Question 5: want toがワナに聞こえるんですが、どうしてですか?僕もそう言っていいですか?(17歳、高校生、男性(…のつもり))
Naoki: そう聞こえましたか~?いい耳してますね~。では、まず始めに、どうしてそんな音になるのか、一緒に考えましょう。普通はどう発音します?
Eさん: えっと…ウォント ツゥかな?
Naoki: まあ、そんな感じかな?ところで、wantの最後にtがありますよね。それと、そのすぐ後にtがある。つまり、~したいと言う気持ちを出そうとwant toを使おうとすると、wanttoとなって、tが二つ重なってしまいますね。その二つのtを別々に発音できます?
Eさん: え、それは~その二つの単語を分ければできますけど、早く言うとむずかしいですね。wantto…なんか、ウォントゥツゥって、舌がもつれちゃいますね(笑)。
Naoki: ですよね。普通どんな言語でもそうですが、同じ音が二つ続いて出てくると、そのうちの一つはなくなってしまうんですね。というか、二つが一つになってしまうって言う方がいいのかな。だって、言いにくいですからね。なので、want toは。wantoになってしまうわけです。つまり、同化しちゃうんですね。つまり、どうか(同化)しちゃうんですね~(笑)。
Eさん: あ、さむ。そんなダジャレも、どうか(同化)と思いますよ。
Naoki: うまい!あ、そんな話じゃないですね。失礼。ええ~、ですから、wantoをどう発音するかというのが問題ですね。前に英語の音は母音が二つ以上あれば、つまり、二つ以上節(syllable)があれば、そのうちの一つが強く発音されるって言いましたよね。英語は日本語と違って、ダ、ダ、ダ…って平坦なリズムじゃなくて、イントネーションがつくって言ったでしょ?この場合は二つの単語がくっついて一つの意味を作っていると考えると、単語レベルに近いですよね。では、どちらの母音が強く発音されます?
Eさん: そりゃあ、意味がある方ですよね、前の話によると…wantの方、ウォの方ですね。
Naoki: ピンポン!いや、その通りです!ということは、ウォン!ッゥって感じですね。でも、それじゃあ、まだワナに聞こえませんよね~。問題は、その発音を文の中で考えなければいけないということです。前に言いましたよね、音は文全体の流れの中で決ってくるということ。
Eさん: というと、この場合は…その後の動詞とかと関係があるんですか?
Naoki: その通りです。例えば、どこかへ…そうですね~、地鶏を、いや、マンゴーを食べに、宮崎に行きたいとしましょうか(皆さん、来てください~!)。その時は、I want to go to Miyazaki.になりますよね。want toは~したいって気持ちを出すだけですから、意味的には、その後にくる意味をもった動詞の方が大事ですよね。そして大事なものは強調される、これ、当然!なので、wantoGOって感じになります。文章の主語はいつでも大事なので、それははっきり発音する。すると…I(強)wanto(弱)GO(強)to(弱)TOKYO(強)となりますね。
Eさん: なるほど、なるほど。wantoが弱く発音されることはわかりましたけど、でも、まだ、wantoはワナになりませんよね?
Naoki: はい、もうちょっとです。では、試しに文全体を読んでみましょう。Iを強く、wantoを弱く、goを強く、to を弱く、そして、Tokyoを強く。意識して発音してみてください。(…………)どうですか?ここのポイントは、wantoを弱く発音する時に、その中でもWANtoの中にある最初の母音を強く発音することです。さあ、もう一度読んでみてください。(…………)さあ、どうなりました?WANが強くなった分、その後のtoがむちゃむちゃ弱くなるため、ほとんど音がでないでしょ。まず、nとtの区別ができなくなりません?それもそのはず。nとt は舌が当たるところが一緒なんです。だから、やっぱ、どうか(同化)なっちゃうわけです。つまり、舌を一回当てればいいかな?みたいにね。そして、ツゥーのゥはどうなりました?何かはっきりしなくなるでしょ?ここで英語の音の規則を一つ。「母音は弱く発音されると、半母音の音になる」ってこと。「半母音?」そう、あの変な記号ですよ。e の逆さまのやつ( ∂)です。音は、アを口の奥で、軽くこもったように発音する。ァ!って感じかな。では、どう聞こえるかというと…そうです!ウォンァになるのです!そして、我々にはワナに聞こえる。(よかった~(涙))では、「I(アイ)wanto(ウォンァ)goto(ゴールー*goとtoが一緒になるので、ゴータァ…でも、その最後が軽く発音されるため、ゴールーくらいの音になります)Tokyo.という文を、何度か言ってみましょう!ハイ、どうぞ!
Eさん : アイウォンァゴールートーキョ、アイウォンァゴールートーキョ…
Naoki: どうですか?最終的には、ワナって音になんとなく聞こえるでしょ?なので、英語のマンガなどでは、口語の感覚を出すために、want to をwannaと書きます。同じように、going to をgonnaと書きます。音の変化は同じような感じです。では、二つ目の質問の、皆さんもwanna、あるいは、gonna と言っていいのか、に対する回答ですが…いいです!しかし、いいですが、その後にくる動詞、つまり、何をしたいのかと一緒に、さらっと言ってください。なぜならば、wannaもgonnaも口語で早く情報(つまりその後の動詞の内容)を伝えようとした時に起きる現象で、後の動詞を強調するために弱く、でもわかりやすいようになった音なので、それだけが強調されると、きわめて違和感が出ます。ですから、あくまで軽く、後の単語、また、全体の文を意識して使うことが大事です。そうすれば、すっごく英語らしく発音が出来て、そして、ネイティブには自然に響きますよ。では、今日はこの辺で。Byedie!
(End of Story)
Naoki: そう聞こえましたか~?いい耳してますね~。では、まず始めに、どうしてそんな音になるのか、一緒に考えましょう。普通はどう発音します?
Eさん: えっと…ウォント ツゥかな?
Naoki: まあ、そんな感じかな?ところで、wantの最後にtがありますよね。それと、そのすぐ後にtがある。つまり、~したいと言う気持ちを出そうとwant toを使おうとすると、wanttoとなって、tが二つ重なってしまいますね。その二つのtを別々に発音できます?
Eさん: え、それは~その二つの単語を分ければできますけど、早く言うとむずかしいですね。wantto…なんか、ウォントゥツゥって、舌がもつれちゃいますね(笑)。
Naoki: ですよね。普通どんな言語でもそうですが、同じ音が二つ続いて出てくると、そのうちの一つはなくなってしまうんですね。というか、二つが一つになってしまうって言う方がいいのかな。だって、言いにくいですからね。なので、want toは。wantoになってしまうわけです。つまり、同化しちゃうんですね。つまり、どうか(同化)しちゃうんですね~(笑)。
Eさん: あ、さむ。そんなダジャレも、どうか(同化)と思いますよ。
Naoki: うまい!あ、そんな話じゃないですね。失礼。ええ~、ですから、wantoをどう発音するかというのが問題ですね。前に英語の音は母音が二つ以上あれば、つまり、二つ以上節(syllable)があれば、そのうちの一つが強く発音されるって言いましたよね。英語は日本語と違って、ダ、ダ、ダ…って平坦なリズムじゃなくて、イントネーションがつくって言ったでしょ?この場合は二つの単語がくっついて一つの意味を作っていると考えると、単語レベルに近いですよね。では、どちらの母音が強く発音されます?
Eさん: そりゃあ、意味がある方ですよね、前の話によると…wantの方、ウォの方ですね。
Naoki: ピンポン!いや、その通りです!ということは、ウォン!ッゥって感じですね。でも、それじゃあ、まだワナに聞こえませんよね~。問題は、その発音を文の中で考えなければいけないということです。前に言いましたよね、音は文全体の流れの中で決ってくるということ。
Eさん: というと、この場合は…その後の動詞とかと関係があるんですか?
Naoki: その通りです。例えば、どこかへ…そうですね~、地鶏を、いや、マンゴーを食べに、宮崎に行きたいとしましょうか(皆さん、来てください~!)。その時は、I want to go to Miyazaki.になりますよね。want toは~したいって気持ちを出すだけですから、意味的には、その後にくる意味をもった動詞の方が大事ですよね。そして大事なものは強調される、これ、当然!なので、wantoGOって感じになります。文章の主語はいつでも大事なので、それははっきり発音する。すると…I(強)wanto(弱)GO(強)to(弱)TOKYO(強)となりますね。
Eさん: なるほど、なるほど。wantoが弱く発音されることはわかりましたけど、でも、まだ、wantoはワナになりませんよね?
Naoki: はい、もうちょっとです。では、試しに文全体を読んでみましょう。Iを強く、wantoを弱く、goを強く、to を弱く、そして、Tokyoを強く。意識して発音してみてください。(…………)どうですか?ここのポイントは、wantoを弱く発音する時に、その中でもWANtoの中にある最初の母音を強く発音することです。さあ、もう一度読んでみてください。(…………)さあ、どうなりました?WANが強くなった分、その後のtoがむちゃむちゃ弱くなるため、ほとんど音がでないでしょ。まず、nとtの区別ができなくなりません?それもそのはず。nとt は舌が当たるところが一緒なんです。だから、やっぱ、どうか(同化)なっちゃうわけです。つまり、舌を一回当てればいいかな?みたいにね。そして、ツゥーのゥはどうなりました?何かはっきりしなくなるでしょ?ここで英語の音の規則を一つ。「母音は弱く発音されると、半母音の音になる」ってこと。「半母音?」そう、あの変な記号ですよ。e の逆さまのやつ( ∂)です。音は、アを口の奥で、軽くこもったように発音する。ァ!って感じかな。では、どう聞こえるかというと…そうです!ウォンァになるのです!そして、我々にはワナに聞こえる。(よかった~(涙))では、「I(アイ)wanto(ウォンァ)goto(ゴールー*goとtoが一緒になるので、ゴータァ…でも、その最後が軽く発音されるため、ゴールーくらいの音になります)Tokyo.という文を、何度か言ってみましょう!ハイ、どうぞ!
Eさん : アイウォンァゴールートーキョ、アイウォンァゴールートーキョ…
Naoki: どうですか?最終的には、ワナって音になんとなく聞こえるでしょ?なので、英語のマンガなどでは、口語の感覚を出すために、want to をwannaと書きます。同じように、going to をgonnaと書きます。音の変化は同じような感じです。では、二つ目の質問の、皆さんもwanna、あるいは、gonna と言っていいのか、に対する回答ですが…いいです!しかし、いいですが、その後にくる動詞、つまり、何をしたいのかと一緒に、さらっと言ってください。なぜならば、wannaもgonnaも口語で早く情報(つまりその後の動詞の内容)を伝えようとした時に起きる現象で、後の動詞を強調するために弱く、でもわかりやすいようになった音なので、それだけが強調されると、きわめて違和感が出ます。ですから、あくまで軽く、後の単語、また、全体の文を意識して使うことが大事です。そうすれば、すっごく英語らしく発音が出来て、そして、ネイティブには自然に響きますよ。では、今日はこの辺で。Byedie!
(End of Story)