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余部鉄橋(2023山陰道no6)

2023-12-10 | 山陰

 江戸時代の山陰道の旅のはずなのに、山陰近畿自動車道を走ってきた。まだ 14:30 だというのに厚い雲のした小雨のなかは夕暮れ気分。遠くに余部鉄橋が見えてきた。

 空の駅周辺案内図だ。「空の駅」って全国でここだけだと思ったら、ここを含めて5カ所もあった。いや驚き。

 ~高さ41mの浮遊感へご招待~としてこんなきれいな「空の駅」のご案内パンフをいただいた。そこには約100年の歴史を刻んだ「余部鉄橋」が生まれかわりました・・・としていた。この階段室に12基のLED投光器によって季節ごとに春=グリーン、夏=ブルー、秋=オレンジ、冬=ホワイトに変身するという。今は秋のオレンジ色だ。私たちは階段利用は御免被りエレベーターで41mを。

 エレベーターを降りて「海の駅」に向かいます。この鉄路が平成22年(2010)に完成した新しい線路だ。両壁がアクリル板で覆われている。この地が「ひょうご景観ビューポイント」150選に選ばれているというプレートがはめられていた。

 左が新鉄路、右が遺産として残されている旧線路。

 そこに空の駅ホームが続いていた。

 この駅は、地域住民の熱い思いを受けて、路線が開通後47年という長い時を経て開設された駅だという。何ともロマンあふれるお話だ。確かに本数は少ない。2時間経過しても列車のない時間帯もある。私のところを走る地方路線飯田線は時間に1本は間違いなく走っているのだから山陰本線とは名ばかりの地方鉄道なのか。

 この鉄路が明治45年に開通したときの記念にとして保存されている。ひとり歩くは2009年頃から折々旅をともにしていた彼。

 日本海はもうそこだ。この鉄橋から列車が転げ落ちたのが1986年12月28日 (昭和61)。大きな事故だった。かすかに記憶に残っている。そこでちょっと調べてみた。年末年始の「山陰お買い物ツアー」という客車7両編成の団体客用の臨時列車だったとのこと。旅を終えて、幸いにもお客さんを降ろしての回送列車だったという。余部鉄橋では、25m/s以上の風速で運転中止することになっていたとのことですが、その情報が的確に伝わらず、自重の重い機関車を残して7両すべてが落下してしまい、車掌ひとりと落下先の工場の従業員5名が亡くなられたというのが事故の顛末だった。

 明治45年完成から100年間、山陰本線の運行を支えてきた余部鉄橋。平成22年ンクリート橋に架け替えられたが、3本の橋脚 (左の赤い部分)が現地保存されている・・・と教えています。

 見学を終えて今日のお宿がある鳥取市に向かいます。

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