Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No.7/Part 2)

2005-08-30 | Weblog
表現7)What does it have to do with it?

この表現の使い方です。この表現は、話し相手が何かを言った時に、「え、どういうこと?よくわからない。その前のことと今言ったこと、一体全体何の関係があるの?」という気持ちが湧いてきた時に、あなたが使う表現です。ですので、あなたがわからないのが悪い(?)っていうよりも、相手の言い方、その論理がおかしいのでは、といった疑問を相手に投げかける多少非難めいたトーンを持つことになりますから、相手が目上や先生の場合は使わない方がいいでしょう。友達同士がセーフです。強く言えば口論、皮肉っぽく言えば皮肉あるいはユーモアとも響きますので、その時の気持ちをしっかり入れて使ってくださいね。なお、この表現の変形として以下の表現もよく使われます。

What has it got to do with it?(has → has got)*かなりくだけた言い方です。
What has it got to do with that?(it → that)*that が強調されるので、かなり攻撃的?

では、会話の一例です。
(at a club meeting)
A: Guys, we have to make a serious decision on this issue.
B: Right. Why don't we have a meeting tomorrow too?
C: Tomorrow is Saturday, isn't it?
B: Yeah, what about it? Ah, tomorrow is your girl friend's birthday, isn't it?
C: So? What does it have to do with it?
B: Nothing, of course. Let's have a meeting on Sunday?
C: Good idea.

わかりましたか?友達のことは考えてあげなきゃね。たとえ「それがどうした」って格好つけててもね。え?「It (date) has nothing to do with you any more, does it?」ですって?Wrong! It has got a lot to do with me still. In fact…See you in the next story. (N.N.)(C)2005

「使える英語表現」(No.7/Part1 )

2005-08-29 | Weblog
表現7)What does it have to do with it? (それがそのことと何の関係があるの?)

映画をみていると時々、いや、結構多く出てくる表現ですね。でも、まず始めの疑問。「「have to do」は「~をしなければならない」じゃないの?」って思ってません?そうですよね~、普通は。でも、その時は「have to do +何か(名詞)」ですよね。でも、ここでは「do」の後は名詞じゃなくて「with」(前置詞)。ということは「do with」で何らかの意味を持っている…?そうです、実は「to do with」で「~と関係がある~」「~に関係している~」って意味があるのです。次の例文をみて下さい。

1)I have nothing to do with it.
(僕はそれに関係する何も持っていない→「僕はそのこととは何の関係もないよ」)

2)The accident has something to do with the engine trouble.
(その事故はエンジンの故障に関係する何かを持っている→「その事故はエンジンの故障と何らかの関係がある」)

ということで、通常は「to do with」は、その前に「something」「anything」「nothing」
「a lot」等がついて「~と関係する何か(多くのもの)」といった意味で使われます。以下、今回の表現が作られる過程です。

it has something to do with it

it has (what?) to do with it
↓(what が前に出て…)
What does it have to do with it?

まずは文の形についての話しでした。次回はその使い方について話しをしますのでお楽しみに。See you very soon! (N.N.)(C)2005

「素朴な疑問~聞こえない~」(No. 2/Part 2)

2005-08-27 | Weblog
では、後半です。「英語の文章の中で強く発音されるものは何で、弱く発音されるものは何か…?」「う~ん、前の話しはなんとなくわかったけど、「機能語」とか「文法語」とか言われても、それらがどんなものか即座にはわからない…」ってですか?ごもっとも!そこで、簡単な見分け方。

Big Word(大きい/長い語)が「内容語」で、Little Word(小さい/短い語)が「文法語」。どうでしょう。まあ、Big Wordと言っても、名詞なんかには短いものもあるので、一概に「内容語」がすべてBig Wordとは言えませんが、少なくともBig Wordであるものは「内容語」であると言えるでしょう。でも、「文法語/機能語」と言われるものは、すべてLittle Wordと理解して問題ありません。

自分が文を読む、話す場合、Big Wordははっきり発音して、Little Word は軽く発音します。そうすると文全体の音はどうなりますか?そう!強弱ができて抑揚がつくんです。例えば、atを「アット」とは言わない。「アッ」と軽く発音するわけです。そしてその後に来る語(名詞=内容語)を強く発音する。例えばatの後にthe stationがきた場合、theも「文法語」ですから、これも軽く、弱く発音する。つまり、全体の句(at the station)をカタカナ書きすると、「アッダステーション」といった感じとなり、「アッダ」はきわめて軽く発音し、内容語の「ステーション」は強く発音するわけです。どうです、英語らしい発音になったでしょう?

これをリスニングに応用してみましょう。英語を聞く時に意識すること。「強く聞こえるところは内容語、つまり、意味を持った語であると意識すること」です。英語の理解力(リスニング力)は、それら(内容語)に神経を集中し、理解し、全体の意味を想像する習慣をつけることで、大きく伸びていきます。同じ人間文化ですから、英語であろうと、何語であろうと、ところどころの意味がわかれば何が起こっているか、何となくわかりますよね。

「でもLittle Word が聞こえないんじゃ、はっきりした意味はわからないんじゃ?」その通りです。なので、まずは「内容語」の理解から始め、全体の意味をぼんやりでも理解する努力をし、それと平行して「文法語」が聞こえるようになるために自分で文を読む練習をすることです。強弱をつけた読み方の練習を、声を出して…そう、いわゆる、「音読」ですね。これがとても大事です。そして英語をたくさん聞く。そうしていると、いつの間にか聞いている英語のLittle Wordの方まで神経が届くようになり、その語を無意識のうちに認識できるようになってくるはずです。

「本当かな~?」ですって?ともかく、一度前述したような練習、理解法を実践してみてください。読者の皆さんのため息まじりの「聞こえない…」が、いつの日か、歓喜の「聞こえた!」に変わるはずです!また、そうなることを心から祈っています。大丈夫!絶対に聞こえるようになりますよ。練習をした自分の脳を信じてください。そうすれば、脳は必ず期待に答えてくれますよ。僕の体験からの言葉です。「わかるかな~?」じゃなくて、「わかるはずだ!」と思って英語を聞くこと。これがリスニングの力を最大限に上げるコツです。実践してくださいね。ホントですよ、いいですね?ではまた!See ya!(N.N.)(C)2005

「素朴な疑問~聞こえない~」(No. 2/Part 1)

2005-08-27 | Weblog
前回は英語の音には強弱、イントネーション(抑揚)等があるがゆえにそんな音に慣れていない脳が音を認知できないことが「聞こえない」理由の一つである、といったようなことを言いました。特に文章になると「強く発音される音はなんとなくわかるけど、弱く発音される音は聞こえない」ですよね。では、そんな音の強弱には何らかの規則、あるいは法則みたいなものがあるのか?今回はこの問題を考えてみたいと思います。では、考えてください!………。

え、もう答えですか?えっと~…。はい!あります。では、英語の文章の中で強く発音されるものは何で、弱く発音されるものは何か…?

まず言葉(語)の種類(「品詞」とも言いましたっけ?)を考えてみましょう。名詞、動詞、助動詞、副詞、形容詞、前置詞、冠詞…。いっぱいありますね。「と言うことは、語の種類によって発音される強さが違う?」その通りです!では、どれが強く発音され(つまり強勢を受け)、どれが弱く発音される(強勢がない)のか?

答えは、その語自体が意味を持っているもの、つまり、「内容語」と言われるものが基本的には強く発音され(強勢を受け)、それ自体では意味を持たないもの(語)は弱く発音される、ということです。「内容語」とは、ですか?名詞、動詞、形容詞、副詞のことを言います。これらはそれ自体現実的意味を持っていますよね。

では、それ以外の語にはどんなものがあるでしょうか?a, the, to, of, at, by, that…等ですね。これらは何らかの現実的意味を持っているでしょうか?持ってないですよね。しいて「意味」と言えば、例えば「ある」「その」「~へ」「~のところで」「~によって」等、理屈っぽく言えば、文脈の中漠然とした概念を示している、というところでしょうか。それらの役割はというと、文の中で何らかの文法的役割、つまり、意味のある語と語をつないで一つの意味のある固まりを作り、聞き手、あるいは、読み手に正しい情報を伝える役割を果たすことです。ですので、それらは「機能語」あるいは「文法語」と言われます。そう、そんな語は常に弱く発音されるのです。だって、あんまり「意味がない」んですからね~。

あんまり長くなっても読みづらいので、このことについては後半でもうちょっと具体的に話しをしたいと思います。次回も読んでくださ~い。まずは、前半の終了です。Today is such a nice day. Let's go out and enjoy the rest of the summer! I will play tennis in the afternoon. In fact, I will be on my way to the tennis court very soon. See you all later! Have a good day! (N.N.) (C) 2005

「素朴な疑問~聞こえない~」(No.1/Part2)

2005-08-26 | Weblog
ではでは、前回の続きです。「なぜ聞こえないか?」について。僕は多くの英語学習者を教えてきましたし、また、見てもきました。そこでいつも気付くのは、日本人の英語の発音が日本語の発音にあまりにも強く影響を受けているということです。理由は別の機会に話したいと思いますが、実際の問題として、きわめて多くの人達は英語の音を忠実にまねしようとはしていない、あるいは、それができていないのです。ここで簡単に日本語と英語の「感覚的違い」について話したいと思います。

日本語の音はあるアメリカ人いわく、「マシーンガンのように響く」そうです。「マシーンガンのように…?」つまり、50音を結合してできた単語をならべて言葉を作るわけですから、そこら中に母音があり、その母音が次から次へと聞き手を襲う(?)わけです。母音は声帯を震わせて作る音、つまり、有声音なので強く響き、聞き手の鼓膜に衝撃(?)を与えます。それが次から次へと出てくるわけですから、日本語を知らない人にとっては、その音は「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…」といった調子で聞こえるわけです。

では、日本人にとって英語はどう響くのか?少なくても僕にとっては「ダ、ダダダダン、ダ、ダン、ダン、ダダダダン、ダ、ダン、ダン…」みたいな感じかな?さあ、皆さんはこのようなリズムを意識して英語の音、文章を再生してますか?ひょっとして「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…」調で言ってません?つまり、平坦な発音してませんか?それをいつもしていたら「英語の脳」はできませんよ。

簡単に言えば、抑揚のついた「英語らしい」発音を心がけているかということです。リスニングについて言えば、脳が日本語のような平坦な音「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…」しか認識できないようにプログラミングされていれば、いきなり、強弱があり、抑揚のある、流れるような音が来ても、そのところどころの平坦な音と同じ音程の部分についてはその音を認識できるかも知れませんが、それより上あるいは下の音程についてはついていくことができず、その音を認識することができないのです。結果、「わからない」という判断をします。

では、具体的に「聞こえるようになる」ためのアドバイス。まずはできるだけ多くの英語を聞いて、その抑揚、強弱のある音・音調を、英語と即座に認識する脳を作ること!まずは意味はわからなくてもいいです。ともかくも英語の音を脳に認識させることです。次に、あるいはそれと同時進行で、自分で英文を英語らしく言う練習をすること。そのためにはテープ、あるいはビデオ等を使って、聞いた英語を「ネイティブと同じスピードで言う」練習をすることです。だぶらせるようにすると自分の音との違いがよくわかります。

ともかくも同じスピードで言う練習をすることで、英音の持ついろいろな特徴を実感できます。この練習はまず単語から始めて、それから少しづつ長い英文に取り組むようにしましょう。この際、意味のある文脈がある方がいいので、英語の教材(?)は実際の会話が収録されたもの、例えば、インタビューや講演が収録されたテープ(アルク出版の「English Journal」等)や映画のビデオ・CDで英語の字幕が出るもの等を使うことを薦めます。

さて、英語が「聞こえる」ようになるための方策、第一回(前・後半)でした。いかがでしたか?これからもこのテーマについては続編を書きますので、乞う御期待(?)してくださいね。それでは今日はこの辺で。Byedie! (N.N.)(C)2005

「素朴な疑問~聞こえない~」(No.1/Part 1)

2005-08-26 | Weblog
「英語は長い間勉強してきたのにネイティブが何を言っているのかわからない…」そんな声、よく聞きますね。でも、どうしてなんでしょう?それにはいろいろな理由が考えられますが、まずは日本語と英語の音声学上の違いを多少(あんまり知ってもややこしいだけなので)知っておくことが大事です。

英語と日本語の一番大きな音声上の違い。それは日本語が母音(基本的には、あ、い、う、え、お(単純に言えば)の5つ)と簡単な子音でできた50の音節 (Japanese syllabary) の組み合わせでできた単語を使って言葉ができているのに比べて、英語は多くの子音、あるいは、その固まりと、二重母音(ai等)を含めて15の母音が複雑に結合してできた単語で言葉ができている点が一つ。

そして、英語の単語にはいわゆるアクセント(accent)があり、音節(母音一つ、あるいは母音一つと子音の結合でできる固まり)の中核となる母音が強勢(stress)を受ける。つまり、強く発音される。母音が複数ある(複数の音節でできている)場合は、そのうちの一つに第一強勢(primary stress)があり、単語によっては第二強勢(secondary stress)もある。そしてそれ以外のところは無強勢となる。

簡単に言うと、英語の単語は強弱のある音でできているということ。しかも!です。その単語の音は別の単語とくっつく時に同化作用(assimilation)([but I]が[barai]に聞こえる等)が起こり、一つの単語ではわかったものが、複数の単語がくっついた時には何か知らない音の固まりに聞こえる…。あるいは、ある音が消える(reduction)([going]が[goin']と発音される等)ということが起こり短縮形([does not]が[doesn']になる等)を作る。また、全体に抑揚(イントネーション)がある。

ともかく、「英語ってやつは、なんだか知らないが、音が上がったり、下がったり、また、強く発音されるものがあるかと思うと蚊が鳴くように小さく発音されるものがあったりと、音の変化が多すぎる!」って、思いません?だから、「わからない!聞こえない!」って。

僕も最初はそうでした。「ふ~…わからん…」そんな言葉、よく使いました。じゃあ、どうしてわかるようになったのか?音声学でやるようないろいろなルール(上記した「同化作用」等)を理解したから?う~ん、違いますね~。それらは大学や大学院で勉強しましたけど、そんなルール知ってるからって即座に音を理解するのにはまったく役に立ちません。「じゃあ、どうやって!」…答えは簡単です。自分もネイティブの音をまねて単語を発音する、文章を読む、話してみる、そうすればいいのです。「そんなことはやってるよ」ってですか?そうかな~?

ちょっと長くなるので今日はこれまで。Part 2はできるだけ早く出しますのでお楽しみに。では、See you very soon! (N.N.)(C)2005




「使える英語表現」(No.6)

2005-08-24 | Weblog
表現6)Make a right. No, make a left.(右に曲がって、いや、左に曲がって)

あれ~、「right」あるいは「left」は形容詞ですね。なのに「a」がついている?「a」は名詞の前に来るものだから「right」「left」は、じゃあ、名詞?あるいは、非文法的な口語表現?ちょっと混乱しますよね。では、その答えの前に今回の表現がどんな時に使われるのかを考えてみましょう。

訳をみると、「~曲がって」って書いてありますね。そう、この表現は、車で走っている時にドライバーにたいし道案内をしている時に使う表現なのです。ということは、「右」「左」はそれぞれ「右方向」「左方向」ということですね。では、ここで「右に曲がってください」「左に曲がってください」という表現を自分なりに訳してみましょう。

「う~ん、昔習ったのはたしか…「Turn right」「Turn left」だったような?」ですよね。それでもちろんオッケーです。今回の表現は、そのくだけたバージョンだと理解してください。「なるほど。文法的じゃない口語表現なんだ!」…あ、ちょっと待ってください。文法に関してですが、「make」を無視して「a right」「a left」だけを考えると、たしかに非文法的です(「right」が「権利」なら話しは別ですが…)。

でも、「make a right」「make a left」は文法的なんですよ。な~ぜ?それは…「right」「left」の後に何かが省略されていて「表」に出てないだけだからなんです。では何が省略されているかというと、前述のみなさんの頭に浮かんだものを思い出してください。そう、「turn」です。つまり「Make a right turn.」「Make a left turn.」がもともとの文章で、「turn」は状況から聞き手が容易にわかるので省略されているのです。なので、問題の文章は「文法的」ということになります。わかりましたか?今度海外に行ったら、あるいは外国の人とドライブして道案内する時があったら使ってみてくださいね、この表現を。例えば以下のように…(?)。

Driver: Let me know where to go, okay?
You: Sure. Oh, make a left at the next corner.
Driver: All right.
You: Make a right here.
Driver: Wait! You said "Make a left," didn't you?
You: Right! No, left! I mean, you are right, but left…
Driver: …

混乱しないように、くれぐれも気をつけてね(^^)。See ya! (N.N.) (C)2005

「使える英語表現」(No.5)

2005-08-23 | Weblog
表現5)When push comes to shove, …(いざとなったら…)

ちょっと難しい言い方ですが、この表現は、将来の話し、何らかの計画の話しをしている時によく使います。「でもだいじょうぶ?心配なんだけど…」「まあ、いざとなったら…」といった具合です。ではその文の中身を見てみましょう。きわめて雑な訳をすると「プッシュ(push)がシャプ(shove)になる(come to)時には」となりますね。Pushは「押す/押し」で、Shoveは「突く」。どちらも「押す」ことには違いはないですが、その単語の意味する「力」(「押す」と「突く」)に違いがあります。

それらの単語の意味を文に入れてみると、「押しが突きになった時には」、もうちょっと日本語らしくすると、「押されていた状態が突かれたような状態になった時には」ではどうでしょう。わかりますか?つまり、最初はちょっとしんどい(pushされていた)状況ではあったものの、なんとかしのいでいたものが、それが、もっと大変な (shoveされたような)状況になった。ただがまんしているだけじゃあ押し倒されてしまう。「どうしよう…!」そんな危機的な状況になったら誰でも何かをして対処しようとしますよね。

そのような状況を伝える表現が「When push comes to shove(いざとなったら…), …」で、その取るであろう行動が「…」に入ります。ちなみに、push、shoveともその概念を指しているので、冠詞 (a, the) 等はつきませんので、念のため。では最後に例文です。

A: I will live on 500 yen each day until the next payday.
B: That's impossible! You have two more weeks to go.
A: Well, when push comes to shove, I will sell my watch.
B: That old Disney watch? Sure.

どうですか、分かりましたか?今回はちょっと難しい表現でしたが、何でもまずは自分でわかろうと努力することが肝心。でも、When push comes to shove, you can always ask someone. でしょ?See you next time! (N.N.) (C)2005

「使える英語表現」(No.5)

2005-08-23 | Weblog
表現5)When push comes to shove, …(いざとなったら…)

ちょっと難しい言い方ですが、この表現は、将来の話し、何らかの計画の話しをしている時によく使います。「でもだいじょうぶ?心配なんだけど…」「まあ、いざとなったら…」といった具合です。ではその文の中身を見てみましょう。きわめて雑な訳をすると「プッシュ(push)がシャプ(shove)になる(come to)時には」となりますね。Pushは「押す/押し」で、Shoveは「突く」。どちらも「押す」ことには違いはないですが、その単語の意味する「力」(「押す」と「突く」)に違いがあります。

それらの単語の意味を文に入れてみると、「押しが突きになった時には」、もうちょっと日本語らしくすると、「押されていた状態が突かれたような状態になった時には」ではどうでしょう。わかりますか?つまり、最初はちょっとしんどい(pushされていた)状況ではあったものの、なんとかしのいでいたものが、それが、もっと大変な (shoveされたような)状況になった。ただがまんしているだけじゃあ押し倒されてしまう。「どうしよう…!」そんな危機的な状況になったら誰でも何かをして対処しようとしますよね。

そのような状況を伝える表現が「When push comes to shove(いざとなったら…), …」で、その取るであろう行動が「…」に入ります。ちなみに、push、shoveともその概念を指しているので、冠詞 (a, the) 等はつきませんので、念のため。では最後に例文です。

A: I will live on 500 yen each day until the next payday.
B: That's impossible! You have two more weeks to go.
A: Well, when push comes to shove, I will sell my watch.
B: That old Disney watch? Sure.

どうですか、分かりましたか?今回はちょっと難しい表現でしたが、何でもまずは自分でわかろうと努力することが肝心。でも、When push comes to shove, you can always ask someone. でしょ?See you next time! (N.N.) (C)2005

「英文の構造を理解する」(No.2)

2005-08-22 | Weblog
前回は英文の全体を理解するために是非とも知っておかなければならない、大きな柱について話しをしました。つまり、英文は名詞句(主語の役割を果たす)と動詞句で出来ているということですね。日本語は主語(名詞句)がなくてもいい言語です(表面的にはですが…)。が、英語は必ずと言っていい程主語(名詞句)が必要です。そして、動詞句は主語(名詞句)が「どうし(動詞)た」あるいは「何なのか」を説明する役割を担う。

つまり、「英文は主語の名詞句(NP)と、それを説明する部分である動詞句(VP)の二つの固まりでできている」というのが前回の結論でした。そして、これを別の角度から見ると、こうなります。「英文には必ず主語の名詞句(NP)があり、それに呼応する動詞(Verb)がある。そしてその関係は、1対1である。」ということです。裏を返せば、動詞が一つあれば、かならずそれに呼応する名詞句(主語)が存在するということです。では、以下の文を見て下さい。

I want to eat the cake.(僕はそのケーキが食べたい)

動詞は2つありますね。「want」と「eat」ですね。ということは、そのどちらの動詞にもかならず主語がなくてはならない。では、2つの文章がその文(1文)を作っている、ってこと?そうなりますね。さて、「want」の主語はなんでしょう?もちろん、「I」ですね。では、「eat」の主語は?う~ん、他に主語になる名詞句(名詞だけでもいい)はないから、やっぱり「I」が主語になる…。もちろん、その通りです。だから上のような日本語訳になるんですね。つまり、上の文は以下のような2つの文章が一つになっていると考えられます。

I want(something).
I eat the cake.

頭の中では、もともとはこんな形になっているはずです。

I want [ I eat the cake]

でも、後に出てくる動詞(eat)の主語が前に出ている主語と同じなので、後の「I」を省略する。すると…

I want eat the cake.(???)

一つの文には動詞がひとつでしたよね。実は厳密に言えば、「「主動詞」がひとつ」ってことなんです。そして「主動詞」とは、「時制(現在、過去)を持つことができる動詞」のことを言います。つまり、文が2つ以上の動詞を持つ場合、主動詞以外の動詞は時制(現在、過去)を持たない動詞に変わってしまう、否、変わらなければならない、ことになるのです。そこで、「eat」は時制を持たない動詞の形(to不定詞)をとります。つまり、「to eat」になるわけです。そこで…

I want to eat the cake.

となります。別の言い方をすると、「to eat」のような不定詞の動詞の前には常にその主語が隠れているということです。でも、ホントに「I want (I)to eat the cake」なのか?以下の文を見て下さい。

I want him to eat the cake.

この場合「eat」の主語は?前の説明が正しければ「him」が主語?ということは…

I want [ he eats the cake] ってことですかね~。でもこれではちゃんとした文章じゃないですよね。では、[ ]をはずすとどうなるか?

「I want he…」はおかしいですよね、「he」は主語の時しか使えないから。正しくは、すぐ前に「want」があるので、「he」は「him」(目的格)に変わります。すると…

I want him eats the cake.(???)

この場合、「eats」は主動詞じゃないから時制(現在)は持てないですよね。なので、いわゆる「to不定詞」ってやつに変わって、「to eat」になります。そこで…

I want him to eat the cake.となり、その訳は、「僕は彼にそのケーキを食べてほしい」となるわけです。このことから、以下のことが正しいということがわかりますね。

I want (A) to eat the cake.
*Aは「to eat」の「eat」の主語であり、「to 」の前に隠れて存在している。

ごめんなさい!またまた、長く、そして、理屈っぽくなりましたね~。でも、今回わかってほしかったことは以下の通りです。

1) 英文には必ず主語の名詞句(NP)とそれに呼応する動詞(Verb)があり、その関係は。 
 1対1である。動詞があれば、必ずその主語がある。
2)(言い換えると)動詞があれば、かならずそれに呼応する名詞句(主語)が存在する。
2) 一つの文の「主動詞」はひとつであり、その「主動詞」のみが時制(現在、過去)をと
ることができ、他の動詞も同じ文に同居できるが、その際は時制をとらない形となる(to
不定詞等)。

それでは、次回の「英文の構造を理解する」をお楽しみに。あ、もっと面白いこと書かないと読んでもらえないかな~?今度はちょっと軽めのものにしよっかな…。では!Bye!(N.N.)(C)2005