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30代前半の頃同僚だったKさんのお宅にお邪魔した。
Kさんは、先月「退職を祝う会」の主賓だったTさんの姉。
6年前若くしてご主人を亡くされた。
その時、ご主人が家を建てたいと図面を何枚も描いていたという話を伺った。
その後、気丈に彼女は実の妹のTさんの家のすぐ傍に、家を新築した。
一度そのお宅に行ってみたいと思っていたが、今日それが実現した。
妹のTさんと一緒に迎えてくれた。
ロフトのある明るく広々としたとても素敵なお家。リビングは20数畳あるとの事。
気さくにお母さんの部屋(実母)以外の場所はほとんど見せてくれた。
収納スペースもいっぱいな贅沢な作り。
もうすぐ7回忌を迎えるという亡きご主人もさぞかし喜んでおられることだろうと思った。
この姉妹、どうしてこう人間的に立派なんだろうと感服するような二人。
穏やかで頭脳明晰、その上温かい。
謙虚なのに、いざという時は何事もきっちりやり遂げる。
『できる』人間なのに、『できる』感を全く出さない。
多分、自分達もそう思っていないだろう。そういうところがまた素晴らしい所だと思う。
姉のKさんは、退職後、充実した日々のようだ。
習い事をいろいろしていて最近は編み物に熱中している様子。
通信教育で添削を受けながら次々に編んでいるとのことで、今まで編んだ作品を見せてくれた。
初歩からきっちり習い覚えているようだ。
テーブルの上に置かれているのがその作品。
最近、「オカリナ」も習い始めたとのこと。『琵琶湖周航の歌』を聴かせてくれた。
素晴らしい!
この人の偉いところは、いっぱいあるが、素直さ、謙虚さが特にすごいと思った。
編み物も小学生が手ほどきを受けるようなところから、手を抜かず一生懸命やっている。
まさに1から習っている。
「オカリナ」も、自分の音楽知識の豊富さを全く出さず、初心者として真摯に習っているようだ。
そして持ち前の頭脳明晰さで習ったことを、きちん、きちんと身に付けて行っているに違いない。
数年後にはきっと人に教えられるほどの力を付けることだろう。
四角いところを丸く掃くような生き方をしている私との差をつくづく感じた。
私には真似さえできそうにない。
妹のTさんは、退職後、請われて、5月から再び働き始めていた。
以前このブログに書いたことがあるがこちらも姉さん同様素晴らしい人。
癒し系の彼女の存在は大きいと思う。
なんと素敵な姉妹なんだろう。どうすれば、ああいう人間が育つのだろう。
親の育て方なのか?遺伝なのか?
そんなことまで考えてしまうような姉妹。
良い空気をいっぱい浴びたような気分になって帰って来た。
お土産まで頂いた。ありがとう!
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※最初の写真、帰り際に急いで撮ったので、実際の良さが表現できていなくて残念。