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たたら製鉄 (2023山陰道no11)

2023-12-28 | 山陰

 

 松江市での朝。ホテルのすぐそこに松江駅のホームが見えている。

 今日からの4日間はスサノオ観光のこのバスで巡り歩きます。大型バスにお客さんは12名ユルユルのんびりの車内です。

 今日も宍道湖を眺めながらのスタート。湖面には、この池を越冬地に選らんだ水鳥たちがいっぱい。

 何を目的に写したのか記憶にありませんが、バスはズンズン山の中に向かって進むのでした。

 もうしばらく走ると広島県に入るらしい。そんな県境の町、雲南市吉田町の山奥まで入ってきた。そこはこんな家屋のたたずまい。左下の大きな建物が「高殿」と呼ぶ製鉄場、大正12年まで操業していたというその現場をこれから見学です。

 この大木がこの集落の象徴か。鉄を司る神が降り立ったと言われる「桂のご神木」桂の木は、たたら場の近くには必ず植えられていたそうです。「たたら」とはなんぞや・・・炉に空気を送り込むために使われる「ふいご」のことを「たたら」と呼んでいたとのこと。

 その桂の木が春・夏・秋とこんな姿に変身するのだと教えてくれていました。黄・緑・赤と季節による三変化おみごと。

 「高殿」製鉄炉のある建屋のことをいう。大正12年までの170年間鉄造りが行われていたという。全国で唯一現存する建物だといいます。もちろん国の「重要有形民俗文化財」

 「高殿」の真ん中にデンと土炉が、この中で「鉄」が生み出されていたのです。

 「ふいご」から木炭を燃やすために空気を送り込むための管が何本も。

 この図解はわかりやすかった。両側にふいごを踏む人(番子)四人、そして炉の中の手当をするひと二人。暑い中での重労働だ、交代しながら作業に当たらなければ身が持たないでしょう。「代わり番子」ここから生まれたのだと聞いた。今でも使われている「かわりばんこ」は。

 「真砂砂鉄」花崗岩、花崗班岩、黒雲母花崗岩などの酸性母岩に含まれている磁鉄鉱系を主成分とする。などと説明している。また「赤目砂鉄」なんてのもあったが説明省略。

 山を崩して鉄鉱石を採取、川の流れの中で砂鉄を沈殿させて高殿に運ぶ。こんな姿で作業をしていたようです。川の水はお百姓さんとの水利権の問題でしょう、農業に使わなくなる秋から春までの仕事だったといいます。

 職人さんのお休み処か。

 上を見上げたらこんな景色でした。

コメント
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