」→「はっきり言う(説明する)」という意味にもなります。

「じゃあ、speak clearlyとどう違うの?」というご質問…ごもっともです。speak clearly は、何かを話していて、その話しぶりがはっきりしない、ごちゃごちゃしている…だから、もっと明快に話すことを意味します。一方、spell it out の方は、spellのもともとの意味が、アルファベットを一語一語、はっきりする(書く)という意味があることから、何らの内容を、隠し立てすることなく、すべてはっきりする(言う)という意味になり、そういう意味では、日本語の「洗いざらい言う」的な意味を持ちます。別のいい方をすると、「一つ残さず(包み隠さず)すべてを言う」また「一から十まで(隠さずに)言う」という感じですかね。

ですから、もし、あなた(男)が、女性から「Spell it out!」と言われたら、「全部言っちゃいなさいよ!」と言われたことになるわけで、この状況、ちょっと怖いことになるわけです。男性諸君、そんなことを言われないように、事はうまく隠すように…あ!違った(ヤバい)…正直になるようにね(ふ~)。ちなみに、spell には、「魔法」と言う意味もあります。その意味で使う場合は、cast /put a spell on(誰かに魔法をかける)という言い方をします。頭のどこかに置いておくと、その手の映画を見ている時に「あ、あの言い方だ!」って思うことがあるはずですよ。お楽しみに…。

では、本題に戻って、今回の表現を実際の会話(?)の中で確認してくださいね。では、いつもの言葉で…アブラカダブラ~(あ、spell じゃなかった…すみません)Here you go!

Jinny: Sam, I called you a couple of hours ago. Why didn't you answer the phone?
(サム、2、3時間前に電話したんだけど、どうして出なかったの?)

Sam: Oh, really? I didn't know that. I was driving, so I turned it off.
(あぁ, そうだったんだ。それは知らなかったな~。運転してたからさ、電源切ってたんだ)

Jinny: Do you turn off your cell phone when you drive?
(運転する時にケイタイの電源切るんだ)

Sam: Well, usually, I don't do that, but, this time, obviously, I did it for some reason.
(そうね~、いつもはしないけど…でも、今回は…実際に、なんかの拍子に、そうしちゃったみたいだね)

Jinny: For some reason, huh?
(なんかの拍子にね~)

Sam: What are you thinking? Are you saying that I was dating someone and I turned it off because of that?
(何考えてるの?まさか、僕が誰かとデートしてたから、だからケイタイの電源を切っていたとでも言いたいわけ?)

Jinny: That's exactly what I'm saying. Since you do not tell me the truth, I will spell it out for you, Sam. Listen very carefully.
(そう、まさしくそう言いたいわけね。あなたが本当のことを言わないなら、私がはっきり言ってあげるわ、サム。よ~く、聞くのよ。)

Sam: May I sit down?
(座っても…いいかな?)

Jinny: No, you CANNOT.
(い~や、ダメ!)

おやおや、この会話、どうも、もっと長く続きそうですね~。でも、皆さんにお付き合いいただくのも心苦しいので、今回はこの辺で…。(サム、頑張れ!)あ、心の声、聞こえました? 「Spell it out!」 はい、すみません…でも今回の表現は、しっかり理解できたみたいですね。よかった(冷汗)。Then, see you in the next story, folks. Have a good one. Nao