あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

おいしいおむすび

2015年03月14日 | 知識

 

中学校の同級生のKさんの奥さんが作ったおむすび・・・

白いご飯を握っただけのおむすびだったが、あのおいしさが忘れられない。

未だかつてあれほど美味しいおむすびを食べたことが無い。

先日、奥さんに、お会いする機会があった。

「どうすれば、ああいう美味しいおむすびが作れるのですか?」と尋ねてみた。

「お米の一粒一粒がつぶれないように柔らかくふわっと握るようにしています」とおっしゃった。

その会話を傍で聞いていて、同級生のKさんが「似た人がいるよ」と言って

『森のイスキア・佐藤初女』とメモ紙に書いて渡してくれた。

今まで聞いたことの無い名前だった。

ネットで調べてみたら青森県弘前市の岩木山の麓にお住まいの

1921年生まれ、今年94歳になられる方で、

「イスキア」は佐藤さんが主宰する憩いと安らぎの家の事だった。

そこを訪れた人は佐藤初女さんの作った料理を食べ、話をすることにより

元気になるという。

特に佐藤初女さんの作るおむすびは定評があるとの事。

You Tube で、佐藤さんが、おむすびを作られているところを拝見した。

「両手の掌に、ご飯を載せて優しくまるく握ります。お米の一粒一粒が呼吸できるくらいの力具合で・・・」

米の一粒一粒にまで気を配った握り方・・・

同級生のKさんの奥さんと共通する。

私はそこまで考えたことが無かった。

おむすびが壊れないようにむしろ固く握っていた気がする。

Kさんの奥さんが作ったおむすびはふわっとやさしく、

人の心を溶かすような郷愁のような味がした。

きっと佐藤初女さんのおむすびもあのようなおいしさなんだろう。

この年になって、おむすびの奥の深さを知った気がする。

あれほどのおいしいおむすびを自分も作ってみよう!

(残念ながらそういう気は起きなかった)

またあのおいしいおむすびを食べてみたい。そう思った。(なさけなや~~)

 

佐藤初女さんは「『忙しい』という言葉を私はなるべく使わないようにしています」

と語っていらっしゃった。

佐藤初女さんの元を訪れる多くの方々に寄り添い、『一期一会』の精神でもてなすためには

『忙しい』という言葉は禁句かもしれない。

高齢となられた身には負担が重い日が多々あるだろうに・・・。

 

最近、私は「忙しい」とよく言っている自分に気づいていた。

そして娘からそれを指摘された。

「電話でよく忙しいと言ってるよ。遊びが入っていて忙しいと・・・。

そういう事を言わなければよいのに・・・」

そうだ。そのとおり。仕事で忙しいということは何も無い身。

遊びを忙しいと言うなかれ!

反省!(「反省だけなら猿でもできる」←昔、こんなコマーシャルがあったっけ)

 

 


「いつからそんな性格になったの?」

2015年03月13日 | 日記

 

ゴルフのレッスンを受けに行った。

今日はいつものインストラクターはお休みで他のインストラクターに教わった。

生徒は私と友達の二人だけ。

時々私の突拍子の無い発言に友達が笑う。

帰り際、「いつから、そういう(面白い事を言う)性格になったの?」と友達が訊く。

いつからなのか???

練習から帰る道々、車を運転しながら考えてみた。

そして「お利口に生きなくてもいいんだ。生真面目に生きなくていいんだ」と

意識したのが中学1年の時だったと気が付いた。

あの頃から自分に正直に自由奔放に生きている人に憧れるようになった。

同級生の中に、平気で遅刻してくる男の子がいた。

教師が何故遅刻したのかと尋ねると

「学校に来る途中、捨て犬(?)がいたので、弁当を食べさせた。そしたら遅れた」と

平然と答えるような子だった。

その子のそういう生き方が私にはとても素敵に思えた。

その後、林芙美子にかぶれ、宇野千代にかぶれ・・・

目標は「しっかりと・きちんと・真面目に・一生懸命に」路線を外れ

「適当に・思うが儘に・自由奔放に・ありのままの~♪」路線に切り替わった。(ような気がする)

以前にも書いたことがあるが中学の頃作った標語で妙に先生に褒められたことがある。

「ズボン絞るはカッコいい 帽子型変えるは カッコいい

 みんなでしようカッコよく そして行こうよ少年院」

たけし(さん)の「赤信号 みんなで渡れば 恐くない」

そのギャグが生まれるよりずっと前の事・・・

その頃からもうこんな(適当な)感じだった。

 

理路整然と答えるのは苦手。あらたまると何を言っていいのか分からなくなる。

でも不思議とくだらない事なら知恵が出る。

まあ、こんな感じで生きてきた。


好きな詩

2015年03月12日 | 日記

私の好きな詩。今夜はこの詩を書いてみたい気分・・・。

 

汲む―Y・Yに―   茨木のり子


大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです


ホテル予約・窓拭き・帯

2015年03月11日 | 日記

 

いつも怠け者だが、今日は幾分動いた。

午前中、友達から電話。

「ホテルの優待券があるので要らない?良いホテルよ。

私は今日、午後から行く予定」という。

この頃、どこにも行っていないので、たまには温泉に入りたいなと思い

優待券を貰いに行って、即予約した。

会員価格で3850円(税別)で宿泊できるという。

夕食は和懐石、4,000円、5500円、7,000円での選択。

「4,000円で上等!」と思ったが

「こういうところに何度も行ける身ではないので

せっかく行くのだから、この際美味しいものを食べよう」

奮発して7,000円の夕食を選択。

どんな料理が出るか楽しみだ。

 

午後、窓ガラス拭き。1時間ちょっとガラス拭きをしたら疲れて途中でやめた。

(取りかかりは遅くやめるのは早い)

その後、昨夜お風呂の残り湯で古い帯を洗ったのを取り入れアイロンがけ。

何かこれを使う方法は無いかと家のあちこちに当てて考えてみたが

納得いく使い方が見つからない。

娘にその事を話すと「仕舞っておいたら・・・」と言う。

仕舞っておくと、もう使わずじまいになるだろう。

それなら断捨離で捨てた方がすっきりする。

せっかく洗ったけど「捨てるか?」「仕舞うか?」

 

 

この帯は誰が使ったものだろうか?明治・大正の匂いがする(?)

母の姉(祖父の妻)の物のような気がする。

子の無い祖父母は「取り子・取り嫁」で私の父と母を家に迎えた。

私が生まれた時はたいそう喜び、京都から着物を取り寄せたと

誰からか聞いたことがある。

私をとても可愛がってくれたという祖母(母の姉)は

私が4~5歳の頃、亡くなった。

私の守護霊はその祖母だと私は心密かに思っている。

・・・という事を考えると夕べ、足で踏んでこの帯を洗ったり

そして、今、これを捨ててしまおうかと思っている事は

罰当たりな事なのか!?

 

どこからどうなったのか、最近、ちょっと懐古的になっているようだ。

全てはわずかばかりのお雛様を仕舞う事から始まった気がする。

 

 

(古い奴だとお思いでしょうが・・・ 

当時は白黒・・・ 

それでも戦後生まれでござんす)

 


なごり雪・ヨガ

2015年03月10日 | ヨガ教室

 

朝起きると雪が舞っていた。寒い。

午前中、のんびりテレビを観たりパソコンでゲームをしたり・・・。

 

午後、ヨガ教室。(正式名はアンチエイジングヨガ教室)

1時半から3時半までみっちり教えてくれる。

無心になって先生の教えに従っていると

心身ともに爽快になっていく。

家でも毎日これを行えばもう少し体が柔らかくなるだろうと思うが

あれも(韓国ドラマ)これも(パソコンゲーム)それも(ゴルフ)

気が多すぎて、なかなかヨガまでたどり着けない。

でも2週間に1度でも、こうしてヨガを行うことは健康面にプラスになるのではないかと思う。

アンチエイジングと銘打っているので老化に幾分抵抗できるかもしれない。

家でも、もう少しヨガをするよう心がけよう。

 

ヨガから帰ると庭の白木蓮が今にも開花しそうな感じ。

朝は寒の戻り、午後は春の兆し。